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第42話 〜ラウンド〜


 七月下旬。

 土曜日の、朝六時。


 吉野さんの車で、箱根に向かった。


 助手席に、中島さんが座っていた。

 今日は、約束していたゴルフの日だった。

 箱根の仙石原にあるゴルフ場。

 中島さんが、現役時代にメンバーになっていたコースだという。


「桐島会長、ゴルフは、あれから、どのくらい練習しました?」


「週に二回くらい、打ちっぱなしに通ってます。まだ全然ですけど」


「十分ですよ。最初は、コースの空気を楽しむだけでいい。スコアは、後からついてきます」


 車は、東名高速を西に走った。

 七月の朝は、もう暑かった。

 でも、車窓から見える空は、梅雨明けの青さを見せ始めていた。


 吉野さんが、厚木を過ぎたあたりで、言った。


「会長、予定通りなら、八時前には着きます」


「ありがとう。吉野さんも、打ちっぱなし行ってる?」


「はい。週に一回、仕事の後に。ドライバーが、やっとまっすぐ飛ぶようになりました」


「吉野さんも、いつかラウンドしましょうね」


「ありがとうございます。まずは会長のお供で、コースの雰囲気を勉強させていただきます」


 中島さんが、窓の外を見ながら言った。


「箱根のコースは、アップダウンがあって、初心者には少し難しいかもしれません。でも、景色がいい。晴れていれば、富士山が見えます」


「それは楽しみです」


「今日は、私がキャディの代わりも務めますよ。クラブの選び方とか、コースの攻め方とか」


「ありがたいです」


---


 八時前に、ゴルフ場に着いた。

 仙石原の高台にあるコースだった。

 駐車場から、すでに山の緑が見えた。

 空気が、東京とは違う。

 湿度はあるが、涼しかった。


 クラブハウスで受付を済ませた。

 中島さんが、フロントのスタッフと顔見知りのようだった。


「中島さん、お久しぶりです」


「ああ、二年ぶりかな。今日は、若い人を連れてきました」


 ロッカールームで着替えた。

 俺は、先週、山下さんに勧められて買ったゴルフウェア。

 白のポロシャツに、ネイビーのパンツ。シューズも新品だった。

 中島さんは、年季の入ったポロシャツに、よく履き込んだゴルフシューズ。

 道具に歴史が刻まれている人の装いだった。


 ドライビングレンジで、十球ほどウォーミングアップした。

 朝の空気が澄んでいて、打球の飛ぶ方向がよく見えた。

 中島さんも横で打っていた。コンパクトなスイングだが、まっすぐ飛ぶ。無駄がない。


 練習グリーンに移動して、パターを何球か打った。

 グリーンの速さが、練習場のパターマットとは全然違った。

 少し触っただけで、ボールが転がっていく。


「速いですね」


「仙石原は、グリーンが速いことで有名です。最初は、弱めに打つくらいでちょうどいい」


---


 スタートは、八時半。

 カートに乗って、一番ホールのティーグラウンドに向かった。


 一番ホール。パー四。三百七十ヤード。

 右にドッグレッグする、やや上りのホール。

 正面に、箱根の山並みが広がっていた。


