一ノ瀬…じゃなくて!?
一ノ瀬は先にエントランスまで降りた
予約は完了している
と言うより…実は昨日の時点で完了していた
今日は急なトラブルでもない限り早く帰れそうだということは
自分の仕事の進み具合からも予測できていたからだ
先ほどの電話は、少し早く着きそうだけど大丈夫かどうかを確認するための電話だった
あおい
「ごめん、お待たせ
ロッカーに行ったら同期がいて、
ちょっとだけ話してた」
一ノ瀬
「いえいえ、大丈夫です
じゃあ行きましょう
予約も取れてます」
あおい
「さすが、一ノ瀬くん!
はぁーお腹すいたねー」
一ノ瀬はニコリと笑った
一ノ瀬
「いっぱい食べましょう笑
それと…今日は少しびっくりすることもあるかも」
あおい
「びっくりすること?」
一ノ瀬
「はい、まあもしかしたら…です」
一瞬、一ノ瀬が真顔になったのをあおいは見逃さなかった
(なんだろう…)
これについては何の予想もできないあおいだった
。
。
。
店までは10分ほどでついた
「僕が先に入りますね」
そう言って一ノ瀬は店のドアを開けた
あおいが後からついてくる
一ノ瀬
「こんばんはー、あのさっき電話で…」
店員
「あー、はい2名さまですね
えーっと…大羽さまでお間違いないですか?」
一ノ瀬
「あ、はい、大羽です」
あおい
「おおば…?」
「一ノ瀬…じゃなくて?」
一ノ瀬
「はい、大羽…で予約しました
大羽千紘…僕の小学5年までの名前です」
あおい
「………!?
ねえそれって、あの大羽くん??
一緒に猫…保護して…」
一瞬であおいは記憶を遡った
すぐに記憶が照合されて
思わず大きな声で叫びそうになったので慌てて口を手で覆った
一ノ瀬
「びっくりした?
ごめん…そこまでびっくりするとは思ってなかった…」
店員
「あ、あの…席をご案内してもよろしいですか?」
一ノ瀬
「お願いします」
そういうと
あおいに笑いかけて
行こうと手で合図をした




