表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/41

第25部    挿絵あり

クリスタルとアナスタシア

王室警護隊隊長クリスタル「おれ、昨日晩、徹夜で盗賊討伐行ってきたんだぜっ!」

アナスタシア王女「ダメ! いまから若い侍女たちとピクニック行くの♪ 警護しなさいっ!」

クリスタルの持っている剣は魔法剣モードの妖剣ダイモス。


『ジョー・デウスとの戦い1』以前の平和な日々のクリスタル(17歳)とアナスタシア)(16歳)です

これを四コマ漫画にします。これは『起承転結』の「起」です

挿絵(By みてみん)


 「ちょい話がある」とグリシュが言って右手を上げると、城の美しい中庭だった辺りの景色は、城の王家の地下墓場になった。陰気でカビ臭い匂いがする


「ここはバルジニア城の地下墓場だ。ここなら誰もいないだろう」


「俺の側もお前に頼みがある。女教皇様が時空の狭間に、ジョー・デウスの魔力で騙されて、封印されてしまってる。女教皇を救い出すのに力を貸してほしい。その神話クラスの妖剣ダイモスの力が必要なんだ」とグリシュ。


「女教皇様?!」とクリスタル

「ああ、喜んで協力する」

「よし、じゃあ、リペナの町の酒場で待ってる。出来る限り早く来い。じゃあなっ」

「じゃあね♪」と女の声がした。クリスタルが振り向くとステラが笑って、昔のジルバニア王たちの石の棺桶の上に座っていた。

 クリスタルとグリシュは驚いたが

「さすがは盗賊だな」とグリシュ


「ああ、おまえ。 ちょうどいい。 これは俺にくれた素敵なプレゼントのお返しだ」

 といきなり、グリシュの手の上に短剣と盾が現れた。


「武器もなしに丸腰じゃあ、使い物にならんからなあ。

 ルド女大公が錬金術で、むかし俺のために作ってくれたもんだ」と得意げ


「うざいが使い方説明しとく。よく聞けよ。

 短剣は敵を凍らせる。盾は小型だが鏡反射魔法がかかってる」


「使ってると、ウンコになるとか?」とステラがいたずらっぽく笑う。


「そんな性能はないっ!」とグリシュは真面目に返事した。


「すごいな、ありがとうって、代わりに俺が、言っとくよ。これなら役に立つだろう」とクリスタル。


「それはそうと、リペナの町ってどこだ?」とステラ


「各町にあるハンター酒場で聞けよ! じゃあなっ」と、地下墓地に冷たい風がピュッと吹いてグリシュは消えた。


 ステラはもらった短剣、盾を装備した。

 お洒落なでデザインで16歳の美少女の華奢なステラに良く似合う。

「良く似合うよ」とクリスタルは思ったことを言った。


「ああ、ありがとう」とステラはまたいたずらっぽく笑う。


 バルジニア城で幽霊退治の報告で執事から礼を言われた。

「ハンターのみなさま、お仕事ご苦労様でした」

 ステラが「報酬は?」と言うが、

 執事が「リリン王子がもうクリスタルさんにお支払い済みのはずですね」と言われた。

 ステラから「分け前頂戴よ」とクリスタルは言われて、

 ステラとハミルの二人に、金貨二枚づつ渡した。

「あたしも」とリユが手を出すがクリスタルは無視した。


 ハミル・ガウに「リンダ隊長の言うことはちゃんと聞かないと、パーティリーダーは務まらないぜ」と皮肉を言われた。

 その夜、ジルバニアの宿で、リユとハミルもいる宿の食堂で、

 クリスタルは、ステラに

「ぼくは、リユもハミルも素性を知ってるけど、君のことは何も知らない。

 自己紹介してくれないか?」


「ああ、いいよ。あたしは……じいちゃん、大盗賊ナバールに育てられたみなしごさ。どこでどう産まれたか分からないけれど、物心ついたときは、もうナバールといっしょにいた。5歳でもう盗みで自活してたよ」


「ナバールっていやあ、ヴィルガルド大陸一いちの大盗賊だな」とクリスタル。

「王室警護隊だった俺にとっちゃ頭の痛い敵だったな」


「ああ、五年前に死んじまったけど、そのとき、ナバールのお宝装備を譲られたのさ」


「大盗賊のお宝装備って何だ?」


「今着てる服だよ。魔法の盗賊の三点セットさ」

「へえ」

「『すべてのものを盗む』ていう皮手袋と、『逃げ足の靴』ていう靴と、この『身交わしの服』さ」

「なかなか渋いセンスだな」

「自分じゃ、イケてるって思ってるけどナ?!」


「それにグリシュにもらった氷の短剣と鏡の盾で、万全の装備だな」とクリスタル


「ああ、あいつにゃ、感謝してるよ。あのウンコあにぃーにゃね」

「そんな呼び方したら、返せって言われるぞ!」

「言わねえよっ。あははは」


「じゃあ、これからの予定を言う」

「ああ」「おお」「いいよー」


「女教皇を救出に行く。それに関して報酬が出るかどうかはわからない。それでも行くか?」

「いいさね」「行くよ」「付き合うさ」


「よし三人とも僕と同行するんだな? 

 じゃあ、一応これからリペナまで行く食費と宿泊料と交通費は自腹で……」


「クリスタルさん、リリン王子から金貨100枚貰っといてそれはないですよ」とハミル。


 ステラ「あの女幽霊退治にそれだけもらったのか? じゃあ、現地までリーダーのおごりだな」


「そりゃ、ないよ」とクリスタル。けっこうクリスタルもがめつい。

 馬は世話してやれないので、また馬市で売って、四人は駅馬車と船でリペナ町まで行くことにした。




 リペナの町は、ヴィルガルド大陸の西側にある古代遺跡の観光都市だった。

 酒場でヴィルガルドの地図を購入し、駅馬車と船を乗り継いで、二週間後に、クリスタルとリユとハミル・ガウとステラはリペナの町に着いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