「いい景色だ」


「でしょう。ここに来ると、仕事のことを忘れるんです」


 ティーショット。

 中島さんが先に打った。

 コンパクトなスイングから、ボールが低い弾道でまっすぐ飛んだ。

 二百ヤードくらい。

 フェアウェイのど真ん中。


「お見事」


「年寄りの飛距離は、こんなもんです。でも、真ん中に置ければ、次が楽になる」


 俺の番だった。

 ドライバーを構えた。

 深呼吸。

 テイクバック。

 打った。


 ボールは、右に曲がった。

 林の手前のラフに入った。


「大丈夫。ラフからでも、次が打てる。方向が合えば、グリーンの近くまでは行ける」


 中島さんが、笑った。

 プレッシャーを感じさせない、穏やかな声だった。


 セカンドショット。

 ラフからの七番アイアン。

 思い切り打った。

 ボールは、グリーンの手前のバンカーに入った。


「バンカーに入ったら、まず出すことだけ考えてください。ピンを狙わなくていい」


 中島さんのアドバイスに従って、サンドウェッジでボールを出した。

 グリーンに乗った。


 パットは三打かかった。

 ダブルボギー。

 一番ホールから、洗礼を受けた。


 三番ホール。パー五。五百ヤードの長いホール。

 ティーショットが、今度は左に曲がった。

 隣のホールとの間にある、木の根元に落ちた。


「無理に打とうとしないで、出すだけの方がいいですよ」


 中島さんのアドバイスは、いつも冷静だった。

 無理をさせない。でも、萎縮もさせない。

 教え方が、上手い人だと思った。


---


 前半の九ホールを回った。

 俺のスコアは、六十三。

 ダブルボギーとトリプルボギーの連続だった。

 中島さんは、四十五。六十代後半とは思えない安定したプレーだった。


 茶屋で休憩した。

 冷たい麦茶が、体に染みた。

 日差しが強くなってきていた。

 木陰のベンチに座って、汗を拭いた。


 ゴルフは、思っていたより体力を使う。

 打つだけじゃない。歩く。考える。待つ。

 十八ホールを回ると、五時間近く外にいることになる。


「楽しいですか?」


「はい。スコアはひどいですけど、芝の上を歩くだけで気持ちいい。空が広いし、風が通る」


「それでいいんです。スコアは、ラウンドを重ねれば縮まる。大事なのは、また来たいと思えるかどうか」


「また来たいです。間違いなく」


「私の周りにも、スコアだけを追いかけて、ゴルフが嫌いになった人がいます。数字を気にしすぎると、楽しくなくなる」


「それは、事業にも言えるかもしれないですね」


「ああ、その通りだ」


 中島さんが、頷いた。


 中島さんが、麦茶を飲みながら、少し遠い目をした。


「私が、ゴルフを始めたのは、五十歳の時でした。工場の経営が軌道に乗って、少し余裕ができた時期で。最初は、取引先の付き合いで始めたんですが、気づいたら、自分が一番はまっていた」


「中島さんにとって、ゴルフは何ですか」


「考えない時間、ですかね。工場にいると、頭の中が常に数字と技術のことでいっぱいになる。ゴルフ場に来ると、目の前の一打のことだけ考えればいい。それが、リセットになるんです」


