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第39話 〜構想〜


 六月に入った。

 月曜日の、午前。


 恵比寿のオフィスで、山下さんと向き合っていた。


「先週まとめていただいたライバー業界のレポート、読みました」


「ありがとうございます。いかがでしたか」


「率直に言って、参入の余地はあると思いました」


 山下さんが、少し前のめりになった。


「粗利率が高い。事務所の原価は人件費と配信機材と回線だけ。プラットフォームの手数料を差し引いても、所属ライバーが育てば、月商で相当な数字が出る」


「はい。上位事務所のトップライバーは、単体で月商五百万を超えています。投げ銭だけで」


「問題は、ライバーの発掘と育成ですよね」


「そこが、この業界の参入障壁です。配信プラットフォーム自体は誰でも使えますが、人を惹きつけるライバーを見つけて、ファンを定着させるプロデュースができるかどうか。そこに、ノウハウが要ります」


「投げ銭以外の収益源は?」


「企業案件、グッズ販売、ファンクラブの月額課金。上位事務所は、この三つを組み合わせて、投げ銭依存から脱却しています。逆に、投げ銭だけの事務所は、トップライバーが抜けた瞬間に、月商が半減するリスクがあります」


「収益構造を多角化できるかどうか、が、勝負の分かれ目か」


「はい。その意味では、KYHはFORECASTで課金モデルの運用経験がありますし、不動産で安定収益も持っている。ライバー事業を始めるなら、投げ銭に依存しない設計を最初から組めるのは、強みだと思います」


