独立戦闘部隊の制度設計② 戦力基準、報酬、収入
独立戦闘部隊に入隊した者が全員即戦力、とはならないと思っている。
入隊してから実力を上げて、十分な実力を持っていると思える者だけを戦争に連れていくつもりだ。
独立戦闘部隊の基本戦術は、俺または俺に準ずる実力を持つ者が先頭に立って敵を切り裂き、続く者がその傷を切り拡げていくことだ。
十分な実力とは、俺の後ろに続いて、戦い続けることのできるレベルだ。
身体術やギフトによって、俺の後ろに続いて戦い続けるレベルになった者を、『隊士』と呼ぶことにする。
魔術を行使して、行軍や隊士をサポートできる実力を持つものを、『術士』と呼ぶことにする。
この、隊士と術士を独立戦闘部隊の資格として、俺が認定する予定だ。
なお、術士であっても、部隊の行軍についていける程度の身体術は必須となる。
100m10秒程度で走り続けられる身体能力は最低限必要になる。
独立戦闘部隊も国軍に属する以上、正式な隊員であれば戦争への参加義務が発生する。
だから、隊士と術士のどちらの資格も持っていない者は、訓練生として国軍には登録する。
国軍では訓練生として登録されている者は少ない。
入隊したらすぐに戦争に出されるからだ。
国軍の他の部隊から独立戦闘部隊に移籍した者も、隊士・術士の資格を認定されなければ、訓練生にする。
そこは徹底するつもりだ。
独立戦闘部隊の収入源は、次の3つになるだろう。
・国から支給される給与
・戦争での戦果による報奨
・副業による収入
独立戦闘部隊も国軍の一部ではあるので、隊員には国から給与が支給される。
戦争に出られる隊員と、戦争に出ない訓練生では、当然支給される金額が異なる。
隊士・術士以外は訓練生とする以上、独立戦闘部隊の「国から支給される給与」による収入は当然に低下する。
戦争での戦果による報奨は、最初は俺1人で戦争に参加して稼いでくることになるだろう。
隊員の給与は、移籍前から下げるつもりはない。
訓練生扱いになって下がった分は、この報奨から分配して補填することになるだろうな。
副業による収入、これは俺が進めている国際行商・国内物流への参加や、俺が引き受けていた魔獣討伐や商隊の護衛などで稼ぐ収入のことだ。
訓練生の訓練の一環としてこれらに従事させるつもりだし、隊士・術士にも受けさせるつもりだ。
国際行商に随伴している間に戦争が起こったら、随伴している隊士・術士は休暇中ということにしてしまう予定だ。
副業による収入は、独立戦闘部隊の自律性に関わる内容でもあるので、かなり重要だ。
国軍や政府から給与や報奨を支給されなくてもやっていける基盤になるからな。
さて、勧誘する時に説明すべき内容は固まっている。
目ぼしい心当たりから、実際に勧誘していくとしようか。
この作品を読んでいただきありがとうございます!
もしよろしければ、ブックマークと評価の方もよろしくお願いします。