「わかる気がします」


「桐島会長も、事業を広げていくと、頭の中が休まらなくなる時期が来ますよ。そういう時に、体を動かす趣味があると、助かります」


 *(中島さんの言葉は、いつも、押し付けがない。自分の経験を、静かに置いてくれる)*


---


 後半の九ホール。

 少し慣れてきた。

 中島さんのアドバイスに従って、飛距離よりも方向を重視した。

 無理に飛ばそうとしない。フェアウェイに残すことを優先する。

 グリーンの傾斜を読んで、弱めにパターを打った。


 十二番ホール。パー四。

 ここで初めて、ティーショットがフェアウェイの真ん中に飛んだ。

 百八十ヤードくらい。飛距離は大したことないが、方向が完璧だった。


「いい球です。フェアウェイキープ」


 セカンドショットも、グリーンの近くまで運べた。

 アプローチで乗せて、二パット。

 ボギー。


「十二番は、ボギーで十分です。パー四のホールでボギーは、初心者なら上等」


 十五番ホール。パー三。百五十ヤード。

 ショートホールだった。

 正面に池があった。

 池の向こうにグリーンが見える。


「池を怖がらないで、グリーンの中央を狙ってください。ピンを狙わなくていい。中央に乗れば、三パットでもボギーです」


 七番アイアンで打った。

 ボールが、池を越えて、グリーンに乗った。

 ピンから五メートルくらい。


「おお。ナイスオン」


 中島さんが、拍手した。

 初めて、ワンオンした。


 パットを二打で沈めた。

 ボギー。

 でも、このホールに限っては、それが嬉しかった。

 池を越えた時の高揚感が、まだ胸に残っていた。


 後半のスコアは、五十八。

 前半より五打縮めた。

 合計百二十一。


「初ラウンドで百二十一は、立派です。次は、百十を切ることを目標にしましょう」


「はい。また連れてきてください」


 十八番ホール。最後のホール。パー四。

 ティーグラウンドから、クラブハウスが見えた。

 フェアウェイの向こうに、建物の屋根が、緑の中に浮かんでいた。


 最後のティーショット。

 ドライバーを構えた。

 今日一日で、一番リラックスして打てた。

 ボールは、やや右に出たが、フェアウェイに残った。


「ナイスショット。今日の一番です」


 セカンドショットで、グリーンの手前まで運んだ。

 アプローチで乗せて、二パット。

 ボギー。

 最後を、気持ちよく終われた。


 カートを返す時、中島さんが言った。


「桐島会長、最後の三ホール、別人のようでしたよ。力みが取れて、自然な振りになっていた」


「中島さんのアドバイスのおかげです」


「いいえ。自分で掴んだんです。教えてできるものじゃない」


---


 ラウンドが終わって、クラブハウスで風呂に入った。

 露天風呂から、箱根の山が見えた。

 湯煙の向こうに、かすかに、富士山の輪郭があった。


「中島さん」


「はい」


「LVADの部品、松田さんの試作、順調ですか」


「ああ。先週、三ミクロンの壁を初めて破りました。二・八ミクロン。まだ安定していないけれど、理論上は到達できることが証明された」


「それは、すごいことじゃないですか」


「はい。すごいことです。ただ、安定生産ができなければ、製品にはならない。一個だけ作れても、百個、千個と同じ精度で作れなければ、医療機器としては使えない」


「量産の壁」


「はい。でも、松田がそこに向き合ってくれている。あの子は、私より、粘り強いかもしれない」


 中島さんが、湯船の中で、空を見上げた。


「桐島会長。私は、もう、自分の手で部品を作ることはできません。腕が、もう、精密加工に耐えられないんです」


 中島さんが、自分の手を見た。

 大きな手だった。

 節くれ立った指。爪の先に、金属を削り続けた年月の痕跡が残っている。


「でも、松田が、代わりにやってくれる。設備と資金は、桐島会長が守ってくれる。私が生きているうちに、LVADの部品が、患者さんの体の中で回る。その日が来るのを、見届けたい」


