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女傭兵VS女重騎士

キリルは見た感じ、

かなりのパワードスーツ好きだ。


素顔を晒すのも、身元がバレるのもいやで

常、日ごろ、常時、着用していた感じ。


もはや第2の体といっても過言ではないパワードスーツ


しかも、やっとの思いで探しあて使えるようにしたばかりのおニューのそれをズタズタにされた。


心穏やかではない様子

美しい吊り目が怖いくらい細くなっている。


プライドまでズタズタにされたか。


即座に壊れたパワードスーツを強制パージ。

ある方向に走っていく。


まさか、あれを使うつもりか。


実は先ほどのキリルのパワードスーツ選びには何体かの候補があった。

その中で色々小回りが効くし物資の運搬や俺を載せることまで考えたのが

さっきの昆虫型6足タイプ。


そして、もう一つは……。


兎にも角にも今は女傭兵の攻撃を防ぐために全力で防御に徹する。

なめてるところっと殺されるかもだけど、出来るだけ敵から情報を聞き出したいし。


「ちょ、ちょっと待ってくれ。何も殺し合いする必要はなくないか?

契約って、ゲートって一体なんなんだよ?」


軽く質問のジャブを飛ばす。


「はは、情報聞き出したいようね。いいわ、冥土の土産ってやつ?

教えてやっても」

「ほ、本当か?」

「いいよ、どうせ殺すし。それくらい、サービスするよ」

と言いながら、ナイフを握りなおす。


「ただし、あんただちの手足を全部切断してからね。わたし、仕事中は油断しない主義なの」


にっこり微笑みながらいうセリフじゃないよ、それ。


「おっと危ない!!」


俺は今まで電撃を細長く継続的に展開して彼女の接近を阻止していたが

そこに突然ナイフが飛んできた。


「ドスーーーッ」


あくまでも、試しだったようだが俺の電撃の網を貫通して後ろの壁に深く突き刺さった。

やばい、投げられたら電流の網では防げない。


これは本気を出すしかないと決めた時、()()は現れた。


「待たせたわ、シュンは下がって


 あの女はわたしが倒す」


うわ、燃えてる。声しか聞こえないがわかるぞ。これはやばい。


おとなしく引き下がる俺と交代に、前に出る巨体。


全身真黒で駆動部は黄色く塗装された人型の巨人。

身長は2.8メトルで、横幅もすごい。例えるなら筋肉隆々の金属ゴリラだ。

全身のパワーユニットからはリミッターが赤く怪しく光っている。

かなりぶっ飛んでるな。

しかも手には人の身長くらい長い、チェーンソーが握られている。

搬入倉庫の解体作業用のものだ。

緊急時の救出作業にも使うため、その切れ味はなみの装甲板など豆腐同然だ。

パワーは凄まじいが燃費が悪く小回りが効かない。

だが、俺はしている。

こいつは本来、軍用で開発されたもの。

作業用のモデルもあるが、戦闘こそがこの甲冑の本質


キリル、お前本気だな。もはや、俺が出る幕ではない。


「へえ、民間作業用もあるんだ。そのタイプ

 お嬢ちゃんにはちょっと無理じゃないかな?」


さすがにちょっと面食らったローソさんも軽く挑発してみる。


答えの代わりに飛んできたのは巨大なチェーンソー。

「グィイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーン」


滑らかな切断音と共に床の装甲板がまるで布けれのように切れた。

その勢いとスピードにローソ・ベルシカの顔が固まる。

この軍用巨大パワードスーツはかなり運用が難しい。

AIの自動演算姿勢制御サポートがあっても高速操作は難易度が高く

決まった動作をインストールして使うのが一般的。

手足のように使った近接戦闘など専門家じゃないと無理だ。

それをキリルはやってのけた。


しかし、ルーソ・ベルシカも素人ではない。

俊敏に懐に入り込んでナイフを突き立て


「は??!」


られなかった。

無敵の切れ味を誇ったナイフがはじかれる。


「知ってますよ。そのナイフ。超振動系の軍用ナイフでしょう。

このパワードスーツは元々軍用で個人携帯兵装への対策は万全です」

「振動切磋武器対策の電磁トップコート処理!!

しかし、軍用じゃないと機能的にロックされているはず」

「熟練パワードスーツ乗りがその解除方法を知らないとでも?」


追撃を飛ばすキリルのパワードスーツ

黒光りした巨体でありながら、素早く斬撃を飛ばすその姿は

物語の中の黒騎士!! しかも重騎士だった。

ルーソ・ベルシカの攻撃は殆ど効かない。


懸命に刃がとおる部分を探りながら攻撃しているが

キリルはまるで自分の体のようにパワードスーツを操り避けていた。


スピードはルーソ・ベルシカが上

パワーと防御はキリルが圧倒


激しい攻防の繰り返しはずっと続くのでは?

と思ったが意外と早めに終わりをつげた。

足元の残骸を踏んだらしくよろけるルーソ・ベルシカ

それを見逃さず、キリルのチェーンソーが振り下ろされる。

しかし、それはペイント

すらりと体をずらして避けたと思ったらパワードスーツの首のあたりを

目かけてナイフの切っ先が光る。


「これで終わりよ!!」

「あなたがね。」

「!!」

至近距離でのナイフ攻撃。

キリルはパワードスーツの前方ハッチを緊急解放

ルーソ・ベルシカもさすがに避けきれず、ナイフで受け止める。

そこに注がれるキリルのライフサポートバンドのスタンガン攻撃

予め威力を落とし、マシンガンのような連射速度で放たれるそれを避けきるのは不可能。

「くつ」

苦痛に耐えながらナイフを投げようとするルーソ・ベルシカ。


「カーーーーーーーン」


動きが一瞬止まったのがまずかった。

パワードスーツの鉄拳がクリーンヒット、ボールのように吹き飛ばされた。

チェーンソーだったら殺せたはず。

いや、さすがにそれだと避けられるかな。


さて、ダメージの方は。

外見的には破けた服やら、かすり傷やら相当なものだ。

表情も闘志よりも悔しさがまさるようだ。


「ああ、白けちゃったな。

そんな、軍用装備なんか出して反則よ!!!」


「いや、あんた≪アラクネ≫の分析だとバリバリの改造人間だし、

軍用の特殊ナイフで俺やキリルにきりかかったよね?」


「そんなの知らないわよ!!!」


困ったちゃんだ。

キリルといて忘れかけていたが、これが普通だ。

よの中の金持ち、お偉いさん、イケメン、美人は大体わがままだ。

俺の予測だとこいつは普通ではない。


「カバンの中身みせてもらうよ」

「あ!! ちょっと!!」


そう、彼女は吹き飛ばされる際に背負っていたカバンを落としていた。

拾って見ると、かなり重い。

最初からカバンがなかったらキリルの攻撃を避けられたかも知れない。



カバンの中にはハードケースがあり、それはロックされていた。



ちゃっちゃと開錠


「こ、これは??」


中には黒い模様が渦巻く水晶が一つ。

そして

()()()()()が入ってるガラスの瓶があった。

そろそろ一幕は終わります。


お読みいただきありがとうございます。


そして、ブックマークしてくださった皆様

本当にいつもありがとうございます。


誠に恐縮ではございますが良し悪しについてご意見

ご教示していただけると幸いです。



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