14/34
誘い
そんなことを話した日から10日ほど過ぎていた
やはり、あおいの予想通り
そうそう早く帰れる日はなかった
今日も今日とて残業中だ
あおい
「一ノ瀬くん、この前の書類まとめた?」
一ノ瀬
「はい、できてます
後でチェックお願いします」
あおい
「ありがとう
じゃあ、先日の会議の…」
一ノ瀬はニコリと笑って
一ノ瀬
「これ…ですよね?」
あおい
「あー、助かるー
ありがとう、これがあれば後は…
今日できることはもうない…かな…」
一ノ瀬
「ですね笑 19:00か…
先輩、今日チャンスですよ」
あおい
「なんの?」
ちゃんこ鍋屋さんのことだろうと薄っすら予想はしていたが、なぜかそうだねとすぐに言えないあおいだった
職場の先輩後輩だし、もし一ノ瀬のことを好きにでもなろうものなら仕事にも影響しかねない
あおいは今の距離感が一番やりやすいとどこかで思っていた
一ノ瀬
「ちゃんこ鍋ですよ
ほら、前言ってたでしょう?割引チケットのこと」
(やっぱり…そうだよね
でも、あの時私もいこうって言ったしな…)
あおい
「うん、そうだったね
じゃあ、今日いこうか?」
一ノ瀬
「よしっ、じゃあ僕今から電話で席予約します!」
(ほんと一ノ瀬くんは
ふわっと人の懐に入ってくる
これはもうほんと才能だよね)
あおい
「そうとなれば…ささっと片付けて帰ろうか笑」
一ノ瀬はすぐに電話をしに席をたった




