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第40話 〜ナイター〜


 六月中旬。

 木曜日の、午後。


 恵比寿のオフィスに、山下さんが、一人の男性を連れてきた。


「会長、こちら、藤原誠さんです」


「初めまして。藤原と申します」


 三十代半ば。

 長めの髪を、後ろで束ねていた。

 Tシャツにジャケット。

 業界人っぽい空気を纏っているが、目は落ち着いていた。


「藤原さんは、大手ライバー事務所のフラッシュエンタテインメントで、三年間、プロデューサーをされていました」


「フラッシュ、知ってます。業界では、トップ五に入る事務所ですよね」


「ありがとうございます。そこで、ライバーの発掘から育成、企業案件の営業まで、一通り、やっていました」


「なぜ、辞めたんですか」


 藤原さんが、少し考えてから、言った。


「フラッシュは大きい組織です。所属ライバーが二千人を超えていて、一人一人に向き合う時間が、取れなくなってきました。僕は、少数精鋭で、ライバー一人一人をちゃんと育てるプロデュースがしたかった。独立も考えたんですが、資金面で現実的ではなくて」


「で、うちに」


「はい。山下さんから話を聞いて、KYHの事業ポートフォリオと、ライバー事業に対する考え方に、共感しました」


 山下さんが、資料を出した。

 藤原さんの実績。

 フラッシュ在籍時に担当したライバーの月商推移。

 企業案件の獲得件数。

 数字が、しっかり出ていた。


「藤原さん、一つ聞いていいですか」


「はい」


「今の市場で、ゼロからライバーを発掘して、月商百万を超えるまで、どのくらいの期間がかかりますか」


「素材次第ですが、最短で三ヶ月。平均的には半年。一年かかっても到達しない場合は、方向転換を考えた方がいいです」


 *(具体的な数字で語れる。この人は、ちゃんと現場を踏んできてる)*


「もう一つ。最初のライバーは、どうやって見つけますか」


「いくつかの方法があります。SNSのフォロワー分析、配信プラットフォームでのスカウト、それから、僕の前職時代のネットワーク。ただ、最初の一人は、数字よりも、人柄とポテンシャルで選びたいと思っています」


「それは、なぜ?」


「事務所の最初の所属者が、事務所のカルチャーを作るからです。最初が数字だけの人だと、二人目も三人目も、数字だけの人が来る。最初が人間的に魅力のある人なら、事務所全体が、そういう空気になる」