「見届けましょう。一緒に」


「野口先生からも、動物実験の話が来ています。来年度中に、豚を使った試験に入れるかもしれない」


「本当ですか」


「はい。精度が安定すれば、の話ですが。ナカジマ精工の部品が、実際の心臓の中で動く。それが、私の、最後の仕事です」


 中島さんの目が、潤んでいた。

 湯気のせいかもしれない。

 でも、俺は、この人の本気を見た気がした。


「ありがとうございます」


---


 午後三時。

 箱根を出た。

 帰りは、小田原厚木道路を通った。


 小田原を過ぎたあたりで、ポケットの中の時計が、温かくなった。

 反応だった。


 *(今か)*


 スマートフォンで、近くの公営ギャンブル場を調べた。

 小田原競輪場。

 車で十五分ほどの場所にあった。

 今日は開催日だった。


「吉野さん、ちょっと寄りたいところがある。小田原競輪場」


「了解です。中島さんをお送りしてからにしますか」


「中島さん、少し寄り道しても大丈夫ですか」


「もちろん。私は、時間は、いくらでもありますから」


 中島さんが、笑った。

 退任後の中島さんは、顧問として月に数回、工場に顔を出す程度だ。

 ゴルフの後に、競輪に寄る。

 なかなか贅沢な一日だ。


---


 小田原競輪場。

 小田原の市街地から少し離れた、小さな競輪場だった。

 地方開催の、のんびりした雰囲気。

 客は少なく、スタンドにはまばらに人がいた。

 売店で焼き鳥を買って、中島さんと並んでベンチに座った。


「こういう場所も、いいものですね。東京の競馬場とは、また違う味がある」


「地方の公営ギャンブル場は、独特の良さがあります。のんびりしてて」


 ポケットの時計を、握った。

 温かかった。

 映像が来た。

 第十レース。

 先行する2番を、7番が捲って差し切る。

 4番が三着に粘る。


 3連単。

 7→2→4。

 第十レース。


 出走表を見た。

 7番は、三番人気のまくり型。

 2番は、一番人気の先行選手。

 4番は、八番人気。


 3連単。

 7→2→4。

 十万円。一点。


 中島さんは、バンクの横のベンチに座って、選手たちのウォーミングアップを眺めていた。


「すごい太ももですねえ。アスリートの体だ」


「競輪選手は、太ももの周囲が七十センチ超える人もいますよ」


「職人の体も、手と目に特徴が出ますけど、アスリートは脚に出るんですね」


 第十レースが始まった。

 号砲とともに、六人の選手が、バンクに散った。

 誘導員の後ろで、ゆっくり隊列を作る。


 中島さんが、身を乗り出した。

 興味深そうに、選手たちの動きを見ている。


 残り二周。

 誘導員が退避した。

 2番が、踏み込んだ。

 先行。

 バンクの傾斜を使って、スピードを上げていく。

 後ろについていた7番が、外に持ち出した。

 まくりにかかった。


 最終コーナー。

 7番のスピードが、2番を上回った。

 直線。

 7番が、2番を捉えた。

 後方の4番が、内を突いて三着に粘り込んだ。


 7→2→4。確定。


 払い戻し。

 3連単、配当、91.2倍。

 十万円が、九百十二万円。


 *(ゴルフ帰りに、三千万か。こういう日が、あるから面白い)*


 スマートフォンで確認した。

 九百十二万円。

 静かに、画面を見た。

 手が、微かに震えていた。

 金額に慣れることは、ない。

 毎回、体が反応する。


 中島さんは、レースの余韻を楽しんでいた。


「いいレースでしたね。7番の脚力、見事でした」


「はい。迫力がありました」


---


 帰りの車。

 中島さんを、途中の海老名サービスエリアで降ろした。

 中島さんの奥さんが、迎えに来ていた。

 小柄な女性で、中島さんと似た、穏やかな雰囲気の人だった。


「桐島会長、主人がお世話になっています」


「こちらこそ。中島さんには、いつも助けていただいています」


 中島さんが、奥さんの方を向いた。


「今日は、ゴルフの後に、競輪にまで連れて行ってもらったんだよ」


「まあ。楽しそうですこと」


 中島さんが、こちらに向き直った。


「桐島会長、今日は本当にありがとうございました。ゴルフも、競輪も、楽しかった。こんな一日は、久しぶりです」


「こちらこそ。また、ラウンドしましょう」


「はい。来月も、ぜひ」


 中島さんが、奥さんの車に乗り込んだ。

 窓越しに、小さく手を振った。


---


 車の中で、スマートフォンを確認した。

 藤原さんから、LINE。


 *「会長、ご報告です。渋谷スタジオの改装が完了しました。防音・照明・配信機材のセッティングもすべて終わっています。水野さんのテスト配信を来週から開始して、初配信は8月の第一週を予定しています。プロフィール画像と告知用ショート動画も準備中です」*


 *「了解。いいペースだね」*


 *「はい。スタジオの仕上がり、かなりいいです。見に来てください」*


 *「任せます」*


 もう一件、通知があった。

 柳田先生から。


 *「桐島オーナー、本日のツグミナクの2戦目、ご報告です。結果は四着でした」*


 四着。勝てなかった。


 *「レース内容はいかがでしたか」*


 *「前走よりも、明らかに動きが良くなっています。スタートで出遅れたのが痛かったですが、直線の伸びは素晴らしかった。三着馬とはハナ差です。素質は間違いなくあります。次走で結果を出したいと思います」*


