↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キジン師匠の裏祓い+α  作者: 朝霧 陽月
第2章 救って巣くう人でなし編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/41

第37話 ポメ太郎要求されるー容疑者候補との対峙回(壱)ー

「いやー、急いでたのは、うちの犬が騒がないか心配だっただけで……」

「白を切る必要はないよ、大体全部分かっているから」

「……」


 俺が言葉に詰まっていると雨木(うき)和豊(かずとよ)は、ポメ太郎を指さしながら笑顔を浮かべた。


「その神獣くんさぁ、僕にくれないかい」

「……は?」


 え、いまコイツ、なんて言った。


「半端者とは言え、神域の神獣だ。利用価値は幾らでもある」


 その言葉を聞いて俺は確信した。コイツはきっとポメ太の一件に何かしら関わっている!!


「…………アンタはどこまで知っているんだ」

「さぁね」


 雨木(うき)はクスクスと笑いながら首を振る。

 うわぁ、ムカつく。しかし、何か知っているのであればどうにかして情報を引き出さないと……あ、いや、待て、腕に抱えているポメ太郎がまた小刻みに震えて!?


「お、お、おのれぇ!!さっきから黙って聞いてれば好き勝手言いおってからにっっ!!」


 ああああ、やっぱりブチぎれてたぁああああ!!


「第一に我はこの小童の所有物ではない!!第二にさっきは良くも好き勝手やってくれたな、絶対に許さん、ただちに噛み殺してやるぅぅうう!!」

「やめろぉおお!!ポメ太郎落ちつけぇ!!どうどう」

「これが落ち着けるかぁ、グルルルルぐわぁあああ!!」


 今すぐにでも飛びかかっていきそうなポメ太郎を懸命に抑えていると「あはははは!!」という大爆笑が、俺の耳に届いた。

 ポメ太郎の方もそれに驚いたのか、ピタリと動きを止めた。


「ああ、面白いなぁ……神獣モドキの頭がそんなに悪かったとは予想外だった」

「も、モドキって……」


 今の言葉はポメ太郎も流石に予想外だったのか、まだポカンとしている。


「オマケに一緒にいるガキも想像以上にショボくて、ある意味ビックリだよ」


 なんか俺のこともサラって貶されたんだが!?


「あーあー、これなら警戒して回りくどいことをする必要もないか」


 一通り笑って満足したらしい雨木(うき)は、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべて腕を振り上げた。


「ここからは力づくで行かせて貰うよ、その方が早そうだしね」


 あ、ヤバい、仕掛けてくる……!

 そう思うや否や、俺とポメ太郎は雨木(うき)から広がる黒い膜に包まれてしまったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。