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キジン師匠の裏祓い+α  作者: 朝霧 陽月
第2章 救って巣くう人でなし編

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第30話 ポメ太郎再び消失 ー犯人捜索回(参)ー


 仕方ない何故かアイドルに抱きかかえられてた、ポメ太郎を追いかけるぞ……。


 ——まぁ、そうするべきであろうな


「はーい、それじゃあ皆さん移動しますよ」


 ん、ちょうど高校生の集団も移動を始めたな……。


 ——しかも、犬っころが連れていかれた方向と一緒だぞ


 ここは一緒に移動するべきか……?


 ——まぁ、制服が違うとはいえ、そちらの方が目立たないであろうな


 ……なら、部外者だとバレないように少しだけ距離を置きつつ、あの集団から離れすぎないように移動するか。


 ——おう、頑張れよ


 ……まったく、アイツが姿を消さなかったら話が拗れなかったものを!!

 そんなことを考えつつ、俺は動き出した高校生集団と一緒に移動を始めた。


 しばらく歩くとガラス張りの渡り廊下を抜けて、長い廊下を通り、階段を降った先で大きな扉を開いて中へと入っていく……ここは?


 ——恐らくスタジオというヤツではないか


 そうですね、それはそれとしてポメ太郎がいないんだが?


 ——途中から見失っていたから、もしかしたら別の部屋かもしれんなぁ


 いや、だとしたら最悪だぞ!?

 あの毛玉犬、あとで見つけたらタダじゃ……っ!!


 妙な気配を感じて、俺は思わず気配の方を振り返る。


 ——ほぅ


 そこはスタジオ中央、ライトで照らされた先にソレは立っていた。

 …………師匠、あれは人間ですか?


 ——ああ、恐らくシキが思った通りの存在だ


 人外、か……だとしても正体が全然分からない。


 ——まぁ、そこは一度自分で考えてみろ


 やっぱりそうなりますよね……。

 それはそれとして、タレントとしてのあの人のことは噂程度には知っている。


 長い薄紫色の髪に、年齢も分からない中性的な容姿、実際はともかく人格者と評判で不思議な力もあるといい、信者のように崇拝するファンも存在する著名人。


 雨木(うき)和豊(かずとよ) 、熱心なファンからはウキ様と呼ばれるタレントだった。


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