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キジン師匠の裏祓い+α  作者: 朝霧 陽月
第2章 救って巣くう人でなし編

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第25話 ポメ太郎は謝れたり謝れなかったり ー主人公バディ異変調査回(伍)ー

 よし……師匠から方法は教わったし、言われた通りにやるぞ。


 ——おう、いけー!!


 俺が何かしようとしている気配を察したポメ太郎がこちらを見る。それに軽く頷くと、俺は辺りの気配を手繰るように集中しながら、こう唱えた。


「我求めるは確かな証、過ぎ去りしもの見える形で今ここに【過去見の影】……!!」


 その瞬間、応接間に人影のようなモヤが目の前に現れた。

 ふぅ……どうにか上手くいったな。


「こ、これは!?」

「僅かに残った気配の残滓を利用して、ここで起こったことを部分的に具現化したんだ」


 具現化した痕跡を見るに、一つの人影が八尾雀姫(やおのすずめびめ)の特徴に一致しているが、それ以外に誰かもう一人いたようだな。二つある座布団に向かい合って座っているのと、ここが応接間であることを考えると……。


「客として尋ねてきた誰かに、何かされたってことか?」

「な、なんだと!?」

「いや、まだ断言は出来ないけどな」


 ——なら、もう少し先の場面も見れないか試したらどうだ? 少し調節すればいけるはずだから


 いや、そんな簡単にいいますけど……もう少し先、もう少し先……こうか!?


「!!人影が変わったぞ!?」


 お、上手く行ったが…………これは。


「何ということだ、明らかに八尾姫様が攫われているではないか!?」


 うん、そうだね。明らかにぐったりした様子の八尾姫っぽい人影が、もう一人の影に抱きかかえられて、部屋から出ていくところだね。


「ゆ、許せぬ!!というかこの影はイマイチ不明瞭だぞ!!もっと明確にしろ」

「いや、そういうモノなんで無茶言わないで下さい。そもそも自分では何も出来なかったくせに」

「ぬぐ、ぬぐぐぐ!!」


 あ、ポメ太郎がまたぬぐってしまった……。


 ——こらこら、小動物を苛めるでない


 だってコイツが無駄に偉そうだから、つい……。


「…………それで、この先はどうすればいい」


 お?


 ——お?


「貴様に言われた通り、私が自分だけでは何もできないのは事実だ……だから助けてくれ」

「ポメ太郎……」


 ——感動的な瞬間だな


「なら先に、さっき嚙みまくったり、吠えまくってきたことを謝れ」


 ——全然そうでもなかったな


「…………」


 ほら、この犬また黙り込みやがったよ。


 ——いや、本当にチクチク苛めるのはやめろよな?


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