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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第二部 王都進出

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国際行商の第2回商隊① メンバー募集、出発

国際行商の第2回商隊のメンバーを募集することにした。


第1回の時に紹介を依頼した相手にだけ、また紹介を依頼した。


第1回に参加して戻ってきたメンバーは、俺の予想通りというか、予想以上に周りに自慢しまくったらしい。


かなり誇張もしていそうだが、彼らの武勇伝が至る所に流れていった。


そのためか、俺に直接参加したいと言ってくる者もかなりいた。


だが、俺は受け付けていないと全員断った。


信頼できるかの裏取りが面倒だし、第1回から関わってくれていた人たちへの義理を欠くことにもなるからな。



第2回商隊については第1回のように、好きに動いてよく無駄遣いもOK、とはしていない。


第1回商隊から集めた情報を分析し、移動ルートや行動の基本方針と計画は定めている。


目的と目標も、第1回の時よりは細く設定した。


第1回がうまくいったから、いろいろ前倒しで、国外に商流と情報流を固めていくつもりだ。


第2回では現地人材の確保も本格的にやっていきたい。


そして、第2回では全体の収支も黒字にすることを、優先度高めで目標に設定している。


今後も継続的に活動できるかどうか、第2回の収支で見極めることにする。



各国というよりは、それより細分化した各地域の単位で、景気動向、物価の違い、農作物の出来などを考慮している。


物価が安い、または農作物が豊作になっていそうな地域は先に回り、その後の旅程で売却して資金を増やすことを最初から計画に織り込んでいく。



もちろん、計画をガチガチに定めるつもりはなく、大枠だけを決めて、後は現場の裁量に任せるつもりだ。


情報流の重要なポイントになりそうな娼館の開拓も、第1回でまとめた情報は渡すが、ある程度自由にさせる。



情報収集だけでなく、情報拡散の方も、第2回商隊では取り組んでもらうつもりだ。


うまくいけば、今後の情報拡散の土台になるだろうしな。



一つ、俺自身がスカウトに動いた場所がある。


学校だ。


今14歳の学生は、いつでも卒業できるように必要な講義は取り終えて、来年まで待っているような者が多い。


そういった時間のある者で、有能だと見込んだ者には、俺から声をかけてみた。


その結果、『御前武試』の1回戦でやりあった斧士ギフト持ちのマルセルと、3回戦でやりあった剛力ギフト持ちのサブリナを第2回商隊のメンバーとしてスカウトできた。


『御前武試』以降、何度か声をかけられて模擬戦の相手をしたことがあった。


その時に若干アドバイスしたりもしていた。


国外に出て今までにできなかった経験を得るということの意義を、それとなく仄めかしたりしていて、この機会に誘ったら乗ってくれた。


2人とも来年は国軍に所属することになるだろうし、継続的に国際行商に関わってもらえるわけではない。


だが、俺の企画したイベントに参加してもらうということは、これからの関係において大きな意味を持つだろう。



第2回商隊のメンバーは、第1回に参加した者全員が再度参加することになり、当然第1回商隊が連れ帰ってきたトロイト王国とケンタック王国の者も参加する。


紹介してもらった者の数も多かったが、今回は選抜し、俺が誘ったマルセルとサブリナも合わせて、合計45名で確定した。


マルセルとサブリナは、今回も商隊の責任者兼護衛隊長となる棍術ギフト持ちのダミエンの指揮下に入ることで了承してもらっている。




王都を出発する、第1回よりは緊張感が薄れ期待感が高まっている第2回商隊を、関係者である商人や商会の人間と共に見送った。


第1回商隊よりもリスクは低くなっているだろうが、人数が多くなり、設定した目的や目標も増えている。


また無事に全員帰ってくることを、共に見送る者たちと共に祈った。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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