 いい答えだった。

 山下さんも、横で頷いていた。


「最後に一つ。うちの事務所は、数字も大事にするけど、ライバーを使い捨てにはしない。そこだけは、譲れない方針です」


「はい。それが一番大事だと、僕も思っています」


「藤原さん、条件面は、山下さんと詰めてください。基本的に、お願いする方向で考えています」


「ありがとうございます。精一杯やります」


 藤原さんが、深く、頭を下げた。


 山下さんが、契約書のドラフトを用意していた。

 年俸制。月額六十万。成果連動のインセンティブ付き。

 さらに、所属ライバーの月商が一定額を超えた場合のボーナス条項も入れた。

 藤原さん自身のモチベーションに直結する設計だった。


 藤原さんが、ドラフトに目を通しながら、一つ一つ確認していった。

 競業避止義務の範囲。ライバーの移籍に関する取り決め。退職時の引き継ぎ規定。

 細かいところまで、きちんと読む人だった。


「問題ありません。この条件で、お願いします」


「では、正式な契約書は来週までに。まず今日から、業界のリサーチに入ってもらえますか」


「はい。既に、何人か、声をかけたい候補がいます」


---


 午後三時。

 藤原さんが帰った後、山下さんと二人で話した。


「いい人材だと思います」


「俺もそう思った。現場をちゃんと知ってるし、ライバーに対するリスペクトがある。使い捨てにする感じがない」


「はい。それと、一つ、ご報告です。KY Liveの法人登記が、来週中に完了する見込みです」


「早いな」


「司法書士の先生に、急いでいただきました。登記完了後、すぐに法人口座を開設します」


「ありがとう」


「あとは、最初のライバーですね」


「藤原さんに任せましょう。ただ、俺も一つ、心当たりがないわけじゃないんだけど」


「というと?」


「いや、まだ早い。本人に話す前の段階だから。まず藤原さんのルートで進めてください」


 *(アンちゃんのことが、一瞬、頭をよぎった)*


 *(でも、まだだ。本人が自分の意思で「やりたい」と思うまで、こっちからは言わない)*


---


 夕方。

 スマートフォンに、中島さんからメール。


 *「桐島会長、先日はナカジマ精工の月例会議にお越しいただき、ありがとうございました。松田の進捗報告、手応えを感じています。来週の木曜、もしお時間があれば、一度お話しできないかと思いまして」*


 返信した。


 *「中島さん、ありがとうございます。木曜、空けておきます。場所は改めて連絡しますね」*


---


 翌週、木曜日の朝。


 目が覚めて、枕元の時計を握った。

 温かかった。


 映像が、来た。


 大井競馬場。ナイター照明の下。

 砂のコースを、馬が走っている。

 先行する7番が、直線で粘る。

 外から11番が差し切る。

 内で3番が、三着に残る。


 3連単。11→7→3。

 第八レース。1600メートル。ダート。


 *(大井のナイターか。今日だ)*


 時計を、枕元に戻した。

 しばらく、天井を見ていた。


 中島さんとの約束は、今日の夕方。

 場所は、まだ決めていなかった。


 スマートフォンを取り出して、中島さんにメールを打った。


 *「中島さん、今日の件ですが、大井競馬場のナイターはいかがですか。前に競馬がお好きだと伺ったので」*


 すぐに返事が来た。


 *「大井のナイター! それは嬉しい。もう十年以上行っていません。ぜひ、お願いします」*


 *「お迎えに行きます」*


---


 木曜日の夕方。

 吉野さんの車で、大田区の工場に中島さんを迎えに行った。


 中島さんが、工場の正面で待っていた。

 作業着ではなく、ジャケットにスラックス。

 六十代後半。

 穏やかな笑顔が、夕方の光の中で、柔らかく見えた。


「桐島会長、わざわざ迎えに来ていただいて」


「いえ、こちらこそ。大井のナイター、楽しみです」


「昔は、品川に住んでいた頃に、よく通いました。懐かしいですよ」


 車は、首都高に乗った。

 吉野さんの運転で、大田区から大井までは、三十分ほど。


 車内で、中島さんと話した。


「松田さんの報告、三ミクロンの精度、見通しはどうですか」


「あの子は、真面目だし、腕もある。私の治具の設計思想を、よく理解してくれています。あと二ヶ月あれば、出ると思います」


「中島さんの治具、独自のアプローチだって聞きました」


「ええ。チタン合金は、加工中に熱が逃げにくいんです。通常の治具だと、加工点の温度が上がりすぎて、金属が膨張する。それが、精度の誤差になる。私の治具は、冷却経路を治具の内部に組み込んで、加工中の温度を一定に保つ設計です」


