表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第一部 辺境開拓村

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/45

初めての訓練参加①

昨日のエルン村長とアデリナさんとの話し合いは有意義だったな。



いろいろとやりたいことはあるけれど、何を進めるにしても集団として進めるなら、まずその集団の中で自分が信頼を得なくてはならない。


まず、俺という個人がこのエルン村で信頼を得られるように、結果を出していこう。




今日は訓練に初参加する日だ。



朝からエルン村長、キリル兄さんにくっついて、皆がいつも訓練している広場へ向かう。


訓練は、型の練習の素振りをある程度こなしてから熟練者と若手が組んで打ち合う、という流れらしい。



エルン村長が独立戦闘部隊で使っていた長さ10m程度の巨大な剣を持ってきている。


部隊の先頭に立って、最初にこの剣で敵を薙ぎ払って敵中を突き進むのが基本戦術だったそうな。


エルン村では大きいサイズの魔獣などを相手にするときにはこの剣を使っていて、時折訓練でもこの剣で素振りしたりしているとのこと。


身長の5倍以上の剣を当たり前のように地面につけずに片手で柄を持っているのはすごく違和感のある絵面だな。


有仁の世界ではあり得ない姿だし、アルトもそれほど見慣れた姿ではないだろうけど、身体術のある世界だとおかしくないんだろうな。


俺がこんな剣を持つともっと違和感のある絵面になりそうだ。


自分で色々試しているときにはどう見えているかを気にしていなかったけど、第三者の視点で見ると違うもんだな。




村の広場に到着した。20人くらいが先に集まっていた。


先に集まっていた人たちはエルン村長の巨大な剣を見て盛り上がっているようだ。


時折訓練しているといっても見飽きることはないんだろうな。


あと、俺がついてきているので不思議に思っている様子もある。



「ここにいるアルトが『大力』というギフトを授かった!『剛力』や『怪力』のような身体強化系のギフトのようだ。今後はアルトにも訓練に参加してもらうことになる」

「おおー」

「これまた戦力が増えそうだな」

エルン村長が声を掛けると、先に集まっていた人たちが嬉しそうに声を上げた。



まず素振りをして体を温めてから打ち合いなどに進めるらしい。


木剣が広場の隅に積まれていたので、それを一つ持って振ってみる。


5歳児の手には大きすぎるけれど、問題なく持てるし振れるな。



ギフトをアピールするためにも速く振ったり片手で振ったりしてみる。


エルン村長が木剣を振っているので、その真似もしてみる。


身体術で木剣を強化することも問題なくできた。

打ち合いでも維持できそうだ。



「さて、早速だけれど、私とアルトが打ち合ってみようか」

エルン村長が呼びかけてきた。



広場の中央で10メートルほど離れてエルン村長と相対する。


キリル兄さんや他の参加者は遠巻きになって見ている。


「さあ、かかってきなさい」

エルン村長が俺に声を掛けると同時に、俺はエルン村長に向かって突っ込んでいった。



エルン村長の間合いに入る前に右に飛び、右斜めからエルン村長の頭上5メートルほどの上空に向かって飛んだ。


そして空中に身体術で足場をつくり、下向きに飛んでエルン村長の背後を取り、斬りつけた。



エルン村長は少し驚いた顔をしながらも、あっさりと剣を合わせて防いだ。


木剣同士がぶつかると同時に俺は上空に飛び、上空でまた作成した足場を蹴って水平に移動し、エルン村長をまたいで地面に向けて飛び、地を這うように移動してまたエルン村長に斬りつけた。


エルン村長はまたあっさりと防ぐ。


高速移動と攻撃のヒット・アンド・アウェイで何度も攻撃するが、エルン村長の体勢すら崩せず、仕切り直しとして元の位置に戻った。



エルン村長には余裕で防がれたが、見応えはあったようで訓練の参加者はみな盛り上がっていた。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


もしよろしければ、ブックマークと評価の方もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