報告 2
「えー、報告いたします。検死の結果、被害者の身元が判明しました。
被害者は山田愛芽・24歳。えー最初の犠牲者、雲川響也の知人であり、
最後に会話をした人物であります。
また、死因は鈍器のようなもので殴られたことによるショック死であり、
鑑定の結果、雲川と同一の凶器が使用されたと思われます。」
その報告に、捜査本部は静まり返る。とうとう第二の事件が起こってしまった。
「クソ・・犯人め、調子づきおって・・。くっ・・次!」
悔しさを隠しきれない本部長の様子に、皆、顔を歪ませる。
「はい!二班の藤森です。被害者・山田愛芽の部屋から、雲川響也との関連を示すものがいくつか出てきました。
えー、聴取時は知人と証言していましたが、数年前まで男女の関係であったようです。
別れた原因は・・どうやら音芽ヒビキのようです。」
「なに?」
思いもよらぬ原因に、動揺が広がる。
「えー、これは、彼女の日記なのですが・・・どうやら、ボーカロイド・音芽ヒビキは、
雲川響也・山田愛芽と・・そしてもう一人による合作であったようなのです。」
「なんだと!?どういうことか詳しく!」
「はっ!本部長!えー、日記によりますと、音声データの元が山田愛芽、
プログラミングが雲川響也、
そして、それ以外の・・えー販売などを含むその他を担当したのが、
枇々木直紀という人物のようです。
更なる詳細については、調査を続けます!」
新たな人物と、思わぬ関連性に色めき立つ捜査員達。
「重要な手がかりかもしれん!慎重にな!次!」
「はっ!五班の久保です!被害者の足取りなのですが・・最後に会話した人物が判明しました。
その人物は、枇々木直紀です!!!」
一気にざわめき立つ本部内。それを鎮めたのち、本部長が吠える。
「皆聞いてくれ!!これより、枇々木直紀を重要参考人とする!!どんな些細なものでもいい!!
犯人に繋がる決定的な証拠を探せ!!!これ以上、好き勝手させるな!!以上!!」




