見送りと、知られざる魔法の真実
【活動報告】 投稿の長さと今後のスケジュールについて
読者の皆様、こんにちは!
これまでの話を読み返したところ、全体的に少しボリュームが足りていなかったことに気づきました。いつも楽しみにしてくださっている皆様、申し訳ありませんでした。
その分、今後はもっと読みごたえのある内容をお届けしたいと思い、しっかり執筆を重ねてストックをためました!
そこで、これまでの遅れのお詫びとして、本日(金曜日)は特別に 3つの時間帯(8:00、12:00、19:00頃) に分けて合計3話公開いたします!
さらに、この特別なボリュームとペースでの更新は金・土・日の3日間続きます。そして、月曜日からは毎日12:00頃の通常スケジュールに戻ります。
これからも皆様に楽しんでいただけるよう全力で書いていきますので、引き続き温かい応援をよろしくお願いいたします。
いつも読んでいただき、本当にありがとうございます!
その日の遅く、夕暮れが空をオレンジと紫に染め上げる頃、私たちは出発の挨拶をするために家の玄関に立っていた。
「それじゃあマリア、息子を頼むぞ」
ロベルトは彼女の額にキスをするために身を屈めた。
「あなたこそ、気をつけてね」
彼は私の方を振り返り、愛情を込めて私の髪をぐしゃぐしゃと乱した。
マリアは一瞬彼を睨みつけ、周囲の気温を一気に十度ほど下げるような微笑みを浮かべるや、こう言い放った。
「無事に帰ってきてちょうだいね、あなた。もし浮気でもしたら、二度と子どもを作らなきゃいけないなんて心配はしなくて済むようになるんだから」
彼女は深くおどろおどろしい、外科医のような冷たい眼差しを彼に向けた。私の父親は同じ姿勢のまま固まり、魂が口から抜け出しかけた。
「し、し、承知いたしました……ご主人様……」
彼は埃っぽい道を慌てて遠ざかりながら、振り返って恐怖に引きつった愛想笑いを浮かべながら叫んだ。
「それとな、カズマ! 戻ってきたら滝に行くぞ!」
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――歯を何回磨くかなんて誰が知りたいんだよ!? この本、情報が多すぎんだよ! しかも全部あの王女さまの視点からだし。
少しでも楽になるのは、いつ出会うかが分かること――それ自体は最初のページに目的と一緒に書いてあるが――肝心の「いつ」「どこで」「何時に」が一切書かれていない。その上、厄介なことにあのスケジュール帳はしょっちゅう勝手に書き換わるんだ!
リュデウスの言う通りだった。
自由意志め、呪われやがれ。
人間というのは、書かれていることとは違う決定を下したがる生き物らしい。
私は本を床に力任せに投げつけたが、床に触れるより早く魔法の粒子となって消え去ってしまった。
「カズマ、息子よ、お昼ご飯よ!」
私は文句を垂れながら、最高に不機嫌な面持ちで階段を降りていった。
「おいおい息子よ、なんだその顔は? オヤジにボコボコにされたからって根に持ってんのか?」
「まあ、そういうわけじゃないけどさ……それにしても、あのオヤジは強すぎる。本当に父さんはEランクなのか?」
私はスープをすすりながら尋ねた。
「そうね、あいつはバカさ加減と同じくらい強いわよ」
母さんは目を丸くしながら言った。
「私の体が変わり始めてからもしばらくの間、私が女だって気づかなかったのよ? ワンピースを着始めるようになってようやく気づいて……しかも私に『お前誰だ?』って聞いてきたんだからね。本当におバカさんなんだから」
「でも、魔法が使えないならランクなんて大して意味がないんじゃ……」
魔法!? 思わず目を輝かせた。
「ってことは、この世界には魔法があるのか!?」
「当たり前でしょ。知らなかったの?」
「どうやったら知れるんだよ? 誰も教えてくれないし、ずっとこの小屋に閉じ込められてるんだからな!」
「お父さんが教えてくれてるもんだと思ってたけど……それにしても、あなたのその訓練の傷を誰が治してると思ってるの?」
ずっと自分の自然治癒力が異常に高いんだと思っていた……本当は、ただ母さんの治癒スキルが異常に優秀だっただけだった。
「まあ、それは置いといて……」
母さんは椅子の上で体勢を整えながら続けた。
「僕、魔法って使えるのか?」
「見せてみなさい。手を出しなさい」
マリアは私の両手を包み込み、目を閉じた。すると、彼女の掌が柔らかく光り始めた。
「どうだ? 僕にも魔法は使えるのか?」
彼女は私に優しい笑みを向け、こう答えた。
> 「ええ、あなたも魔法を使えるわ。でも、今のあなたにはそんなに多くの魔力がないのよ……」
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!
まさかロベルトのランクに裏があった(?)だけでなく、カズマ自身にも魔法の才能(と少ない魔力)があることが発覚しましたね。
果たしてカズマはどんな魔法を覚えるのか!? 次回もお楽しみに!引き続き応援よろしくお願いします!




