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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第二部 王都進出

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哨戒任務⑧ 任務完了、帰途

我らが混成部隊は、集合地に戻ってから4日間、かなり自由に過ごしていた。


訓練、というか、俺と模擬戦をしたいという者が多く、かなりの人数を相手することになった。


1対複数でまとめて相手しても復帰したらまた挑んでくるし、負傷しても生命魔術で治してやったからなあ。


そして集合地に滞在中の飯も俺が作る。


何だか俺だけ忙しい気がする。


まあ、飯の作り方を覚えたいと言っていた3人が手伝ってくれたおかげで大分マシだったが。



飯には士官たちも参加するようになった。


ここだけの話として内情も漏らしてきたが、やはり軍事閥の貴族家の意向、ローゼルスタッド侯爵家はやはり噛んでいるがそれ以外の貴族家も絡んでいたようだ。


士官たちは貴族家の生まれだが跡取りには程遠く、家の意向にもその上の意向にも逆らえないと嘆いていた。


その立場で旨い汁も吸ってきただろうが、自分より上位の意向に自身の行動を縛られる辛さは分からんでもない。


それなりに打ち解けてはきたので、「俺の手柄になるところを、部隊全体の手柄として薄めるように手を打った」とでも報告することを勧めると、感激して士官が3人とも俺の手を握ってきた。

ちょっとひいたよ。




集合地に戻ってきてから4日間が経過し、今回の哨戒任務は完了ということになった。


10ルートを並行して哨戒任務が行われ、4ルートで戦闘になったらしい。


敢闘した、というような言葉で濁されていたが、混成部隊以外の3ルートでは敗北による撤退っぽかった。


混成部隊の勝利は、完勝という形で、集合した2000程の兵の前で褒め称えられた。


まあ、褒めるところがそこしかないからだろう。


混成部隊の常連たちは、今まで大人数の前で褒め称えられた経験などない者も多く、誇らしげにしている者もいた。



何部隊かは集合地に残って、次の任務に、おそらく浸透しようとしてくる敵部隊の迎撃任務だろうが、そのまま着手することになるらしい。


混成部隊も含めていくつかの部隊は撤収するが、新たに部隊が到着する予定もあるようだ。

適宜交代させていくんだろうな。



今回の哨戒任務への参加は、なかなかいい経験になったし、アクチュア王国の軍隊の様子と、他国との差を知ることができてよかった。


戦争になるとまた違うのかもしれないが、中隊以上をまとめられないアクチュア王国軍と、中隊規模、300人の統制が取れていたトロイト王国軍の差は顕著だったな。


そして、その統制が取れていたトロイト王国の部隊も、指揮官を討った後は、まとめることができていなかったな。

ナンバー2、ナンバー3も置いていたんだろうが、切り替えるだけの時間、切り替える統制能力が足りなかったということかもしれない。


人数は少なかったが、俺がいることで戦場の趨勢を変えられるという手応えも得られた。



俺個人も、混成部隊全体も気分上々で帰路についた。


士官3人や、お付きの6人まで気分上々だ。


こいつらが俺に親しげに語りかけてくるようになって、マクシ・ケニー・リビオたちは驚いていたな。


混成部隊の兵と士官の不仲は当然のものとされてきたたんだろうが、一度参加しただけの俺が士官を手懐けているように見えて不思議に思ったんだろう。


まあ、今回の士官3人は物分りが良くなったかもしれないが、士官が変われば兵との関係はまた元通りになるだろうけど。



マクシ・ケニー・リビオの3人とは、それなりに仲を深めることができたと言っていいだろう。


特にマクシとケニーは傭兵だから、こいつらの仲間も含めて国内物流の護衛役にも採用できるかもしれない。


いい繋がりができたな。



この3人以外の混成部隊の兵とも、それなりに話せるようになった。

まあ、飯を用意してやった恩はでかいだろう。


マクシ・ケニー・リビオの3人や、その周りの連中が、王都に戻ったら一緒に娼館に繰り出そうぜ!と誘ってきたから、承諾しておいた。


もうこいつらは俺の年齢とか忘れてんじゃないかな。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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