 山下さんが、資料の二ページ目を開いた。

 プロデューサー人材の採用について。


「業界経験者の採用、ですか」


「はい。ゼロから自前でやるよりも、既にライバー業界で実績のあるプロデューサーやディレクターを一人、確保できれば。事業の立ち上がりが早くなります」


「当てはありますか」


「いえ。まだ、これからです。ただ、いくつかの事務所で、独立を考えている人材がいるという噂は、聞いています」


 *(あの横領事件がきっかけで、ライバー業界の構造が見えた)*


 *(皮肉だけど、悪いことばかりじゃない)*


「法人は、KY Holdingsの子会社でいいでしょう。仮称、KY Live。山下さん、法人設立の準備と、プロデューサー候補のリストアップ、お願いします」


「承知しました。資本金は、どのくらいで設定しますか」


「一千万で。KYHから出資する形で」


「はい」


「あと、事務所の名前、今のKY Liveで行きましょう。シンプルだし、KYHとの連続性もある」


「いいと思います」


 山下さんが、メモ帳に「KY Live」と書いた。

 小さな、でも確実な一歩だった。


---


 午後一時。

 西村から、電話。


「遊馬、高輪の物件の件だけど」


「うん」


「一階のテナント、今月で退去が確定した。次のテナント候補が、もう二件来てる」


「早いな。何のテナント?」


「一つはネイルサロン。もう一つは小さいカフェ。家賃は、ネイルサロンの方が月二万高い」


「カフェの方は、どんな感じ?」


「個人経営。オーナーは三十代の女性。自家焙煎のコーヒーがメインで、内装は自分でやるから原状回復費は抑えたいって」


「西村、どっちが長く居てくれそう?」


「うーん、カフェの方かな。ネイルサロンは三年契約だけど、ネイル業界、入れ替わり激しいから」


「じゃあ、カフェで。家賃は少し下げて、その分、五年契約にできるか聞いてくれ」


「了解。交渉してみる」


「あと、一つ」


「ん?」


「白金の物件、買付入れる方向で進めてます。修繕積立金のデータ、問題なさそうでした」


「おお、マジか。もう一棟増えるのか」


「西村に管理、お願いすることになります」


「任せろ。不動産が増えるのは、嬉しい方の忙しさだ」


「ありがとう」


 電話を切った。


 *(不動産は、着実に積み上がってる。高輪、港区、白金。月間の家賃収入が、百五十万を超えてくる)*


 *(KYHの法人名義で買えば、法人側のキャッシュフローも安定する)*


---


 午後三時。

 スマートフォンに、樋口さんからLINE。


 *「桐島さん、ツグミナクの枠順が出ました。六月第二土曜、東京五レース、新馬戦。芝千六百メートル。十二番ゲートです」*


 *「ありがとうございます。当日、東京競馬場に行きます」*


 *「お待ちしております。柳田先生も、状態は良いと仰っています」*


 胸の中が、少し、動いた。

 ツグミナク。

 日高で出会った、あの仔馬が、いよいよ走る。


 時計を、ポケットの中で握ってみた。

 冷たかった。


---


 水曜日。

 午後一時。


 吉野さんの車で、戸田へ。

 戸田競艇。


 1日に何度か時計が熱くなることはあったが、日本ではおとなしく1日1回と決めていた。

 目立ちすぎてもまずい。


 映像が、来た。

 水面。

 六艇のモーターボートが、ターンマークを回る。

 インコースの1号艇が逃げる。

 3号艇が、まくり差し。

 6号艇が、三着に入る。


 3連単。

 3→1→6。


 *(戸田か。久しぶりの競艇だな)*


 戸田ボートレース場。

 埼京線の戸田公園駅から、バスで五分。

 吉野さんには、近くのコインパーキングで待ってもらった。


「一時間くらいで戻ります」


「はい、ゆっくりどうぞ」


 ボートレース場は、競馬場とは、まるで空気が違う。

 水の匂い。

 モーターの排気音が、水面に反響して、低く唸っていた。

 六月の午後の日差しが、水面を白く光らせていた。


 平日の午後だった。

 客はまばら。

 年配の常連客が、新聞を広げて、マークシートを塗っていた。

 売店で、たこ焼きを食べている老夫婦がいた。

 のどかだった。


 出走表を確認した。

 第七レース。

 3号艇は、四番人気。

 モーター成績がいい。展示タイムも上位。

 ただ、三コースからのまくり差しは、展開が嵌らないと難しい。

 普通なら、買わない組み合わせだ。


 3連単、3→1→6。

 五万円、一点。


 *(片手間でも、時計が教えてくれる限り、乗る。こつこつ積むのも、大事な仕事だ)*


