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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第二部 王都進出

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国内物流の開始

国際行商の第2回商隊が戻ってきたら、国内物流の話を進めようと考えていた。


元々は、国内物流の話を先に進めて、人材が充実してから国際行商に着手しようと考えていたんだが、いきなり『御前武試』の話が持ち上がったので、自分たちで完結できる国際行商の方を先に進めることになった。



国内物流は、購買物流→製造→出荷物流→販売の流れの中で、購買物流と出荷物流を切り出して、俺達で担おうという考えだ。


誰かのニーズがあって、そこからスタートになる。


どこから運ぶか、どこに運ぶか、のニーズが共通する商人や商会を抽出して、話を取りまとめる必要がある。


最初は小規模で、つまり単独の商会の依頼を軸に始めようと考えている。


国際行商の方に多様な人材を使いたいので、国内物流の方の運営は腕力と武力のある人材のみで運営できるのが理想だ。


まあ、最初は交渉役なども混ぜないと回らないだろうが。



以前、コミル村の近くの魔獣討伐の依頼を受けた、ノバック商会から国内物流の最初の依頼を受けることにした。


商品だけでなく、ノバック商会の人間も運ぶ依頼だ。

コミル村も含めていくつかの町や村を経由し、人や物の回収や提供をしていくことになる。



国内物流の仕事を始めるにあたり、国軍の哨戒任務の任務に混成部隊の一員として参加した時に、同じ混成部隊に参加している傭兵に声をかけていた。


今回は、傭兵を取りまとめていたマクシとケニーに声をかけ、10人ほど人を集めることができた。


それと、俺と一緒に糧食担当をやっていた3人にも声をかけてある。

道中の食事の質はこいつらで担保できるだろう。



初回は、国際行商でも責任者を担ってもらっていた、棍術ギフト持ちのダミエンに、責任者をやってもらう。


要領が分かってきたら、マクシたちに任せてもいいと考えている。



そして、調整役として、ガエル・ヘンリオンも参加させるつもりだ。


国際行商で娼館通いに集中し、娼婦ランキングまで作っていた男だが、要領よく仕事を熟してくれそうだからだ。


こいつに国内物流の強面どもと、商会の人間の間を繋いでもらう。

ついでに、こちらがお願いしなくても、国内でもまた娼館を開拓するだろう。



ガエル・ヘンリオンが国際行商から王都に戻ってきて、王都の娼館に通った時に、『夜も大力』について知ったそうだ。


それから、やけに尊敬の目で見てくるようになった。

ガエル・ヘンリオンの年齢は28。

俺の倍以上の歳なんだがな。


まあ、そんなこともあって、ガエル・ヘンリオンには頼み事がしやすくなった。

・・・国内物流に参加する傭兵たちとも意気投合しそうだなあ。



話が決まったら、ノバック商会の希望する日程に人を割り当てるだけだ。


ダミエンは国際行商から帰ってきてからまた身体術の修行に付き合っていて、成果も出てきて上機嫌だったので、割とすんなりとOKしてくれた。


マクシやケニーたち傭兵連中も、日程的に問題なく、参加してくれることになった。


ガエル・ヘンリオンは頼むと即OKだった。

国内を巡るのも楽しみなのだそうだ。



ノバック商会の倉庫で荷物を集め、人を回収し、国内物流の一隊が王都を出発するところまで、ノバック商会の会長と共に見届けた。



ノバック商会としては、初回がうまくいくようなら、定期的に依頼して商売を地方に拡げたいらしい。


滑り出しとしては、上々じゃないかな。



国内物流がうまく回り始めたら、必要に応じて諜報要員も混ぜて国内に情報収集・拡散も行っていく。


国際行商における情報収集・拡散とはまた意味の違う活動になる。

難易度は国内のほうが低いから、関わらせやすくもある。


急拡大はしないが、関わる人間を増やしていき、こちらも充実させていこう。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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