「それで、五ミクロンから三ミクロンへの壁を超えられる」


「はい。理論上は。ただ、冷却経路の加工自体が、精密加工です。治具を作るための精密加工が要る、という、卵と鶏の問題があります」


 中島さんが、少し笑った。


「でも、松田が工夫してくれています。彼独自の解法で。私の設計を、そのまま真似るんじゃなく、自分のやり方で再解釈している。それが、頼もしい」


「中島さん。LVADの部品って、実際にはどういうものに使われるんですか」


「補助人工心臓のポンプ部品です。心臓が弱った患者さんの体内に埋め込んで、血液を送り出す。その回転部品に、チタン合金が使われる」


「体の中で、回り続けるわけですよね」


「はい。二十四時間、三百六十五日。一ミクロンの段差があれば、血液が損傷する。表面の精度が、文字通り、命に関わる」


 中島さんの横顔が、夕日に照らされていた。

 技術の話をする時の目は、穏やかなのに、どこか熱を帯びている。


 *(中島さんの技術が、次の世代に渡りつつある)*


 *(この人がナカジマ精工を手放す決断をしてくれたから、この流れが生まれた)*


「中島さん、ゴルフ、やってましたよね」


「ああ、やってましたよ。もう十五年以上になりますが。最近は、腰が痛くてね」


「俺、最近、始めたんです。打ちっぱなしに通い始めて」


「おお、それは嬉しい。若い時に始めれば、すぐに上達しますよ」


「いつか、一緒にラウンドしてもらえますか」


「もちろん。私でよければ、いつでも」


---


 大井競馬場。

 午後六時半。

 ナイターの開場時間に、間に合った。


 夕暮れの競馬場に、照明が灯り始めていた。

 夜の競馬場は、昼とは、まるで違う空気があった。

 人の肌に、オレンジ色の光が落ちて、どこか非日常的な雰囲気を作っていた。

 仕事帰りのスーツ姿の客が多い。

 ビールの匂い。

 焼きそばの匂い。

 歓声が、夜空に散っていく。


「いいですねえ。この空気。懐かしい」


 中島さんが、目を細めた。


「昔は、品川に住んでた時、仕事帰りによく来ました。大井のナイターは、東京で一番、贅沢な夜遊びだと思っています」


 正門をくぐると、フードコートの匂いが広がっていた。

 焼きそば。フランクフルト。牛串。

 家族連れが、テーブルでビールを飲みながら、出走表を広げていた。

 カップルが、パドックの柵の前で、馬を見ながら写真を撮っていた。


 パドックに寄った。

 ナイターのパドックは、照明に照らされて、昼間とは違う表情を見せていた。

 馬の筋肉が、光を受けて、艶やかに浮かび上がる。

 中島さんが、柵の前で立ち止まった。


「きれいなもんですねえ。生き物が、こんなに美しいとは」


「中島さん、馬、お好きですか」


「好きですよ。工場で金属ばかり見ていると、生き物の造形に、余計に感心するんです」


 *(昼の競馬場とは、客層が違う。もっとカジュアルで、もっと自由な空気がある)*


 指定席を取った。

 ビールと、つまみを買った。

 枝豆と、モツ煮。

 中島さんは、ホットコーヒーを頼んだ。


「お酒は、飲まないんですか」


「最近は、医者に止められましてね。コーヒーで十分ですよ。雰囲気を楽しみに来ているようなものですから」


「桐島会長は、馬券、お好きですか」


「好きです。結構、やります」


「私は、もう、見る専門です。歳を取ると、当てる楽しみより、走りを見る楽しみの方が、大きくなってきましてね」