 *(最近は、会社の支出が増えてきてる。ナカジマの研究費、KY Liveの立ち上げ、白金の物件。ギャンブルで稼いだ金が、そのまま事業の原資になる)*


 レースが始まった。

 ピットアウト。

 六艇が、スタートラインに向かって、加速していく。

 水面が、白い航跡で割れた。


 スタート。

 1号艇が、インから先行。

 3号艇は、三コースから、スタートを決めた。


 第一ターンマーク。

 1号艇が、内を回る。

 3号艇が、その外側から差し込んだ。

 まくり差し。

 1号艇を抜いて、先頭に立った。


 バックストレッチ。

 3号艇が、リードを広げる。

 1号艇は、二番手で追いかける。

 6号艇が、外から少しずつ上がってきた。


 第二ターンマーク。

 3号艇が、先頭のまま回った。

 1号艇が、二番手をキープ。

 6号艇が、内を突いて、三番手に浮上。


 そのまま、ゴール。


 3→1→6。

 映像通り。


 払い戻し。

 3連単、配当、186.4倍。

 五万円が、九百三十二万円。


 *(いいな。こういう配当が、片手間で取れる。時計のおかげだ)*


 払い戻し画面を、もう一度、確認した。

 九百三十二万。

 これで、先週の白金の手付金の分が、丸ごと取り返せた計算になる。


 *(ギャンブルで稼いだ金が、不動産の原資になって、不動産の家賃収入が、毎月の固定費を支える。循環してるな)*


 高額払い戻し窓口で、手続きをした。

 戸田のスタッフは、淡々としていた。

 さっぱりした対応が、心地よかった。


 吉野さんの車に戻った。


「お疲れさまです」


「吉野さん、ありがとう。次は、恵比寿に戻ってください」


「はい」


---


 土曜日。

 六月第二週。

 東京競馬場。


 ツグミナクの新馬戦。


 吉野さんに送ってもらって、正門から入った。

 指定席ではなく、一般席。

 今日は、馬主として来ている。

 賭ける側ではなく、送り出す側。


 パドックに向かった。

 十二頭の二歳馬が、周回していた。

 どの馬も、まだ若い。

 毛艶はいいが、筋肉のつき方が、古馬とは違う。

 細い。

 でも、それぞれに、必死に歩いている。


 十二番、ツグミナク。

 鹿毛。

 馬体重は四百七十八キロ。

 他の馬に比べると小さめだが、目が、生きていた。

 落ち着いた歩様。

 リズムが、崩れない。

 尻尾を、時々、パタパタと振っていた。

 緊張している感じは、なかった。


 *(日高で初めて会った時と、同じ目をしてる)*


 *(あの時は、牧場の柵の向こうで、こっちをじっと見てた。あの目だ)*


 隣に、樋口さんが来た。


「桐島さん、初めての新馬戦ですね」


「はい。緊張してます。自分が走るわけでもないのに」


「馬主さんは、皆さん、そうおっしゃいます」


「調子は、どうですか」


「良いと思います。調教のタイムも出ていますし。ただ、新馬戦は、何が起きるかわかりません。ゲートで出遅れることも、道中で引っかかることも、ありえます」


「わかりました。まずは、無事に帰ってきてくれれば」


「はい」


 騎手が、跨った。

 若い騎手だった。

 樋口さんが教えてくれた。

 デビュー二年目の、伸び盛り。


 *(ツグミナク。頼むぞ)*


 時計を、ポケットの中で握った。

 冷たい。

 反応なし。


 *(熱くならなくてよかった。こいつは、自分の力で走るんだ)*


---


 ファンファーレが鳴った。

 新馬戦のファンファーレは、GIとは違う。

 でも、空気は、同じように張り詰めた。


 ゲートが開いた。

 十二頭が飛び出す。


 ツグミナクは、五番手あたり。

 出遅れてはいない。

 でも、抜群のスタートでもない。

 普通の、新馬戦らしいスタートだった。


 向こう正面。

 ツグミナクは、五番手の外目を追走していた。

 騎手が、手綱を抑えている。

 掛かりそうなのを、なだめているように見えた。


 三コーナー。

 前の馬が、少し、ペースを落とした。

 ツグミナクが、それにつられて、やや窮屈な位置取りになった。


 四コーナー。

 直線に入った。

 先頭は、一番人気の馬。

 内を回って、先頭に立っていた。


 ツグミナクの騎手が、追い出した。

 馬が、反応した。

 伸びた。

 でも、前の馬も、止まらない。


 残り二百メートル。

 ツグミナクは、四番手から三番手に上がった。

 二番手の馬を、残り百メートルで捉えた。

 先頭の馬には、届かなかった。


 二着。

 半馬身差。


 スタンドの歓声が、まだ続いていた。

 俺は、立ち上がっていた。

 いつの間にか、声が出ていた。


