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みぃちゃんと僕  作者: みどりちゃん
第一章 みぃちゃんとぼく
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11話 ハム伝その1 田中ジャンの使命

 僕ハムスター。ジャンガリアンハムスターだからジャンが名前、苗字はまだない。田中さん家で飼われてるからね、田中でいいよ。歳は約半年で色は灰色、愛称はトマト、いたって普通のジャンガリアンさ。

 

 僕が田中ジャンって呼ばれるときにさ、田中じゃん、って言われてるのかなって悩むよね。僕も最近ずっとそのことばかり考えてて、夜も10時間しか起きられないよ。夜行性だからね。


 僕の飼い主の田中さん家は核家族でね、昼はひきこもりお姉さんのみぃちゃんしかいないから、リビングにいる僕は寝てる以外に他ないのよ。

 

 だけど、それでいいんだ。だって、回し車は昼じゃなくて夜中に回してこそ、同居人を困らせて、いとをかし、って感じなんだから。カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャって、とってもうるさいでしょ。夜は特に耳障りみたいでね。みんな起きてくるんだよ。だから、寂しい夜には欠かせないのさ。


 ところで、妙なことがあったんだ。三日前のことさ。いつもみたいに夜中に回し車をまわしていたら、変な人が現れてね。



 ほわんほわんほわんほわんほわん 三日前の夜中二時 田中家リビング



 回し車を回していたジャンガリアンハムスターの前に、ジャンガリアンより一回り小さなハムスターが二足歩行でやって来た。ジャンガリアンは目を見張った!二足歩行ハムはわずかに地面から浮いており、体内から光を発していたのだ。

 

 「ジャンハムよ。お主はいつも夜中にカシャカシャと飼い主を困らせて、ハムスターとしての節度を忘れておる。じゃが、まあ、その事はいい。お主はな、三日後から人智を越える知能を授かることになろう。」

 「ジッ、ジーーッ」

 「これ、威嚇するではない。私は神ハムだ。お主の神である。それではよいか。お主には使命がある。知能が目覚めたとき、その使命をしっかと果たすのじゃ。では、ごめん。」

神ハムがそう言ったかと思うと、もくもくと白い煙が神ハムの足下から沸き上がった。そして、神ハムはどこにも見えなくなった。



 てろんてろんてろんてろんてろん 現在田中家リビング



 てな訳なのさ。うむ、ふむ、そうか、そうなのか、それで、僕はハムスターなのに、こうやって人語をすらすらしゃべれるんだね。道理でね、納得だよ。

 以前はさ、ジーッやらキュッキュッやらしか言えなかったのにね。

 

 しかし、使命とは何だろうか。それに、人智を越えた知性があるとか。うーむ、それならば、もっと賢くても良いようなものだがな。これでは、田中家のみんなと同じくらいの知性だ。田中家はみんな、どこか天然でほとんど毎日、勘に頼って生きてるんだから。あのひきこもりお姉さんは特にね。

 

 とりあえず、ご飯でも食べるかな。ジャンはエサ入れに近づき、ひまわりの種を手に取った。

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