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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第二部 王都進出

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3度目の戦争② 戦略策定、進軍

今回の戦争の相手はトロイト王国の東に位置するストング王国。


俺が最初の戦争で将軍を討ち取り、拠点化した丘の奪取を狙って、攻めてきているらしい。


拠点を防衛することが最大の目標となるが、ストング王国の国境から対象の拠点までは距離がある。


ストング王国軍を撃破し、逆撃してストング王国側に領土を広げ、拠点を構築し、ポールラント平原に面としての領土を確保することが、この戦争の目的らしい。



トロイト王国軍は統制の取れた兵で陣形を組み、整然と戦うことが基本戦略だ。

ストング王国軍は分散して動き、多方向から合撃する戦術を得意としているらしい。


斥候から得られている情報では3つのルートでストング王国軍が進軍していることが確認できているそうだ。


会敵前に更に分散してくる可能性も大いに有り得るらしい。



兵数はアクチュア王国軍が1万5千、ストング王国軍が合計2万5千というところらしい。


ストング王国軍はアクチュア王国の拠点から見て北北東ルートが1万、北東ルートが5千、東ルートが1万、といった割合だそうだ。


そして占領予定の土地は東ルートの先にある。


地図で見ると、北北東ルートと北東ルートは拠点に近いところではかなり接近している。

どちらかを各個撃破しようとしても、もう一方がすぐに詰めてこれそうだな。




離れた軍が合撃しようと思ったら、時間を決めて攻撃するか、何らかの合図で攻撃するのが普通だろう。

合図がなければ時間通り、としているかな。


タイミングが合わないことが分散合撃戦略を取る上で嫌がることだろうから、どこかのルートで遅滞戦略を取るのも手か。


各個撃破する場合は、文字通りの殲滅か、逃亡を許すかの選択があるな。


殲滅すればそのルートの後顧の憂いは無くなるが、時間がかかるというデメリットがある。


逃亡を許すなら時間はかからないが、他のルートに合流されて再戦力になる可能性はある。

この場合、逃亡した兵が恐怖にかられている場合は士気の低下を伝染させることはあり得るか。


まあ、現実的なのは逃亡を許容し、早期撃破だろうな。



東ルートを遅滞戦略で進軍を遅らせ、北北東ルートと北東ルートを撃破した後で東ルートを殲滅撃破、そして東ルートの先で占領というのがスムーズだろうか。



バーレイ将軍も同じような考えを持っていたようだ。

本当に話が早いな。


俺を活用するなら、少数の兵を率いて俺が北東ルートを攻め、東ルートの遅滞戦略に携わる兵以外の大部分は北北東ルートを攻める。


北東ルートを撃破した俺が北北東ルートを攻めている兵と合撃する。


・・・という案を俺が提案し、それでいこうという話になった。

具体的な戦略はバーレイ将軍に任せればいいだろう。



俺が率いる兵は、混成部隊だけでいいと伝えておいた。

気心が知れた連中だとやりやすいしな。


200名の兵がいれば、5千相手なら面の攻撃にできる。


北北東ルートの方に追い立てて、まとめて潰してやろう。




東ルートに5千の兵を当てて遅滞戦略に徹し、残りの1万の兵を北北東ルートに当てることにしたそうだ。


東ルートを率いるのは、バーレイ将軍らしい。


「小技は得意なのでな。こういう作戦には儂が向いておるのだ。


まあ、早く助けに来てくれよ」


とバーレイ将軍が別れ際に言っていた。


他の将軍との格差がすごすぎて、俺でさえも本気で感動してしまったよ。


まあ、本当に小技を駆使して遅滞戦略をうまく回せそうな気はするが、早めに東ルートに行けるようにしないとな。


俺も小技を使ってみせよう。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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