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精霊ピエロと迷宮な日々  作者: なお☆プリン
カウントアップ:3
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『7ポカ』メンバーの集結(コウ)

……それから時間は経ちまして……


私達はトランプの大富豪で遊んでいた。


「ま、また私が大貧民……」

「うさぎちゃん、相変わらず弱いね。」


そして浮幸(うさき)は現在10連貧民中……だ。

この前に7並べや神経衰弱もやったんだけど、まぁ……結果は全部散々だったんだよね。

そして負ける度に(じん)から毒針が飛んできて……を繰り返している。


「もっかい!次は負けないっす!」

「それがフラグになってるんじゃないか?」


もはや何度も繰り返された光景に(ほろう)があきれたように呟いた。


「まぁまぁ、一旦休憩しない?もうお昼過ぎたし夜紅(やこう)ちゃんもそろそろくるかもだしさ。」


仁が時計を指差したので、それにつられて私達3人も時計を見る。

本当だ。

すでに時刻は12時を過ぎてそろそろ午後1時を指そうかというところだった。


「じゃあ何か頼むか?ピザとかさ。」


(ほろう)はそう言うとチラシの束を取り出してめくり始め、それとほぼ変わらないタイミングで浮幸のスマホがメールの受信を告げた。


「んー……お!やっこが学校を出たそうっす。」

「おぉ、じゃあ来るまで待つか。」

「だねー。」


浮幸がメールの内容を伝えたことで(ほろう)はチラシをめくる手を止めた。


「というかもうそんなに時間経ってたんだね。」


仁がぽつりと放った言葉に私達3人は大きく頷いた。私としては「ホント、びっくりだよね」的なノリのつもりだったんたけど、さて2人のはどういう意味合いで頷いたんだろう?

まぁ、私がそんなことを考えている間に浮幸はトランプを片付け終えており、仁はテーブルの上にお菓子を並べ出したんだけれども。



私達がお菓子やジュースをセッティングし終えると、程なくして夜紅が現れた。


「ごめんね、遅くなって。」


リビングに入るなり夜紅は謝罪の言葉を述べた。

別に気にすることでもないのにね。

ちなみに夜紅は『7ポカ』唯一の能力者で、いつも冷静で頼れるお姉ちゃん的存在。

コードネームは『エース』。何の能力かは……多分知ってるよね。


「やっこが気にすることないっすよ~。」

「そうだね。いつも最初に来てるのは夜紅ちゃんだし。」

「たまにはこういうのもいいんじゃないのか。」


みんなも私と同じようなことを考えていたみたいだし。


「さて……(かすみ)も来たことだしなにか頼むか?」


夜紅がソファに腰掛けたのを見てか、(ほろう)が口火を切った。その手にはさっき放置したチラシが握られている。

……そんなにピザ食べたいのかな。まぁ実際、私達全員で外に出歩くというのはできない。防犯上の問題もあるけど、なにより精霊界と繋がるゲートが無関係の人に見つかるわけにはいかないしね。


「じゃあ私と仁でピザ取りにいきましょう。丁度お腹すいていたし。今注文すれば私達がお店につく頃には出来上がってるでしょ?私運転するから。」

「ならいいけど……それ僕いる?」

「念のためよ。何かあったら怖いもの。」

「やっこにも怖いって感情あるんっすね。」

「……どういう意味よ。」


……どうやら浮幸は本気で驚いていたみたいだ。

ともあれ夜紅が気をきかせてくれたお陰で、少し遅めのお昼御飯はピザに決定した。いや……たぶん夜紅に限ったことではなく、ここにいる全員が迂闊に外に出るわけにはいかないことを分かっているのだろう。

……もちろん本当はここに人を近づけることも避けるべきなんだけど(ほろう)はリーダーでありながらどこか抜けているところがあるので仕方ない。多分だけど夜紅はそれを分かった上でフォローしてくれてるし。


ピザの注文を終えると夜紅と仁は出ていった。少ししてエンジン音がして、それが遠ざかり……やがて聞こえなくなった。


「行っちゃったっすね……。」


浮幸は寂しそうに小さな声で漏らした。


「いや、ずっと会えなくなるわけじゃないんだからさ。」

「あははっ、冗談っすよ!」


私のツッコミに笑顔で返した彼女は、先程までホットケーキが乗っていたお皿を重ね、キッチンに運んで洗い始めた。


「自分で言って不安になってんのか?」

「そんなことないよ。」


私は軽く返したつもりだったけれど、ちょっと怒ったようになってしまった。


「ま、何かあってもあいつらなら大丈夫だろ。」


そう言うと(ほろう)はリビングから出ていった。

……何も起きない……よね?

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