93/117
気づけばホットケーキ(コウ)
私は早足で、先の2人を追うようにリビングに向かった。
「あれ?まだ夜紅ちゃんは来てないの?」
リビングへの扉を開けると丁度仁が振り返るところで、目が合った。
「コウちん2人に説明しなかったんっすか?」
「あー、うん。ホットケーキのことしか。」
私は、目を丸くしている浮幸に対して苦笑いと共に答えた。
「ありゃ、そうっすか。じゃあ私が。」
浮幸はそう言うと、先程私にしたように2人に伝えた。
「そっか。夜紅は昼過ぎにくるのか……あ、これ旨いな。」
「じゃあしばらく来ないんだね……あ、ホントだおいしい。」
いつの間にか幻と仁の2人は、さっき私が袋を置いたテーブルにホットケーキの皿を置いてそれらを頬張っていた。
「まだまだ焼くっすよ~!材料はありますからねっ!」
キッチンではホットケーキが宙を舞っているし……。
……匂い嗅いでたら、ちょっとお腹空いてきたな……。
「私も貰うね~。」
さりげなーく、それとなーく浮幸に伝えて私もリビングのテーブルの前に座った。




