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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第二部 王都進出

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国際行商の第1回商隊② メンバー確定、概要確定、出発

第1回商隊のメンバーは、1週間で、俺が誘った軍事系ギフト持ち3人を含めて22人集まった。


商人として見聞したいという者が11人、腕っぷしに自信があるという者が5人いる。


腕っぷしの方は実際の所はどこまでできるかわからないが、ダミエンに指揮してもらったら商隊の安全は確保できそうだな。


絵を書きたいという芸術家志望もいる。

旅の記録で本を出したいという者もいた。


1人、目的は特にないが行ってみたいというフワフワした動機の者もいた。

男爵家の四男という微妙な立場でグローフィル子爵の紹介だ。


グローフィル子爵は申し訳なさそうにしていたが、俺はこういう人物が混ざっているのも面白いと思っている。

行ってみたい、というだけでこの募集に申し込んで来たんだしな。



馬車の手配や、旅先で売れそうな物の選別、旅に必要な物の用意も、人材の募集と同時に始めていたが、人が集まってからは商隊メンバーにも手伝わせた。

ついでに顔合わせも済ませている。


最低限やってほしいこととして、何かしらの自分なりの記録を残すことも依頼した。

日記の形でもいい。


現地の情報を探ってくることも、第1回商隊の目的だしな。



商隊の責任者をやってもらうダミエンとは、大枠の旅程と方針を共有した。


トロイト王国、ストング王国、そして行けるならケンタック王国まで見てきてほしいと伝えた。



アクチュア王国は北で3つの国と接していて、西からジェミニ聖国、トロイト王国、ストング王国、となる。


トロイト王国は南の国境全てでアクチュア王国と接していて、ストング王国は南西部分がアクチュア王国と接して南東部分は大森林と接している。


ケンタック王国はトロイト王国・ストング王国の北側国境で接している国となる。


トロイト・ストング・ケンタックの3国はポールラント平原という平坦な土地上にあり、まとめてポールラント3国とも呼ばれている。


ポールラント3国は決して仲がいいわけではなく、争いを繰り返していて、国境がよく変わるそうだ。


アクチュア王国はトロイト王国、ストング王国に何度も攻め入って、勝って領土を得たこともあるが、平原の攻めやすく守りやすい領土を守りきれず、すぐに奪い返されてしまうらしい。



争っている国へ、国をまたいだ商隊が安全に旅ができるのか。

これはそれほど問題がないはずだ。


どの国もアーセン帝国から分かれた国で、言語は同じ。

特に訛りの違いなどもないようだし、人種の違いなどもなく見かけもあまり変わらない。


それに、有仁の世界の近代以降と違って、国境線がはっきりと規定されているわけでもない。

国への帰属意識も実はそれほどなさそうだ。


王都の使者が辺境の村まで来るようなアクチュア王国はまだ1つの国の意識があるが、ポールラント3国は間違いなくそれ以下だろう。

特に戦争でしょっちゅう属する国が変わる国境の町村なんかは特に。

国同士の戦争に駆り出されることはあるから、全くない訳でもないだろうが。


もちろん、国内で旅をするのと同程度の危険はある。

盗賊や獣、魔獣の危険などは変わらないだろう。




募集をかけてから2週間後、メンバーが集まってから1週間後、国際行商の第1回商隊が出発した。


士気は高かった。

王都の外に出るにあたっての危険は認識しているから最低限の警戒は忘れずに、旅先の楽しみがあるからそこそこ浮かれてはいたようだ。



送り出したら、俺にできることはないな。


旅先の無事を祈っておくとしよう。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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