目覚める力と、初めての呪文
【活動報告】 投稿の長さと今後のスケジュールについて
読者の皆様、こんにちは!
これまでの話を読み返したところ、全体的に少しボリュームが足りていなかったことに気づきました。いつも楽しみにしてくださっている皆様、申し訳ありませんでした。
その分、今後はもっと読みごたえのある内容をお届けしたいと思い、しっかり執筆を重ねてストックをためました!
そこで、これまでの遅れのお詫びとして、本日(金曜日)は特別に 3つの時間帯(8:00、12:00、19:00頃) に分けて合計3話公開いたします!
さらに、この特別なボリュームとペースでの更新は金・土・日の3日間続きます。そして、月曜日からは毎日12:00頃の通常スケジュールに戻ります。
これからも皆様に楽しんでいただけるよう全力で書いていきますので、引き続き温かい応援をよろしくお願いいたします。
いつも読んでいただき、本当にありがとうございます!
私の心臓は底へと沈み込んだ。
それでは私は、無限の魔力を持って生まれてくるような不条理な主人公の一人ではないということか。
なんてこった。
この世界においてすら、私はチートが使えないのか。
「そうか……」
私は呟き、フラストレーションで胸が縮こまるのを感じた。
「じゃあ、どうやったら本当の魔法を覚えられるんだ?」
「そうね、ほとんどの人は都の魔法学校で学ぶわね」
「魔法学校なんてあるのか?」
「もちろんあるわよ。魔法使いなら生まれつき呪文が唱えられるとでも思っていたの?」
魔法学校。都。
私はもうすぐ三歳で、こんな辺境のど真ん中に住んでいる。
私の表情を見て、母さんは小さくため息をつき、トーンを和らげた。
「でも……あなたが望むなら、基本的な魔法なら私が教えてあげてもいいわよ」
「ま、マジか!?」
私は子供らしい完全な興奮から、顔いっぱいに巨大な笑みを浮かべて問いかけた。
「ええ。でも、二人だけの秘密にしておくことよ?」
「オッケー! ありがとう、母さん!」
その日の夜遅く、室内の暖炉のそばで:
「カズマ、こっちに来なさい」
分厚く古びた魔導書を手に持った母さんが、アームチェアに座りながら手招きした。
「これが魔法の書よ。ここでは呪文の唱え方を学ぶの。呪文が強ければ強いほど、それを発動させるための魔力が必要になるのよ」
「すげえ、めちゃくちゃ面白そうだな!」
私は魅了されたように微笑んだ。
「でも、あなたはまだ子供だから、使えるのはこの辺りの初歩的なものだけよ」
彼女はページの最初にある初級の呪文を私に見せた。
「じゃあ、これを唱えてみなさい。霧の雲を作り出すためのもので、素早く逃げ出すのに最適よ」
「でも、僕まだ文字の読み方が……」
彼女は驚いたようにまばたきし、それから面白そうに微笑んだ。
「そうだったわね……時々あなたが大人っぽく振る舞うものだから、子どもだってことをつい忘れちゃうわ。私たち大人とばかり一緒に育ったせいかしらね」
哀れな母さん……。
彼女は本当に、私が年齢の割に妙に頭のいい子供だと思い込んでいる。もし真実を知ったら、おそらく気絶することだろう。
「じゃあ私の後に続きなさい」
母さんは魔導書に再び視線を戻しながら言った。
――黄昏の霧よ、我が敵の目を覆い隠せ……
――黄昏の霧よ、我が敵の目を覆い隠せ……
ポーズまでバッチリ決めて最後のフレーズを言い終えたが……何も起こらなかった。空気は冷たいままだった。
「あれ? 何も起きないぞ……」
マリアはクスリと笑った。
「言葉に魔力を込めていないからよ」
「言葉に魔力?」
「呪文はただのきっかけに過ぎないわ。実際に魔法を生み出すのは魔力よ」
母さんは暖炉の火を消し、私を寝るように促した。
だが、その夜、私は一睡もできなかった。
彼女が部屋を出ていくとすぐに、私は自分の精神の中で淡く浮かび上がる運命の本を再び凝視した。
もし魔法を覚えることができたら……私にも勝機があるかもしれない。
> *初めて、未来が自分の手で変えられるかもしれないものに思えた。*
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!
いよいよカズマの魔法の特訓(あるいは新たな苦難?)が始まります。果たしてどんな魔法を習得するのか……!?
次回もお楽しみに!引き続き応援よろしくお願いします!




