国内物流、国際行商の自律・発展
俺が国軍に入ってからも、俺の企画した国際行商、国内物流はうまく回っている。
国内物流は、旅程のリスクに見合った戦力を揃えられさえすればうまく回るので、こちらは分かりやすい。
見積もったリスクよりも戦力を多めに集めにするようにだけ、俺からは指示している。
安全を重視したいからだ。
国内物流の運営は、ほとんどを傭兵団の団長でもあるマクシに任せている。
混成部隊でも自然に人が集まって傭兵団の団長にされるくらいに人望があるし、人付き合いが苦手でもなく、頭も結構回る。
直情的で搦手に弱そうだが、取引先を信頼できる所に厳選している国内物流だとそこはあまり気にしなくてもよさそうだしな。
国際行商の方は、俺は計画の立案と、集まった情報の分析とそのまとめ、拡散する情報の検討をするくらいで、商売に関することはほとんど同行する商人たちに任せている。
規模より頻度を重視するようにして、隊商の規模に合わせて都度計画を立てている。
商売のことだけを考えれば規模が重要になることも多いが、情報収集と拡散は頻度が重要で、最新の情報を得て、適時に情報を拡散したいと考えている。
この前の拠点防衛戦、『それよりも前に』リュクたちにトロイト王国で情報を拡散させた。
「大力のアルトの前に敵として立てば死ぬ」ということを短いメッセージでいろんな経路で撒いてある。
拠点防衛戦の前の、丘を占領した戦争で、俺のことを知った者もいるだろうが、そのことがいろんな経路で噂として流れ、そして拠点防衛戦の事実も広まる。
流した噂と実際にあった事実が共鳴して、「大力のアルトの前に敵として立てば死ぬ」というイメージが定着していくだろう。
その中でも吟遊詩人として歌でリュクが流してきた物語が強い力を発揮する。
パクリで違う人物を主人公にした歌なども出たようだが、事実が広まると淘汰されていくだろう。
また、パクろうとした吟遊詩人や、ネタに困っている吟遊詩人に、安価で教えることもリュクに依頼している。
拡散する音源も順調に増えていくだろう。
国内物流を任せているマクシは、この仕事が性に合っているらしく、これを本業にしたいくらいだと言っている。
ただ、俺が戦争に出る時は、自分も混成部隊として参加して、俺の活躍を生で見たいと言っていた。
国際行商で情報収集・拡散を吟遊詩人として担っているリュクも、実際に俺の活躍を見てみたいらしい。
先行して『本当か?』と思うような歌を流している中で、歌の内容が事実になったと知ると、生で見た迫力を歌に反映したくなってきたんだそうだ。
まあ、マクシにもリュクにもがんばってもらっているし、できるだけ望みは叶えるとしよう。
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