 樋口さんが、小さく息を吐いた。


「二着。初戦で、上等です」


「そうですか」


「はい。勝った馬は、かなりの素質馬です。それを相手に、最後まで伸びてきた。次が、楽しみです」


 *(ツグミナク。お前、やるじゃないか)*


 *(二着は悔しいだろうけど、お前の脚は、ちゃんと伸びてた)*


「樋口さん、次のレースは、いつ頃になりますか」


「柳田先生の話では、間隔を空けて、八月の未勝利戦を目標にするそうです。夏の新潟か、札幌あたりで」


「わかりました。楽しみにしてます」


 レース後、口取り式はなかった。二着だから。

 でも、引き上げてくるツグミナクを、通路の柵越しに見ることができた。

 汗をかいていた。

 鼻息が荒い。

 でも、どこか誇らしげに見えた。


 *(お前、よく頑張った)*


 *(次は、勝とう)*


 樋口さんと、競馬場の中のカフェで、コーヒーを飲んだ。

 柳田先生から聞いている今後のスケジュール。

 夏の未勝利戦の候補レース。

 調教の方針。

 短い打ち合わせだったが、密度は濃かった。


「桐島さん。馬主は、長い付き合いです。焦らず、楽しんでいきましょう」


「はい。そうします」


---


 夕方。

 競馬場を出て、吉野さんの車に乗った。


「会長、今日のレース、いかがでした」


「二着でした。初戦で二着。樋口さんは、上出来だって」


「よかったですね」


「うん。自分の馬が走るっていうのは、ギャンブルとは、全然違う気持ちだった」


 吉野さんが、バックミラー越しに、少し笑った。


「どこか、寄りますか」


「ルーナに、顔出していきましょう。六本木」


「はい」


---


 夜。

 六本木。ルーナ。


 階段を上がると、黒服が出迎えた。


「いらっしゃいませ、桐島様」


「アンちゃん、お願いします」


「承知しました」


 奥のボックス席に通された。

 土曜の夜だった。

 まだ早い時間だが、何組かの客が入っていた。

 ボーイがおしぼりとキープのボトルを持ってきた。


 すぐに、アンちゃんが来た。


「あ、遊馬くん。久しぶり」


 隣に座った。


「久しぶり。元気?」


「元気だよー。最近、忙しそうだね」


「まあ、それなりに」


 アンちゃんが、慣れた手つきでハイボールを作ってくれた。

 グラスに氷を入れて、ウイスキーを注いで、ソーダを足す。


「遊馬くん、なんか日焼けしてない? 前より黒くなった気がする」


「今日、競馬場にいたから。一日、外にいて」


「競馬場! いいなー。勝った?」


「今日は、自分の馬のレースを見に行ったんだ」


「前話してたツグミナクくん?だっけ」


「そうそう。よく覚えてたね。二着だったよ、初戦で」


「二着、惜しいね。将来有望じゃん!」


 アンちゃんも、楽しそうに話を聞いてくれる。


「最近、お店、どう?」


 聞いてみた。


 アンちゃんの表情が、少しだけ、曇った。


「うーん……まあまあ、かな」


「まあまあ?」


「うん。お客さんは来てくれるんだけど。なんか最近、ちょっと、考えちゃうんだよね」


「何を?」


「えっとね……このまま、ずっと、ここにいるのかなって」


 少し、間があった。

 アンちゃんは、自分のグラスに視線を落としながら、続けた。


「別に、嫌ってわけじゃないの。お店も好きだし、お客さんも好きだし。でも、たまに、三年後とか五年後とか考えると、ちょっと不安になるっていうか」


「うん」


「友達で、OLやってる子とかは、キャリアアップとか言ってて。私は……夜の仕事しか、してないからさ」


 *(マカオの時も、似たようなこと言ってたな)*


 *(あの時は「一時的のつもりだったのに、気づいたら四年」って。まだ、引っかかってるんだろう)*


「アンちゃん。それ、大事なことだと思うよ」


「え?」


「将来のこと考えてるって、いいことだよ。考えないより、ずっと」


「そうかな」


「うん。まだ、答えが出なくていいと思う。でも、もし何かやりたいこととか、気になることがあったら、聞かせてよ」


「ありがとう。遊馬くん、聞いてくれるだけで、ちょっと楽になる」


「いつでも聞くよ」


「うん」


 ハイボールを飲んだ。

 アンちゃんが、少し笑った。

 さっきの曇りが、少しだけ、晴れたように見えた。


「もう一杯、作ろっか?」


「もう一杯だけ」


 アンちゃんが、ボトルからウイスキーを注いで、二杯目を作ってくれた。

 飲みながら、他愛もない話をした。

 最近見た映画の話。

 六本木の新しいラーメン屋の話。

 アンちゃんの飼い猫の話。


 *(アンちゃんは、アンちゃんだな)*


