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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第三部 貴族立身

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独立戦闘部隊への勧誘③ 傭兵3人組、魔術体感

マクシ、ケニー、リビオの混成部隊リーダー格3人組以外にも、混成部隊で知り合った、俺が料理を作っているとそれを学ぼうとしてきた傭兵の3人組がいる。


目端の利く奴らだなと思って、その後も付き合いがあり、国内物流にもマクシたちと同様に参加してもらっている。


この3人も独立戦闘部隊に勧誘することにした。



マクシたちに詳細を説明した店に、3人組を呼んだ。


この3人には独立戦闘部隊の構想についてはほとんど話していないから、一からの説明が必要になる。



店主に茶と摘むものを出してもらって、説明を始めた。


まず、俺が創立することを許された独立戦闘部隊に入隊してほしいと思って声をかけたことを話すと、3人のテンションが爆上がりした。


「アルトさんが貴族になって昔のエルン隊のような隊を作るって聞いてたんすけど、それに誘ってもらえるなんて!」


「アルトさんになら、ついて行きたいですよー」


「まさか誘ってもらえるとは思っていませんでした」



中肉中背の体格で率先して3人の中で最初に動くサリム。

少し太めの体格でのんびりした大食漢のガッド。

細身の体格で少し臆病で用心深いところのあるトメル。


3人とも反応は上々だな。

だが、説明はここからだ。



続けて俺が作る独立戦闘部隊の基本戦術と、それを遂行するための資質について話した。


あっというまに3人のテンションが下がっていった。


「そんなこと、できるようになるわけがない」とトメルがこぼし、2人が頷いている。



「今から話すことは他には漏らさないでほしい。


俺は、他者の体で身体術と魔術を行使できる。


この技術を使って、入隊したものに身体術と魔術の訓練をさせていくつもりだ」



マクシたちもそうだったが、それ以上にサリムたちは俺が何を言っているのかよく分からなかったようだ。


体格も性格も違う3人が、同じような表情で口を開けて動きを止めている。



俺が誰かが動き出すまで待っていると、


「・・・マジっすかアルトさん!!

俺が、俺たちが、身体術や魔術を使えるように?」


3人の中ではリーダー格のサリムが体を乗り出して俺に顔を近づけながら尋ねてきた。


ガッドは「ほえー」と口を更に開けながら驚いている。

トメルは少し疑わしそうにこちらを見ている。



「トメル」


俺はトメルを手で招いた。


トメルが疑わしい表情のまま、俺に近づいてくる。


「右の手の平を上にしろ」


俺がトメルの左腕を掴みながらトメルに指示をすると、トメルが言う通りに右手の手の平を上に向けた。



トメルの体を通して右手の手の平の上で発火の魔術を一瞬行使させた。


「うわっ」


トメルが体を仰け反らせるが、俺が左腕を掴んでいたのでそこから動けない。


逆にサリムとガッドは目を輝かせてトメルの右手に顔を近づけて見ていた。



トメルの腕を離すと、遅れて実感がきたのか、トメルは自分の右手の手の平を見つめて「今のが・・・」と呟いている。


一番疑い深そうなトメルだけでいいかと思ったんだが、「俺も!」「俺にも!」と目を輝かせて既に右手の手の平を上に向けているサリムとガッドの要求に応えて、2人の肩を掴み、2人同時に発火の魔術を行使させた。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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