 時計を、ポケットの中で握った。

 温かかった。


 映像が、来た。

 先週、オフィスで見たものと同じ映像。

 大井の砂のコース。ナイター照明の下。

 先行する7番が、直線で粘る。

 外から11番が差し切る。

 内で3番が、三着に残る。


 3連単。11→7→3。

 第八レース。1600メートル。ダート。


 *(同じ映像だ。ぶれていない)*


 出走表を買った。

 第八レースを確認する。


 11番は、六番人気。

 7番は、一番人気の先行馬。

 3番は、十番人気の穴馬。


 *(六番人気が一番人気を差し切って、十番人気が三着。こういう組み合わせが、一番旨い)*


 出走表を見た。

 11番は、転厩初戦。前走は大敗しているが、その前は好走していた。

 環境が変わって、走りが戻る馬は少なくない。

 7番は、実績十分。逃げ・先行で安定した成績。

 3番は、成績にムラがある。ただ、内枠でロスなく回れれば、三着には来れるタイプ。


 3連単。

 11→7→3。

 十万円、一点。


 中島さんの前では、金額は出さなかった。

 スマートフォンで、静かに購入した。


---


 第八レース。

 ファンファーレが鳴った。

 観客が、一斉に立ち上がった。

 夜空に向かって、声が上がる。


 ゲートが開いた。


 ナイター照明の下で、馬が走る。

 砂が、蹄で蹴り上げられて、白く舞った。

 照明に照らされて、砂の粒子が、まるで雪のように見えた。


 7番が、好位から先行。

 向こう正面で、二番手。

 コーナーで、先頭に立った。


 直線。

 7番が、粘る。

 後方から、11番が、追い込んできた。

 一完歩、一完歩、差を詰めてくる。


 残り百メートル。

 11番が、7番を捉えた。

 先頭に立った。

 7番が、二番手に後退。

 内を通った3番が、しぶとく三着を確保。


 11→7→3。


 確定。


 払い戻し。

 3連単、配当、82.5倍。

 十万円が、八百二十五万円。


 *(……来た)*


 スマートフォンの画面を、もう一度確認した。

 八百二十五万。


 *(悪くない。一発で八百万超え)*


 心臓が、まだ速かった。

 何十回とレースに賭けてきたが、この瞬間だけは、毎回、体が反応する。


 隣で、中島さんが、コーヒーを飲んでいた。


「いいレースでしたねえ。11番、見事な差し脚でした」


「はい。見応えがありました」


 *(中島さんの前で、浮かれるわけにはいかない。静かに、受け取る)*


 中島さんが、レースを振り返りながら言った。


「7番の騎手は、判断が良かった。三コーナーで仕掛けるタイミング、半馬身早かったら、脚が残らなかったかもしれない」


「中島さん、見る目がありますね」


「いやいや、昔取った杵柄ですよ」


 第十レースまで、一緒に見た。

 中島さんは、レースの度に、走り方や騎手の判断について、丁寧に解説してくれた。

 長年の競馬ファンならではの、深い洞察だった。


「桐島会長」


「はい」


「ナカジマ精工を、お任せして、本当に良かったと思っています」


「そう言っていただけると、嬉しいです」


「松田が、最近、工場で笑顔が増えたんです。以前は、経営の心配ばかりしていて、研究に集中できなかった。今は、経営を桐島会長に任せられるから、手を動かすことに集中できている。それが、表情に出ている」


