第24話 ポメ太郎の回想終了、ついに見つける手掛かり ー主人公バディ異変調査回(肆)ー
「——と、そういう訳で八尾姫様との主従契約も無事結ばれ、私は日々鍛錬に勤しんできたのだ!!」
「ふぁ……」
「分かったか人間!!」
「あ、うん、分かったわかった」
「全然分かってないだろう!!というか、今あくびしてたよな!?」
あ、やべ、バレてらぁ……。
——意気揚々と長話をされていたせいで油断したな、シキ?お前は本当にそういうところがダメだな
あくびは生理現象なんだから、仕方ないでしょう!?
——さて、それが通じる相手かな?
「もう許さん、あっちこっち思いっ切り噛みついてやる……ぐるるぅ」
「い、いや、待て……あ、あれ、あそこのアレはなんだ!?」
「は?適当に誤魔化そうとしても、そうはいかんぞ」
「いやいや、マジマジ、あそこの座布団の近くなんか小さいものが落ちてるぞ!!」
俺は噛みつかれたくない一心で、咄嗟に目に入ったそれを思いっ切り指さした。正直、何なのかはまったく分かっていない。
ポメ太郎はしばらく硬直した後に、その落ちているものに駆け寄っていた。
「こ、こ、こ、これは!?」
……これは?
「八尾姫様の簪ではないか!!」
「…………ほらな、言っただろう」
——運の良さだけで命拾いしたな
運も実力のうちなんですよ。
「ふん、腐っても鬼神様の弟子ということか」
「まぁそういうことだ」
——本当に腐ってるな
こういうのは言える時に言っておくに限るんですよ……!!
「しかし、ここに簪が落ちているということは、ここで何かあったということだよな」
「何故安全である筈の社の中でそんなことが!!」
へぇ、ここって安全な場所だったのか。
——特定個神の能力をバリバリに強化できる専用施設だからな。基本持ち主の神にとってこれ以上安全な場所などないぞ
その情報を聞くだけで激ヤバ案件じゃん、ヤダ怖い、帰りたい。
——ふふふ、ダメだぞ?
ですよねー!!
「……おい、鬼神様の弟子の人間」
「随分と長ったらしい呼び方だな」
「現状で最大限、貴様に対して敬意を示した呼び方だ」
「なら人間を呼び辞めない?」
「…………」
あ、黙っちゃった。
——シキが苛めるから~
俺の方が噛みつかれたりと、余程苛められてますけど??
「この部屋で何が起きたか調べてくれ……頼む」
やや時間を開けてから、ポメ太郎は絞り出すような声でそういった。
うん、呼び方のあれこれに関しては、結局無視なのね。
——そこは蒸し返しても話は進まないので、もう止めておけ
はいはい、分かりましたよー。と、言ったところで、俺は一体どうすればいいんだ?
この部屋で何が起きたか調べて欲しいと言われても、割と困るのだけど……。
——それなら任せておけシキ、師匠として何をすればよいかしっかり教えてやる
あの、一応聞きますけど、それは大丈夫なやつですか?
——ああ、大丈夫だ大丈夫、ふふふふふ~
なんか怖いなぁ……。
——……それならば、本当に怖くするぞ?
ごめんなさい、嘘です。変なことを言いました、許してください!!