 *(話してると、力が抜ける。この感じは、他の誰とも、違う)*


---


 閉店近くになって、他の客が捌けていった。

 店が静かになっていく。

 黒服が「そろそろお時間です」と声をかけに来た。


 会計を済ませて、エントランスで待った。

 しばらくすると、アンちゃんが着替えて出てきた。

 白いTシャツに、デニム。

 店にいる時とは、違う空気になる。


「お疲れ」


「お疲れー。待っててくれたの」


「暇だったから」


「嘘つき。忙しいくせに」


 アンちゃんが笑った。


 六本木の通りに出た。

 深夜一時。

 まだ、人は歩いていた。

 吉野さんには、今日はもう上がってもらっていた。

 タクシーを拾った。


「家行っていいってことだよね?」


「もちろん」


 タクシーの後部座席で、アンちゃんが窓の外を見ていた。

 六本木の灯りが、車内に流れ込んでくる。


---


 タワーマンション。

 リビングに入ると、アンちゃんが冷蔵庫を開けた。

 慣れた動作だった。


「ビールある。あと、チューハイ」


「ビール取って」


「はーい」


 二人で、ソファに座った。

 窓の外に、東京タワーの赤い光が見えた。

 いつもの場所で、いつもの光を放っている。


 ツグミナクの話をした。

 パドックで見た時の、落ち着いた歩き方。

 直線で伸びてきた時の高揚感。

 二着だった悔しさ。

 アンちゃんは、缶チューハイを飲みながら、うんうんと聞いていた。


「私も今度、一緒に行きたいなあ。競馬場」


「行こうよ。次は八月くらいかな」


「楽しみ」


 スマートフォンを見た。

 山下さんから、メール。


 *「ライバー事務所について。プロデューサー候補の情報が一件入りました。詳細は月曜にご報告します」*


 *「ありがとうございます」*


 短く返した。


 アンちゃんが、ソファの上で、うとうとし始めた。

 缶チューハイが、半分残ったまま、テーブルに置いてある。


「寝てもいいよ」


「……うん」


 アンちゃんが、そのまま、目を閉じた。

 俺は、時計を胸ポケットから出して、テーブルに置いた。

 翠色の文字盤が、リビングの照明を受けて、鈍く光っていた。

 針は、相変わらず、逆向きに動いている。


 *(今日は、盛りだくさんだったな)*


 *(ライバー事務所の構想が動き出して、不動産のテナント入替。戸田で九百万勝って、ツグミナクは二着)*


 *(全部、少しずつ、前に進んでる)*


 *(六月。ここから、加速する)*


 隣で、アンちゃんが寝息を立てていた。

 ブランケットを、一枚、かけた。


 六月の夜は、もう、少し蒸していた。


---


**── 残高メモ(第39話)──**


*戸田競艇で3連単的中。ツグミナク新馬戦は二着(賭けていないため資金変動なし)。*


### 個人資金(桐島遊馬)


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約20,546.3万円 |

| 戸田競艇 3連単的中(5万→932万) | +約927万円 |

| 白金物件 買付手付金(KYH法人口座から支出のため個人変動なし) | ― |

| 会食費・交通費等 | ▲約3万円 |

| **桐島遊馬 個人資金** | **約21,470.3万円** |


### 法人資金(KY Holdings)


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約5,607.4万円 |

| FORECAST 5月月次売上 | +約1,000万円 |

| オフィス賃料・人件費等(5月分) | ▲約360万円 |

| 白金物件 買付手付金 | ▲約550万円 |

| KY Live 法人設立準備費 | ▲約80万円 |

| **KY Holdings 法人口座** | **約5,617.4万円** |


### ナカジマ精工


| 項目 | 金額 |

|:--|--:|

| 前話末時点 | 約4,535万円 |

| 受注加工売上(5月分) | +約270万円 |

| 人件費(従業員14名・社保込み) | ▲約350万円 |

| 研究費・材料費 | ▲約50万円 |

| 工場賃料(桐島個人名義物件) | ▲約30万円 |

| 光熱費・設備維持費 | ▲約40万円 |

| 治具製作費(インペラ試作用) | ▲約120万円 |

| **ナカジマ精工 口座残高** | **約4,215万円** |


---


*【第40話 へ続く】*


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