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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第二部 王都進出

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『御前武試』1日目① 1回戦スタート

『御前武試』の1日目。


俺は武術の講義を受ける時と同じ、動きやすい服に学生のバッジをつけ、刃引きされている刃渡り80cmの剣を持って、寮の部屋を出た。


「今日はお前が勝ち抜くことに賭けてるぞー!」などと声が聞こえてくる度、手を上げて挨拶する。


公式ではないが、『御前武試』は格好の賭博の対象となっているようだ。


学校内ではなく、賭博を主催する商人が何人かいるらしい。

裏社会も噛んでいるだろう。


『暗闇の牙』は潰したが、もう一つ有名らしい『闇の瞳』の方は賭博に噛んでいるかもしれないな。


俺のギフトも知られているが、どんなギフトか分からず、俺の対戦相手は分かりやすい軍事系ギフト保有者が候補になるので、俺が勝ち抜くオッズは高いらしい。


武術の講義で俺を知っている者は、俺に賭けて儲けるつもりだと『御前武試』開催の告知があった3日前から言っていたな。



会場となっている運動場に行くと、運動場の周りに階段状の観客席が設営され、コロシアムのような様相になっていた。


あれは政府お抱えの土魔法士が作ったんだろうか。

昨日まではなかったはずだ。


観客席に大きな櫓のような台が作られている。

あそこで国王や大貴族などの主賓が観るんだろうな。


在籍者が数百人の学校の運動場なので、それほど広くない。

試合の様子もよく見えるだろう。



出場者用の受付で、武器のチェックを受ける。


刃引きされているかどうかの簡単なチェックだ。


服装の方は何もチェックされない。


いい武器、いい防具を用意できるかどうかも自分次第ということで、その面でも家柄や資産などに左右されそうだ。



待合用のスペースに行くと、既に結構な人数が集まっている。


皆、それなりの装備で準備しているな。


俺のように運動着だけというのは・・・俺だけとまではいかないが、少ないな。



開会式のようなものは2日目の最初に行われ、1日目はとにかく試合を消化していくようだ。


開始予定時刻になると、観客席が結構埋まっていて、国王ではなく、『御前武試』を取り仕切る司会役のような者、おそらく貴族が、1日目は8試合ずつ試合を進めることなどを説明した後、『御前武試』の開始を宣言した。



1回戦は2回戦を128人で揃えるために行われるものなので、結構急ぎで進められるらしい。


開始宣言の後すぐに、最初に出る8組16名が呼び出された。


寮で見かけたことがあるギフトを保有していない庶民、おそらく商人の息子と、軍事系ギフト持ちの対戦の組ではすぐに勝負がついていた。


ギフト持ちは2回戦からにしてやればよかったのにな。


ギフトを保有していない貴族は1回戦に誰も出場していない。


なかなかに偏った組み合わせになっているようだ。



軍事系ギフト持ち同士の組もある。


その組の勝負は長引いて、それなりに見どころもあって観客席も盛り上がっているようだ。



最初の8組全てに決着がつくと、次の8組16人が呼び出されて、すぐに試合が始まった。


俺と俺の相手だけが3回目の1組に出ることになっている。



2回目の8組は特に長引く試合がなく、すぐに決着がついた。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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