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大力(嘘)で身を立てる  作者: ろん
第二部 王都進出

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斥候ギフト保有者ブライム、諜報ギフト保有者リュク

斥候ギフト持ちのブライムは、戦場で意味のない使われ方をしたり、何度も死地に放り込まれたりした上に、仕事を評価されなかったことで、国軍が嫌になって辞めたらしい。


学校の戦略や戦術の講義を受けてみても、斥候の重要性には触れられていなかったし、図書室で戦史に当たってみても、一部の将軍が率いている場合以外は記録にすら残されていなかった。


それは嫌になるよな、と俺も思う。


俺なら直接戦闘で戦果を上げた者よりも評価することもあると思うけどな。



斥候に関する俺の考え方を話すと、ブライムも自分なりに考えた斥候の使い方を話してくれた。


軍で上に意見しても全く通らなかったらしいし、それなりに戦えるだろうと前線に送られたりもしたらしい。


いや、本当に大変だったんだなあ。



辺境でのスタンピードに斥候ギフト持ちが関わっていた話をした時は、ブライムはかなり興味を示していた。


ブライム自身ができるかどうかは別で、やっていることもゲスいが、善悪はともかくとして、斥候ギフトの力を理解して活用していたことに感心していた。



俺自身も北西村で潜んで情報収集したり、斥候のようなことをやっていた経験もある。


その話をしたら、なぜかブライムと1対1でかくれんぼをすることになった。


・・・その結果、俺が圧勝した。

ブライムが隠れても俺はすぐに見つけ、俺が隠れているところをブライムは見つけられなかった。


ブライムはかなり悔しかったようで、斥候ギフトの能力を磨き直すとやる気になっていた。



ブライムは戦争に参加するのはもう嫌なようだが、俺がやってほしいと考えている国をまたぐ行商組織への参加には興味を示してくれている。


ブライムが参加してくれるとなると、実現性が大きく高まると、俺は考えている。


具体的な話が固まったら、本格的に勧誘しよう。




諜報ギフト持ちのリュクは、斥候ギフト持ちのブライムよりも更に不遇な扱いを国軍で受けていた。


諜報ギフトは、斥候ギフトと比べると身体術による五感の強化と隠密能力に優れている。

一方で、直接戦闘する能力や身体能力に関する点では斥候ギフトに劣っている。


国軍が斥候ギフト持ちを活用できないのに、更に支援作業に特化した諜報ギフト持ちを活用できるはずもなく、最初からギリギリ軍事系ギフト、不遇ギフト扱いで、扱いの悪さに辟易して、辞められる年数が経ったその時点で国軍を辞めたそうだ。



俺はリュクにも行商組織で活躍してほしいと考えている。

斥候ギフト持ちのブライムよりも更に特化した活動を任せられると思うんだよな。


リュクには五感の強化を生かして、吟遊詩人に扮して実際に演奏できる方向を勧めている。



有仁は大学時代に一時期音楽をかじっていて、遊びサークル仲間でバンドを組んで身内向けのライブをやったりもしていた。


その時の経験を活かして、有仁の世界の音楽をこちらの世界に合うように編曲してリュクに聞かせると、こちらが思った以上に乗り気になった。


こちらの世界にもギターにかなり似ている楽器・・・ほぼギターと言っていい楽器もある。

そういう点ではやりやすいな。




民間の軍事系ギフトの3人に最初に会った時はスカウトの糸口も見えていなかったが、かなり確度が高くなってきた。


強引なスカウトはしないが、お互いにメリットがある形で、俺の計画に協力してもらおう。


この作品を読んでいただきありがとうございます!


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