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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第二部 王都進出

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哨戒任務⑨ 解散、『夜も大力』

王都に到着して、最初に集まった国軍の施設に入っていった。


先触れとして士官2人が馬を走らせて1日早く王都に戻っていったが、今回の成果などを報告したんだろうか。



出発前にも演説していた、この施設に集まった士官の中でも上位の者が、また演説を始めた。


相変わらず兵は最初は誰も聞いていなかったが、今回の混成部隊の成果に触れたことで耳を傾ける者が多くなり、その報奨として今回の給金に追加があると発表すると、大歓声が上がっていた。


俺は刑罰の一環で今回参加したんだが、俺も追加報酬をもらえるのかね?


参加すること自体が刑罰で、無償奉仕などは求められていないから、通常の給金はもらえると思うが。



国軍の施設に給金を配る受付が設営されていて、みなそこで名乗りを上げて給金をもらっている。


俺もそこに並んで順番が来て名乗ると、俺も追加報酬をもらえたようだ。

混成部隊についてきた士官が主張したのか、特別加算もされていた。



マクシ・ケニー・リビオのいつもの3人とその仲間たちがやってきて、「いくか!」と肩を組みながら言ってきた。


娼館か・・・客として行くのは初めてだな。




娼館が集まる歓楽街へ向かう途中、どの娼館がオススメかをそれぞれが主張していた。


俺にとっては曰く付きの、『暗闇の牙』を潰すために寄った『雌猫倶楽部』も名前が出てきたが、「高すぎるわ!」と言ったやつが叩かれていた。

そういうお約束のネタのやり取りだったらしい。


大勢で行くときは大勢のニーズを満たす娼館が結果的に選ばれるようで、そこそこの値段で質は満足できるという『幸福の野花』という店に行くことに決まったらしい。



みなニコニコ顔で、『幸福の野花』の入口から入っていく。


「アルトから行っていいぜ!」とマクシに押されて、俺が最初に受付に頼むことになった。


俺はさっき国軍の施設でもらった給金の袋を受付に渡し、


「この金で朝まで、5人見繕ってくれるか?」


と告げた。



マクシとケニー、そしてついてきた傭兵たちが「すげぇ・・・」と感嘆の声を上げている。


リビオは「やるな・・・」と腕を組んで唸っていた。


こういう時は豪快にいかないとな!




翌朝。


俺の借りた部屋では、疲れ切った5人の女が寝ていた。


有仁が培ってきた技術と、こちらで身に付けた身体術の活用は、この分野でも有効だということが分かったな。



時間がきて呼びに来た係員にチップを渡し、「後は頼む」と告げて店を出た。


マクシ・ケニー・リビオとその取り巻きたちが店の前で待っていた。


口々にどうだったかと聞かれたので「満足させてきたぜ」と答えた。


「本当か?」と疑ったケニーが店に入っていった。



しばらくして戻ってきたケニーが、なぜか俺をキラキラと尊敬の眼差しで見てくる。


「本当だったらしいな。5人がイかされまくったそうだぜ」


ケニーが言うと、「「「おおおおお」」」と感嘆の声が上がる。


「大力ギフトのアルト・・・夜も大力か」


リビオがぼそっと言うと、「大力のアルト!」「夜も大力!」「夜も大力!!」とみなが連呼し始めた。



当然、『幸福の野花』の店内にもその声は聞こえたらしく、歓楽街と混成部隊の連中の間で『夜も大力』の称号が広まり定着したそうだ。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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