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クェスト

≪アラクネ≫の情報によると近くに多数の生存者がいる大型シェルターが見つかったとのこと。


何故、このタイミングで? とも思ったが原因は知らないが怪物が大勢駆逐されると偽造生体チップを利用した悪辣なの嫌がれせ(ジャミング)が減って≪アラクネ≫の調子が良くなるんだと。

特にトロルが倒されたのが大きかったらしい。


どうやら、怪物も黒幕も漫画みたいなデタラメの力はないらしい。

最初の大事件

時間軸干渉、システム干渉、人員消失の大芸を連発されたらお終いだ。


怪物も大量にやられてからは姿を見せない。


大型シェルターへの移動はあっけないくらいに楽だった。


この宇宙蜘蛛の船内は最長で50キロメトルくらい幅がある。

しかし、移動には直線ではなく様々な遮蔽物、隔壁などがある

関係で遠回りが必要なわけで


前回の小部屋からの距離だって実は大したことなかった

精々2キロ弱、周囲を警戒しながらの上り道だったから時間が掛かったのだ。

幸い、今回は平坦な道が続き、一時間くらいで到着した。


こんなに近いのに何故今までわからなかったんだろう。

リチャード管理局長グループは一か月も探索していたのに。


色々と胡散臭い。


誰かは嘘を言っている。


もっとも≪アラクネ≫がある程度の力を戻して我々に接触して来たのは今日かららしいので

お互い、ニアミスしてる可能性はある。


現に≪アラクネ≫はむこうのグループと連絡が取れたらしいが


いまだに通信回線を繋ぐことは叶わない。

このご時世に伝言ゲームを続けている。



到着したシェルタは簡易の物ではなく、非常時に分離生存出来る構造になっていた。

外からの見た目だと船体の外壁から飛び出ている5階建てくらいの四角いブロックだ。

そう、ここ区域の天井は恐ろしく高い。

ここは外壁区域。いくら壁が分厚いとは死の空間宇宙と隣り合わせだ。


何人かが手に武器を持って近づいてくる。

大型シェルターの生存者に間違いない。


リチャード管理局長はやっと≪アラクネ≫を使った伝言ゲームから解放されて余程嬉しいらしい。

即座に接近し、シェルターの責任者に会いたいと頼みこんだ。


もしかして知り合いだったりするのかなと思うくらい

しばらく話こんだら、やっと我々を彼に紹介し始めた。

本当にざっくりと。


「おお、ダグラス議長が生きておられるんだな。 それはよかった」

「はい、しかしダグラス議長は護衛チームを率いてシェルターを出て行ってしまったのです」


本職の保安維持局の人らしい人が答えた。

名前はコンウェール少尉だそうだ。


結構なイケメンだったが、リチャード管理局長から何か言われらしく

俺とキリルを思いっきり睨んできた。


お前もか。


しかし、シェルター入場を拒否されることはなかった。


「現在、ここの人数は60人くらいですね。私たちは一週間ほど前から怪物と戦っています」


コンウェール少尉と共に出迎えに来ていたもう一人の兵士のロウファン軍曹が教えてくれた。

幸いシェルターの中には結構な量の武器があったらしく防衛は成功したらしい。

しかし、ここまで逃げ延びて安定したグループになるまでには少なくない人数の犠牲者が出たらしい。

特にトロルは倒すことは出来ず撃退に留まったとか

多分、お仲が一杯になったか、シェルターに侵入出来ないからの撤退だっだに違いない。


軍曹は背が高く強面な所はあるが、物腰はやわらかくコンウェール少尉のように態度を変えたりしないのは好印象だった。


単に俺や彼女について知らないだけかも知れないけど。


大型シェルターの中は結構広かった。

中に小さな小部屋がずっしりかと思ったが意外と中は広い空洞となっていた。

外壁に接しているし独立構造のせいか、中は仄暗い雰囲気で重力もすこし弱かった。

何かの搬入運搬用のシェルターかな。

人々は新しい合流者たちに驚いているらしい。


特に上位階級のリチャード管理局長が現れたことで、もう助かったと勘違いした人もいたらしく

人々の中から歓声があがった。


すぐに勘違いと気づくことになったのだがな。


人々の質問の集中攻撃を受けていたリチャード管理局長。


急に何か気がついたらしく俺を呼び寄せた。



「おい、君!! ちょっと、きたまえ」


悪い予感しかしない。


「コンウェール少尉からダグラス議長が護衛チームと一緒に出て行ったのは聞いたね?」

「まあ、大体の事情は……」


「管理局長の権限で君に命令する。

直ちにダグラス議長捜索チームを作り出発したまえ。

目標はダグラス議長の安否確認と船のシステム異常の原因調査だ

まあ、特別に何名かは同行させよう」


これだけ譲ってあげたんだから感謝しなさいって顔をしてるのが余計腹立つ。


こいつ、皆の不満や不安を俺を調査に行かせることで矛先かわしやがったな。


これだからエリート共はしまつに負えない。


「ちょっと待ってください。今、到着したばかりですよ?」


「だから、すこしの物資と人員をさけて支援すると言ったではないか

今はみんなが大変な時期だ。 わがままなど許されるはずがない。

これは命令だ」


無理難題押し付けておいて自分は大人ぶってる。

うわ、ある意味すごい。


「黙って聞いてりゃ」


「……だめ」

怒りに身を任せ反論しようとした私をキリルが止めた。

ある意味正しい判断だ。この人に反論など通じない。


さらに追い打ちをかける管理局長ら


「そして、キリル・タシュケント

お前の身柄を拘束する。今回事件の重要参考人として尋問にかけてもらう」


あのテロリスト作り、まだ続けるのか?

最悪だ。無罪かどうかはともかく一旦拘束されたら最後。

シェルター内部の空気が怪しくなったら、いつでも生贄に出来る。

キリルは潔白でも大罪人と血縁で繋がってるだけでも今は相当やばい。

しかも、ワープ絡みで今回事件が起こったんじゃないかと疑わしい現時点では

魔女にされるしかない。

自白するまで尋問という名のもと、拷問、凌辱のリンチを受けるに違いない。

さっきからシェルターの人々の目がやばい。

犠牲者が数多く出ているんだ。

皆、何かの吐け口を求めてる。


「私は………テロリストなんかじゃ…………」


キリルの口から出た小さすぎる声


顔は蒼白で微弱に震えてる肩。


演技ならすごいけど、そうとは思えない。


『お言葉ですが、管理局長

彼女が今回の事件と関係があると思われる証拠は今だ………』

「≪アラクネ≫お前は黙っていろ!!

だから、それを今から調べると言っているのだよ!!」


この危険な香りしか漂わない探索クェスト

どうしたものかな。

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