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フェリウス国の戦士召喚

短いですが投稿します

フェリウス国には、特にこれといった特徴はない。

逆に言えば、基本的に温暖で過ごしやすい国だと言えるだろう。


ギルドでランクアップについての問い合わせをしてみたけど、まだもう少し時間がかかりそうだった。

もうそれはしょうがないので、あわただしく過ごしていてあまり観光なんかをしていなかったこの国を見て回ることにした。


実は少し前からジャステア君とマリンさんとあまり予定が合わなくなっている。

やっと念願のマジックポーチを買うことができたマリンさんだったけど、そのあとくらいから私に依頼に付き合ってほしいと頼んでくることが減ってきた。

多分だけど、あの2人もそろそろバスターさんたちのパーティーに加入する準備を始めてるんだと思う。

私には内緒のようで、たぶん私がこの国を離れにくくならないように、少しづつ離れて行ってくれているのだろう。

このままずっと三人で依頼を受けていると、確かに自分だけ離れることに罪悪感を覚えたかもしれないので、正直ありがたいと思う。


しかし、そうなると本格的に冒険者としての活動をする必要が無くなってしまった。

しばらくは金策もかねて、宿でアクセサリーなんかを作っていたんだけど、ずっと部屋にこもりっぱなしが嫌になってきた。

正直今急いでやらなくてもいいし、今日は折角だからと腰掛亭の看板娘のチーコちゃんに教えてもらった散歩コースを歩いている。

とはいっても、この世界ではあまり旅行なんてできないから観光名所なんてものもあんまりない。

基本的にはチーコちゃんお気に入りの景色を眺めながら屋台なんかを冷やかしているだけだ。


高台にある眺めのいい公園で、屋台で買ってきたドーナツのようなお菓子をかじっていると、

私の耳が近くの噂話を運んできた。


「で、このたびついにお告げが出て、この国も異世界の戦士を呼べるらしい。」

「おお!!もしかしたら俺が生きている間に町が増えるかもな。」

「そうなったら多少景気も良くなるかもな。」

「で、いつ頃呼び出すことになってるんだ?」

「フェリウス神次第だそうだが、すでに召喚はためされているらしいから、もしかしたらもう召喚されているのかもしれないな。」


へー!!

そっか、神様ごとに召喚て行われているから、この国に今いてもおかしくないのか。

私は特殊な召喚をされちゃったけど、普通なら国が主だって召喚ってやるんだったよね。


この高台からも、この国の王様が住んでいるお城はよく見える。

この国は気候も安定しているし、町の開拓もうまくいっているから、割と大きな国に入るそうだ。

そんな国のお城なだけあって、今見えているお城も、物語に出てくるような立派なつくりをしている。

特にこの公園から見えるお城の姿は絶景で、私のほかにもお城を眺めている人がそれなりにいた。


そっかー、もしかしたらもうあそこに召喚された地球の人がいるのかもしれないのか。

日本の人だったりするのかな?それとも外国の人も呼ばれるんだろうか。

そういえば召喚する方法って国によって違うんだったっけ、私たちみたいに生まれ直しっていうのは珍しいほうで、普通はあっちでの姿そのままに転移させられることが多いんだったっけ。

人数も複数だったり一人だったり……

なんて考えながらドーナツもどきをかじっていると、

眼前にそびえるお城の一部が内側からはじけた。


え?


ッッズン!!


一瞬遅れて爆発音がこちらに届いた。

思わず手に持ったドーナツを取り落としたけど、あまりの驚きでそれどころではなかった。

多分周りで見ていた人たちも同じような顔をしていると思う。

さらにお城では、塔の一本も、どこか壊れたのかみるみる傾いていった。


「ああああああ」


私ではない誰かが、思わずとった感じで声を上げている。

私も口の中にものが入っていなかったら声が出てたかもしれない。




次の日、フェリウス国内は昨日の爆発についての話題一色に染まっていた。


「それで、召喚された戦士さんが妙なことを言い出して城の魔術師さんを怒らせたらしいんですよ。」


今私は、定宿にしている小人の腰掛亭で食事をしながらおかみさんと昨日のことについて話していた。

宿屋なだけあって、おかみさんはかなりの情報通だ。種族的なものかなんにでも興味を持つらしく、

まるで情報屋のように物知りだ。

やはり昨日の爆発には召喚された戦士がかかわっているらしい。とはいっても大穴を開けたのはその人ではなく、その戦士の態度に怒ったお城の魔術師が暴走した結果らしい。

普段は堅物だけれど落ち着いているその魔術師が怒るほどなのだからよっぽどのことだとおかみさんはいっている。

そしてその本人はどさくさに紛れて城から逃走したらしい。


「でも一体なんでそんなことになったんでしょうね。戦士の人に無茶なこと言ったとか?」


私が召喚されるときも、本来ならどこかのお城へ送られるはずだった。

でも女神様は無茶なことは言われないって言っていた気がするんだけど、この国では違ったのかな?


「それがねえ、どうも兵を自由に指揮させろとか、内政に口出しさせろとか、挙句の果てに姫様を嫁によこせとか言ったらしいよ。それで姫の婚約者の宮廷魔術師が怒ったんだってさ。」


あらら。どうやら異世界人側の方がおかしい人だったみたい。

ていうかおかみさん、そういう情報ってあんまり広がらないようになってるんじゃないの?


「私のお友達の娘が城の洗濯婦でね。騒ぎの時に近くにいたみたいなんだよ。」


おばちゃんネットワークからは隠し通せなかったみたいだ。

とはいえ、もうすぐこの国を出る私には関係ない話だよね?

同郷の人だったら話をしてみたいとも思ったけれど、どうも厄介そうな人のようだし。


「それで今、検問が敷かれててね。門の外に出るためにはそれをクリアしないとだめになってるそうだよ。」

「おお、ホントの指名手配ってやつですね。」

「ホントの?」

「いえ、何でもないです。でも、兵士さんはどうやって探すんでしょうかね。もう手配書なんかが出回ってるんですか?」

「聞いた話だと、異世界の戦士さんには不思議な力が備わっているらしくて、その力を持った人に反応する特殊な魔道具があるそうだよ。」


なるほど、そんなのもあるんですね。

……あれ?

私やばくないですか?


全身を覆うコートを着てフードを目深にかぶり、極めつけに顔を完全に隠すお面。

そんな人が神の加護に反応する魔道具に見つかったら。


……うん、間違いなく拘束される。

ちゃんと調べてもらえれば、別人だということはすぐにでもわかるけど、しっかり調べられたら

エルフで、異世界人で、豚貴族に指名手配食らった張本人だということは間違いなくばれると思う。

あっれ、もしかして異世界人の人が捕まるまで私国から出られない?

いやいや、どうせこの国を出るんだし、最悪の場合その時だけ顔を出していても大丈夫だよね。

物語書こうとしてるのに設定の説明ばっかり書いてしまう。

あらかじめ必要な情報を書いてからでないとって思ってしまうからなんですが、それのせいで話が進まない。

気を付けないと。

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