新しい家族と、凍てつく朝
お待たせしました最新話の更新です!
カズマの新しい世界での生活、そして賑やかな家族との朝のひとコマをお届けします。
すっかり日常に馴染んだ(?)カズマの様子を、今回もお楽しみください!
黄泉の門が僕をこの奇怪な存在へと送り込んでから、すでに三年の年月が流れていた。
「さっさと起きなさい、カズマ! 朝ご飯の時間よ!」
私は重い瞼を開いた。曇った窓ガラスと、掛け布団を突き抜けてくる鋭い寒さが、冬が本格的に到来したことをはっきりと告げていた。
「なんて寒さだ……」
私は身を縮こまらせ、チュニックを急ぎ羽織りながらぶつぶつ文句を言った。
自分の足に躓きながら階段を降りる。
「おはよう、カズマ。よく眠れた?」
母さんがテーブルにヤカンを置きながら尋ねた。
「昨日の夜、もっと静かにしてくれたら……こんなに寝不足にならなかったのにさ」
私は不機嫌な顔でつぶやいた。
母さんはその場で真っ赤になった。
「こらこら!」
テーブルの端から、オヤジのロベルトが下品な大笑いを響かせた。
なんだ、聞こえてたのか!?
*バシンッ!*
次の瞬間、母さんは容赦なく鉄のフライパンをオヤジの頭の真ん中に叩き込んだ。
「痛っ、なんだよ急にフライパンなんか!」
オヤジはすでに頭上に育ち始めていたたんこぶを押さえながら叫んだ。
「静かにしなさい! それにカズマ、変なことを言うんじゃない!」
「何言ってんだい、愛しいお前さん。子供ってのはこういうことを早く学ばなきゃいけないんだよ、特に男はな!」
ロベルトは引きつった笑みを浮かべながら言い訳を試みた。
「ダメよ、うちの子はまだこういうことには早すぎるわ!」
「いいさ、いいさ……まあそれはそうとマリア、明日は街道で馬車を護衛するから、今夜もそれなりに賑やかになるぞ! はっはっはっ!」
*バシンッ!*
母さんはロベルトの頭に、先ほどよりもさらに強い一撃を食らわせた。
「黙れって言ってるでしょ!」
*悪くない人生だな、案外……*
私はパンにかじりつきながら、そのドタバタ劇を眺めて心の中で思った。
「さっさと朝食を食べなさい、カズマ。今日は雪の中で剣の訓練だからね!」
「え……? また今日も訓練なのかよ!?」
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!
新しい世界でのドタバタな日常と、カズマの相変わらずな苦労(?)をお届けしました。
次回もさらに盛り上がっていきますので、引き続き応援よろしくお願いします!




