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仕返し


出かけるときはここまでの展開は予想していなかった


思いがけない一ノ瀬の告白

それを聞いて自分の気持ちを閉じ込めていられなくった


子供の頃の私もいまの私も

どちらもちゃんと見ていてくれて

その上で好きだと言ってくれた


そして

一ノ瀬くんにとって私はジャムおじさん…


まあ表現としてはロマンチックではなかったけど


私は一ノ瀬くんが安心できる人で

一ノ瀬くんが元気になれる存在


今まで見えなかった一ノ瀬くんの気持ちを話してくれた


誰かを好きになること

その誰かに受け入れてもらえること


それがこんなに幸せで、心がふっと軽くなった

だから

自分の気持ちを閉じ込めるのをやめようと思えたんだよね

きっと


あおいはジンジャーエールを飲みながらそんなことを思っていた



(ピコン)

テーブルの上においていた携帯の画面が光った


猫のアイコンが見えた



(一ノ瀬からのLINE)

『花咲

今日はありがとう

遊園地も楽しかったし

君の気持ちも聞かせてもらえて

本当に嬉しかった

また、今度は別のところに遊びに行こう

どこ行きたいとかあったら遠慮なくいってくれていいよ


あ、そうそう

花咲のことだから

明日から職場でどう接したらいいのかな…

とか考えてるかもしれないけど

職場では今まで通り

先輩!って呼ぶから安心してて

大丈夫だから

そんな心配しないでゆっくり寝なよ


千紘より ←これ意図的だから笑

今度からこう呼んで欲しいっていう…ね笑

 

あおい

じゃあまた明日


おやすみ』


あおいの顔は

自分でも自覚できるくらい熱を持っていた


いや、寝る前のこのLINEは逆に眠れなくなるやつじゃない?

なんて返事しよう…




(ピコン)

一ノ瀬の携帯が鳴った


(あおいからのLINE)

『千紘…今日はありがとう

こんな素敵な日曜日になるって思ってなかった

楽しかったし

自分の素直な気持ちも伝えられてよかった

次はどこへ行こうか?また一緒に考えようね


明日からもまたよろしくね

職場でのことまで心配してくれてありがとう

でも仕事が終われば

一ノ瀬くんじゃなくて「千紘」だから…ね笑


どうしよう

今日は千紘の夢見ちゃうかも…❤️


じゃあゆっくり休んでね

おやすみなさい


あおい』

一ノ瀬

「え?ちょっと花咲 どうした?

なんか急にそういうの照れるって…


いや、そんなかんじのLINEきたら

想像するでしょ?色々…


逆に眠れなくなるから…」


一ノ瀬は飲みかけのビールを一気に飲み干した


一ノ瀬くん笑

返事帰ってこないな笑


なんかべたな感じの返信しちゃったけど

仕返し…成功したと見ていいのかな?


少しはドキドキさせてやらないと

私だけドキドキするのもなんか悔しい笑


まあこれくらいで照れる一ノ瀬くんではないかもだけど…

ちょっとスッキリした気分w


でもほんと千紘、ありがとうね…


あおいはそのままベッドに潜り込んだ

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