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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第三部 貴族立身

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アルト隊の始まり② 今後の展望、制服

全員を集合させた。


疲労困憊という文字を体で表すような、見事な疲れ具合の者がおおいな。



「先ほど俺とダミエンとブライムが走った速度と距離、あれが隊士または術士になるための最低の基準となる」


ダミエン、ブライム、リュク以外の11人が改めて愕然とした表情になった。


「最低の基準だと言ったが、あの速さの倍から十倍くらいまで、選ぶ戦術によっては求められるようになる」


11人は更に愕然としたようで、虚無顔になった。


「まず、この場にいる者全員は最低基準を満たせるようにするつもりだ。


ギフト持ちとそうでない者、鍛えている者とそうでない者で訓練の内容は異なってくるが、それこそ最低でも先程の基準は満たさせる」


希望を持った顔、疑いの顔、いろんな顔になったな。



「まあ、具体的な話は後にしようか。


まず遅くなったが昼食だ。


朝に作っておいたものを温めるから少し待ってもらうだけで出せるぞ。


昼食の後はピエール商会の者に来てもらうから、各自制服のサイズの採寸をしてもらう」



今日の持久走の結果は、予め想定していた通りだった。


目標を達成させるための課題はグループによって3種類ほどに分かれる。


ギフト持ち、混成部隊リーダー格、それ以外でアプローチを変える必要があるから、個別に指導する予定だ。



食事はピエール商会に食材を定期的に運んでもらって、俺と傭兵出身のサリム・ガッド・トメルの3人で手分けして作っている。


近いうちに食事を作る人間を入れる予定だ。



まずは食事を温める仕事だな。


サリム達が魔術を使いこなせるようになったら任せられるんだが、今は俺がやってしまうのが手っ取り早い。


鍋ごと加熱して温め、皿に盛り付けるところはサリムたちにまかせて、腹をすかせて文句を言っている奴らに提供した。




昼食後、西の壁寄りの応接用の建物にピエール商会の制服を仕立てる担当者に来てもらっているので、そこで集合するように伝えた。


俺は先に作ってもらっている制服に着替えてから集合場所に向かう。



既に集まってサイズを測ってもらっている隊員のところへ制服姿で向かうと・・・怪訝な顔をされた。


俺の着ている制服の色は、深黄緑。

有仁の世界ではオリーブグリーンとも呼ばれていた色だ。


アクチュア王国では、というかこの世界ではあまり軍の制服としては使われない色だ。


だからこそこの色を選んだんだけどな。



魔境である大森林の樹木の色であり、辺境開拓地では見慣れた色で、トロイト王国・ストング王国・ケンタック王国が立地するポールラント平原の草の色とは異なる色だ。


俺やエルン村長のルーツに関わる色であり、リュクを中心に広めているエルン隊・エルン村・アルトの歌、そしてアルト隊の歌への繋げるにはふさわしい色だろう。



国際行商での情報拡散については関係者以外には知らせていないので、エルン村長や俺のルーツであることだけを説明したが、それなりに納得を得られたと思う。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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