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「噓だ、貴様の権限は私が剝奪したんだ。

どうして、システムを利用した攻撃が出来る??」


狼狽えるダグラス議長

こいつ小物だ。


「おや、まったく分からないって顔ですな?


よし、親切に説明しましょう」


「一体、どういう手を……」


ダグラス議長はちゃんと説明が聞けると信じたに違いない。

自分がそうしたからだ。

しかし、俺もそうするかどうかは別の問題だ。


雷電(ライデン)!!!!!」


「くわああああああああああああああああああああああああああああ」


不意撃ちでうまい具合にこんがり焼くことが出来た。


「き、貴様 説明をしてくれるんじゃ……」


こいつ、口ではまったをかけながらも、ちゃっかり接近して攻撃しようとしているのが

ばればれだ。


「更に出力を上げて雷電(ライデン)!!!!!」


「カアアアアアアアアアアアアアアーーーーーー」


次で殺せる。


「き、貴様 ちょっと待って。

私はお前らにちゃんと手加減したぞ。

そうだ。

ことの真相が知りたいんだろう。

黒幕について私が教えて」


「煩い。雷電(ライデン)!!!!」


「クークアアアアッツ」


ダグラス議長は容赦無き顎の弱点攻撃から逃れるために必死にもがく。


「逃がすか!!」

ライトニングを連続で発動させる

さらにチェーンライトニングに切り替えて隙間のない包囲網を作る。


ダグラス議長は歯ぎしりしながらも体制を整えるために

一旦離れようとした。


「ざま見ろ。このエリート豚野郎が

お前がどれだけ偉いかは知らないし、どんな目的で今回の事件を起こしたかも知らない。

事の真相? 黒幕?

そんなの知ったこっちゃない」

「き、貴様!!!」


逃げられても厄介だ。挑発して惹きつけないと。


「事実は今回の事件で沢山の人が犠牲になったってことだ。

いくら、崇高な目的があって偉そうに飾り付けしたってもな。

それが他人の命や鮮血を材料にしてしか作れないんだったら

そんなの、ぶっ壊しちまった方がましだ」


「っつ!!!」


怒りに身をまかせて再び攻撃してくるダグラス議長。

これを待っていた。

回避など考えずに俺を殺しに飛び込んで来るこの瞬間を。


最後の一手。


≪アラクネ≫のサポートで作り出した最高攻撃雷電(ライデン)

それでも仕留められなかった(オウガ)


それ以上の攻撃手段など、ただの雷電発動にも何時間も時間が掛かったころは思いもよらなかったが。今なら≪アラクネ≫なしでも作れそうだ。

今なら手が届く。


倒せる。


ライトニングを数十本形成して、力場でねじ曲げ一つの点に集中させる。

もっと小さく

もっと強く

エネルギの束が渦にも似た青白い閃光に変わる。

そして捻りだす。


収束(コンバージェンス)雷電(ライデン)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


普通の雷電よりは小さいがもっと眩しい光の光線がダグラスの顎あたり吹き飛ばしながらを完全突き抜けた。


崩れ落ちるダグラスの巨体。

ダグラス議長は完全に沈黙した。



自分の知り合いの孫娘に欲情する変態が議長で高位エリートで

今回の探索対象だったなんてびっくりだ。


証拠として首でも持っていった方がいいかな。


「シュン、いったいどうやって?」


そういえばキリルにはまだ説明してなかった。


種明かしは簡単。


どうしたら勝てるかをずっと考え続ける中で、一つの突破口が見つかった。

奴は上位権限で俺のシステムへの命令権を奪った。

俺は考えた。

俺の権限が弱いなら、逆に奴の上位権限を奪ったら?。

勿論、普通絶対に不可能なことだが、今は条件が揃っていた。

システムのアクセス権限は上に上る程、力がつよい。

これは当たり前だ。

しかし、システムの運用上の責任問題で上位者になるほど

その権限者として必要資格()()()()()()()()()()

そう、メンタル状態とか()()()()()とかもだ。

病気の狂人に絶対権力を握らせておくわけにはいかないからだ。


運よくも奴が使うAIは最新で最高のモジュール。

殆どのAIは長い年月で自己成長していく。そして新しいAIほど経験がすくなく融通が利かない。


そう、ここまで条件が揃ってれば後は簡単。


外見が変わり果てたダグラス議長、言動からみて精神も不安定。

彼は今()()()()()()()()があると≪アラクネ≫を経由して彼のAI≪アナンシー≫に

確認要請したのだ。

事の重大さの故、催促も兼ねて1秒に3万回以上確認要請を送信した。


融通の利かない最新ひよっこAIが自分の主人で権限者と定めているのは

頭に角が生えた3メトルの巨人ではなかった。


最後に何かの病気の影響で主人に異変が生じた可能性があるので医療検査をお願いしたが、

ダグラス議長がこれを拒否。


すぐさま、彼の権限は剥奪された。

全て俺と≪アラクネ≫の筋書き通りだ。


後は俺のシステム使用権限を取り戻して攻撃殲滅。


説明が複雑なだけで、割とあっけない落としどころとなったが

実はかなり危なかった。


システム権限を奪われた時、諦めかけていた。

力の差が圧倒的で、すでにこっちは瀕死の負傷

一人だったら逃げていた。

きっと途中で捕まって殺されたに違いない。


キリルのことがなかったら。


絶対死んでいた。


キリルの命を救うため

諦めきれず

足掻き

悩み苦しんだせいで


勝てた。


しかし。


ここまでか。


血を流しすぎた。意識が………。



◆◆◆◆◆◆◆◆



シュンがとうとう、ダグラス議長を倒してしまった。

なんといったらいいか。

本当に凄かった。


最後に放った電撃攻撃。

以前は準備にものすごく時間が掛かっていた。

今回のは、ろくな準備も無しで使って見せた。

あまりみも普通ではないことを続けざまにやってのける彼。

もはや、ただの整備士でも弱い存在でもなかった。

彼はあまりにも強くなった。


シュンの体の模様の発光はかなり収まっていた。


「シュン? しっかりして」


意識が無い。

ここにはろくな応急措置用品もない。

パワードスーツにすこし搭載されていたが丸ごと破壊された。

破壊されなかったとしても輸血出来るキットはなかった。

せっかく勝ったのにこのままじゃ助からない。


血を流し過ぎたんだ。

このままだとショック状態になり数分で後数分で死ぬ。


どうしたら


どうしたら助けられる?


せっかく誰かを救えるように医学の勉強をしていたのに…。


命の恩人も救えないなんて。


もしかすると

私にも、シュンやダグラス議長のような()()の力があるのなら……。



いつの間にかわたしの胸の模様が白く光っていた。

そう、やっとわかった。

今度はわたしの番のようだ。





そして、私は意識を失った。

お読みいただきありがとうございました。


次が気になる、スズメの涙程は楽しめた


と思われる方は評価していただけると幸いです。

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