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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第二部 王都進出

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哨戒任務④ 任務開始、士官への躾

日に日に、飯をねだってくる者は増えてきた。


自分で肉を用意した者の分量を増やしてやると伝えると、日中の行軍時や夜間の設営時に獲物を探す者も出てきた。


俺は機会があるごとに積極的に獲っている。


鳥や獣、あと食べられる野草やキノコなども採取している。


野草やキノコは、大森林で取っていたものは大体魔素に侵食されていて変性していたが、それでも元の野草やキノコも何となく判別できる。


毒は身体術でなんとかなるので、試しに食べて、食えるものを選別している。


キノコは毒があっても旨いものがあったりしたが、それは採用していない。




哨戒任務の集合地に到着した頃には、混成部隊の半数、100人程度とは交流しただろうか。


強さより便利さで名が通ってしまっている気もするが、まあいいだろう。



集合地には混成部隊以外の国軍も集まっている。


見た目の差は大きいな。

統一した装備と、小隊ごとにまとまっているところは、雑に集まっている混成部隊とは大違いだ。


ただ、小隊をまとめる中隊以上の組織としては、あまりまとまっていないな。

もう少し整然としているものかと思っていたが、この世界ではこんなもんなんだろうか。


まとめている士官の能力がイマイチなのかもしれないな。

なんかキラキラした装備の士官がいるが、休憩しているだけで何もやっていない。



集合地に集まるのはバラバラだったが、哨戒任務は定められたタイミングでそれぞれのルートに向かうようだ。


混成部隊と同じ規模の200人くらいの部隊が次々に出発している。


混成部隊は最後に出発するようだ。


向かう方向は・・・山道か。


獣道とまではいかないが、人が3人並ぶのが限度という程度の山の木を切り拓いて作られた道があった。


なるほど。

国軍の上の者は、このルートにトロイト王国が侵入する可能性は低いと考えたのか。

それで混成部隊を割り当てたのだろう。


追加で道を切り拓いて複線化したら、結構有用な侵攻ルートになりそうな気もするけどな。



混成部隊にいる士官3人は、馬を置いて行き、後方からついていくようだ。


「早く進め!」とか最初からうるさいな。


集合地につくまでは特に俺に絡んでこなかったが、哨戒任務についてからは俺にあれこれ意味のない指示を出してくるようになった。


これは、軍事閥の貴族家に何か言い含められているのかもな。



「士官さんよ」


「何だ!」

「何だその言い方は!」


「混成部隊を指揮する士官ってのは、戦場で死ぬ確率が高かったりするんじゃねえのか?」


「は?何が言いたい!?」


「混成部隊にはいろんなヤツがいるからなあ。


上官がウザいと思ったら後ろから刺すヤツもいるんじゃないかと思ってよ」


言いながら、精神魔術もかけて恐怖心を高める。


「な、何を・・・」


3人ともガタガタ震えだした。


「上に何か言われたかもしれないが・・・大人しくしておいた方がいいんじゃねえか?」


優しく伝えてやると、小さく頷き、何も言わなくなった。



それを見て、傭兵として参加しているマクシやケニーは声を上げずに俺の肩をバンバン叩いて喜んでいる。


国軍のはみ出し者で参加しているリビオは感心した表情で頷いている。



混成部隊が担当するルートの哨戒任務は4日間の予定だそうだ。

4日もウザい士官の相手は面倒だったので、早い内に対処しておいた。


周りの参加兵もウザいと思っていたようで、士気が上がったし、いいことだな。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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