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キジン師匠の裏祓い+α  作者: 朝霧 陽月
第2章 救って巣くう人でなし編

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第35話 ポメ太郎攻撃される ー犯人捜索回(捌)ー

「グワン……!!」


 ポメ太郎が表情を険しくして苦しむような声を上げた。


「ほら見てください、ワンちゃんの中にいる悪霊が苦しみ始めましたよ!?」


 番組進行役のタレントがそんな解説を入れるが、俺的にはツッコミどころが満載である。

 いやいや、待ってくれ、ポメ太郎は明らかに 雨木(うき)和豊(かずとよ)の後ろから今出てきた謎の影のような靄のバケモノのせいで苦しんでるぞ!?

 だってソイツから出ている黒いモヤモヤの何かで、覆われて攻撃されているようにしか見えないし……これ放っておいてもいいのか。


 ——そんな訳なかろう、さっさと助けい!!


 ですよね!!と言ってもどうすればいいか見当が付かないんですけども……霊剣で切りつけるのは、この場だとどう考えても目立ち過ぎますし。


 ——知れたこと、あんな靄吹き飛ばしてしまえばいいのよ


 いや、簡単に言ってますけどどうやってです!?


 ——今までに霊力の探り方や扱い方は散々教えたであろうが、ならばそれを応用してあの靄をかき消すイメージで自分のそれを叩きつけろ


 なるほど……!!えーっと、それじゃあ、靄をかき消すイメージで叩きつける……とうっ!!


 ——ふむ


 その瞬間、俺の放った霊力とあの影の化け物のような靄がぶつかって、ポメ太郎を攻撃しているモヤモヤごと影の化け物が消えた。


「あ、ワンちゃんの顔が一気に安らぎました。これは除霊成功ということですよね!?」


 何が除霊成功だ……普通の人間には見えない形で、わざわざ攻撃していたくせに。


 ——まぁ、その通りではあるがシキ、何か忘れてはおらぬか?


 何かって……あ。その瞬間、 雨木(うき)和豊(かずとよ)がこちらを見ているのに気付いた。

 …………他でもない、あの化け物を出して攻撃してたのはアイツだったから、俺が横から消すと当然気付くということ?


 ——そういうことだな


 ちょっと待って、嘘だろ、助けてぇ……。

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