 *「わかりました。引き続きお願いします」*


 ツグミナクは、まだ勝てていない。

 二戦して、二着と四着。

 でも、柳田先生の言葉に、焦りはなかった。

 馬の成長を信じている人の、落ち着いた報告だった。


 *(馬も、事業も、一朝一夕には結果が出ない。時間をかけて、育てる。それでいい)*


 *(KY Liveも、まだ売上ゼロだ。水野さんの初配信はこれから。ツグミナクと同じで、焦る段階じゃない)*


 車は、首都高に入った。

 夕方の渋滞が始まっていた。

 助手席で、窓の外を見た。

 東京の景色が、少しずつ、近づいてくる。

 箱根の空気が、まだ、肌に残っていた。


 今日一日で、初ラウンドを終えて、競輪で九百万を稼いで、KY Liveの準備が進んで、ツグミナクの成長を確認した。

 中島さんとは、ゴルフと競輪を通じて、さらに距離が縮まった。

 事業上の関係を超えて、人として信頼できる相手だと、改めて思った。


 *(充実した、一日だった)*


 *(ゴルフは、続けよう。中島さんと。河野さんと。吉野さんと)*


 *(体を動かして、人と話して、帰り道にギャンブルで稼ぐ。悪くない週末の過ごし方だ)*


 吉野さんが、バックミラー越しに言った。


「会長、今日のゴルフ、いかがでした」


「楽しかった。百二十一打ったけど」


「初ラウンドで百二十一なら、上出来だと思います」


「吉野さんも、次は一緒に回ろう」


「はい。精進します」


 窓の外に、夜の首都高の光が流れていた。

 一日中、コースを歩いて、競輪場でも立ちっぱなしだった。

 さすがに、少し疲れた。


 でも、海老名で握手をした中島さんの手は、強かった。

 工場で金属を削ってきた手だ。


 *(百二十一。数字だけ見れば、散々だ)*


 *(でも、十七番のフェアウェイに落ちた一打は、気持ちよかった)*


 *(ツグミナクも、二着と四着。まだ勝ってない。でも、走るたびに強くなってる)*


 *(俺のゴルフも、そうなればいい)*


 車は、渋滞を抜けて、首都高の流れに乗った。

 箱根の緑の匂いが、まだ、シャツに残っていた。


---


**── 残高メモ(第42話)──**


*箱根ゴルフ初ラウンド。小田原競輪で3連単的中。*


### 個人資金(桐島遊馬)


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約16,342.3万円 |

| 小田原競輪 3連単的中(10万→912万) | +約902万円 |

| 競馬・競艇収入(7月下旬・片手間分) | +約180万円 |

| ゴルフ場利用料・交通費等 | ▲約8万円 |

| **桐島遊馬 個人資金** | **約17,416.3万円** |


### 法人資金(KY Holdings)


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約1,127.4万円 |

| FORECAST 売上(7月下旬追加分) | +約200万円 |

| 不動産賃料(追加入金分) | +約50万円 |

| **KY Holdings 法人口座** | **約1,377.4万円** |


### KY Live


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約820万円 |

| 藤原誠 報酬(7月追加分) | ▲約30万円 |

| 配信機材・設備購入 | ▲約80万円 |

| **KY Live 法人口座** | **約710万円** |


### ナカジマ精工


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約4,045万円 |

| 受注加工売上(7月分) | +約310万円 |

| 人件費(従業員14名・社保込み) | ▲約350万円 |

| 研究費・材料費 | ▲約50万円 |

| 工場賃料(桐島個人名義物件) | ▲約30万円 |

| 光熱費・設備維持費 | ▲約40万円 |

| チタン合金仕入(LVAD試作用) | ▲約150万円 |

| **ナカジマ精工 口座残高** | **約3,735万円** |


---


*【第43話 へ続く】*


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