↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第三部 貴族立身

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

183/191

身体術の訓練開始① 訓練の前提

100m10秒のペースで4時間走る最低基準のテストを実施し、制服の採寸をした翌日。


早速最低基準を達成するための訓練を開始することにした。


ダミエン、ブライム、リュクは別行動になる。


ダミエンとブライムは今でも移動に関する最低基準を満たせていて、リュクは満たせていなかったが、リュクは有仁の世界で言う、従軍記者のような位置づけになるだろうか。


歌のネタにするために従軍するんだしな。


まあ、リュクも戦場に参加するならもう少し鍛えてもらう必要があるから、別枠で鍛え直すことにする。




この最低基準を達成するために重視される能力は、継戦能力。


継戦能力を伸ばせば、実践的な訓練をする時間も伸ばせる。


今後の訓練を効果的にするためにも、この継戦能力を伸ばすことを訓練の最初のステップとして位置づけた。



まず、昨年までギフト保有者養成学校の学生だった、斧士ギフト持ちのマルセル、体術ギフト持ちのボリス、剛力ギフト持ちのサブリナからだ。


ギフトで身体術が使えるこの3人は、身体強化の向上と使い方の指導で、短期間で最低基準を達成できる見込みだ。



ギフトによる身体術の行使は、必要な時に最大限の力を発揮する方向で使われることが多いようだ。


ギフトに覚醒してから長年経っていた棍術ギフト持ちのダミエンもそうだった。


握力100kgの者が、3倍の身体強化をして、300kgの握力を行使する。


このような行使のやり方以外、念頭にないようだった。



エルン村にいたエルン村長や、槍術ギフト持ちのマクシムさん、剛力ギフト持ちのエフゲニさんはもっと柔軟に身体術を行使していた。


そうしなければ、大森林探索を長時間行うことなんてできなかったという必要性もあるだろうけど。



全力で100m10秒で走ることができる者が、5倍の身体強化をして、100m10秒で走る。


時速36kmで走ることが全力の人間が、5分の1のスピードの時速7.2kmで走るなら、ジョギングのようなものになるだろう。


体力の回復を強化する割合を増やせば、更に楽になる。


エルン村のギフト持ちは、そしてギフトを持っていなくても身体術を使える者は、そうした使い方ができていた。



マルセル、ボリス、サブリナは、そうした使い方が全くできていなかった。


そうした使い方を知らないみたいだったんだよな。



俺やダミエンはそうした身体術の使い方で、余裕で100m10秒のペースで4時間走り続けることができていた。


斥候ギフト持ちのブライムはギフトの特性としてまた違った身体術の使い方で、身体強化の倍率は低いけど回復能力を高くして走りきっていたんだが。



マルセルたちが目指すべき方向は、俺やダミエンの身体術の使い方だろう。


身体強化の倍率を上げつつ、体力の回復力も強化し、加減して体を動かす方法を身に付ける。


それほど時間をかけずに最低基準を満たすことができるはずだ。




混成部隊のリーダー格だったマクシ、ケニー、リビオは、実は身体術の前段階のようなものが使えていた。


戦場では魔素を無意識に動かして、身体能力の補助をさせていたんだよな。


意識して魔素を動かして身体術を行使させるのは、ゼロから始めるよりは早く到達できそうだ。




傭兵出身のサリム、ガッド、トメル、貴族子息のロッド・ダルモン、ガエル・ヘンリオンの5人は、ゼロから始めることになる。


俺が最初に他者の体を通して身体術を行使した、寝たきりだったセルゲイじいさんにやったように、何度も身体術を行使して、その感覚を掴んでもらうところから始める必要があるだろう。




エルン村にいた時とは違って、ギフト保有者養成学校の弓術の講義で学んだ、遠隔で身体術を行使する手法がある。


その手法の応用で、一人ずつではなく、同時に複数人に身体術を行使させることができるようになった。


その代わり、1人に合わせた細やかな行使じゃないから、「ちょっと」痛みなどはあるかもしれないが、非常に効率よく訓練させることができそうだ。



早く隊士・術士として戦場に出すことができるように、ギリギリまで限界を見極めながらそれぞれの訓練を進めることにしよう。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


もしよろしければ、ブックマークと評価の方もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。