「中島さんの技術があったから、この事業が成り立っています」


「私の技術は、松田が引き継いでくれます。でも、事業を守るのは、桐島会長の仕事です。よろしくお願いします」


「はい。任せてください」


 中島さんが、コーヒーのカップを持ち上げて、小さく、乾杯のジェスチャーをした。

 俺は、ビールのカップで応えた。


 最終レースが終わった。

 観客が、ぞろぞろと、出口に向かっていった。

 ナイター照明が、少しずつ消されていく。

 夜の大井競馬場が、静かになっていく。


 出口に向かう途中、掲示板の前を通った。

 地域の案内が、何枚か貼ってあった。

 その中に、一枚、目に留まるものがあった。


 *「おおいこども食堂 毎週水曜日 夕方5時〜7時 品川区大井町」*


 小さなチラシだった。

 手書きのイラストが添えてあった。

 子どもが、ご飯を食べている絵。


 *(子ども食堂、か)*


 中島さんも、チラシを見ていた。


「最近、こういう活動、増えましたね」


「そうですね。品川にもあるんだ」


「大田区にもあります。うちの工場の近くに。ボランティアの方が、週に一回、夕食を作って、子どもたちに食べさせている」


「中島さん、関わってるんですか」


「いえ、通りすがりに見ただけです。でも、いいことだなと思いまして」


 *(子ども食堂。知ってはいたけど、こんな身近にあるものなのか)*


 *(今は、まだ、余裕がない。でも、いつか、こういうことにも、何かできたら)*


 チラシの前を通り過ぎた。

 出口に向かった。


---


 帰りの車。

 吉野さんの運転で、中島さんを大田区まで送った。


「今日は、楽しかったです。ありがとうございました」


「こちらこそ。ゴルフ、楽しみにしています」


「来月あたり、ラウンドしましょう」


「はい。必ず」


 中島さんが、車を降りた。

 振り返って、窓越しに言った。


「桐島会長。今日は、本当に楽しかった。こういう時間は、もう、ないと思っていたんです」


「また、行きましょう。大井じゃなくても、府中でも川崎でも」


「はい。楽しみにしています」


 中島さんが、小さく手を振った。

 工場の明かりが、まだ点いていた。

 夜遅くまで、誰かが作業をしているのだろう。

 中島さんの背中が、工場の入口に吸い込まれていった。


 車が、首都高に戻った。

 吉野さんが、バックミラー越しに聞いた。


「会長、今日のレース、いかがでした」


「良かったよ。中島さんと、いい時間が過ごせた」


「馬券の方は」


「まあまあ」


 吉野さんが、少し笑った。

 吉野さんは、俺がギャンブルで何をしているか、大体わかっているようだった。

 でも、具体的な金額は聞かない。

 その距離感が、ありがたかった。


 車が、首都高に入った。

 スマートフォンを確認した。

 山下さんから、メール。


 *「KY Liveの法人登記、本日完了しました。法人口座の開設手続きに入ります。藤原さんとの契約も、来週月曜に締結予定です」*


 *「ありがとうございます。いいペースです」*


 スマートフォンで購入した馬券の払い戻しは、自動で口座に入る。

 窓口に並ぶ必要もない。


 *(八百二十五万。今月のギャンブル収入は、片手間の分と合わせて千万を超えた)*


 *(金は、ある。使い道も、ある)*


 *(ナカジマ精工のLVAD。KY Liveの立ち上げ。白金の物件。ツグミナクの育成)*


 *(全部に、金がかかる。全部、俺が稼いだ金で回す)*


 窓の外を見た。

 湾岸線の照明が、等間隔で流れていく。

 さっきまでいた大井競馬場の方角に、まだナイターの灯りが残っていた。


 中島さんが、パドックで馬を見ていた横顔を思い出した。

 工場で金属を削る時と同じ目をしていた。

 素材を見極める目。育てるものの未来を見ている目。


 *(俺は、あの目が好きなんだと思う)*


 *(ギャンブルで稼いだ金を、ああいう人のために使う。それが、俺のやり方だ)*


 六月の夜風が、少し湿っていた。


---


**── 残高メモ(第40話)──**


*大井競馬ナイターで3連単的中。KY Live法人登記完了。*


### 個人資金(桐島遊馬)


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約21,470.3万円 |

| 大井競馬ナイター 3連単的中(10万→825万) | +約815万円 |

| 競馬・競艇収入(6月・片手間分) | +約250万円 |

| 会食費・交通費等 | ▲約5万円 |

| KY Holdingsへ増資 | ▲約7,000万円 |

| **桐島遊馬 個人資金** | **約15,530.3万円** |


### 法人資金(KY Holdings)


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約5,617.4万円 |

| FORECAST 6月月次売上 | +約1,000万円 |

| 不動産賃料収入(6月・全物件) | +約155万円 |

| オフィス賃料・人件費等(6月分) | ▲約370万円 |

| KY Live 出資金 | ▲約1,000万円 |

| 白金物件 残金決済 | ▲約1億450万円 |

| 桐島遊馬 個人増資 | +約7,000万円 |

| **KY Holdings 法人口座** | **約1,952.4万円** |


*注:白金物件取得に伴い、桐島個人から7,000万円を増資。不動産賃料収入とFORECAST売上で運転資金を維持する設計。*


### KY Live(新設法人)


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 設立時資本金(KYHからの出資) | 1,000万円 |

| 藤原誠 契約金・初月報酬 | ▲約90万円 |

| **KY Live 法人口座** | **約910万円** |


### ナカジマ精工


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約4,215万円 |

| 受注加工売上(6月分) | +約300万円 |

| 人件費(従業員14名・社保込み) | ▲約350万円 |

| 研究費・材料費 | ▲約50万円 |

| 工場賃料(桐島個人名義物件) | ▲約30万円 |

| 光熱費・設備維持費 | ▲約40万円 |

| **ナカジマ精工 口座残高** | **約4,045万円** |


---


*【第41話 へ続く】*


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