職員じゃない人達の会議(路野江)
「で、本題っていうのは?」
秀島さんが尋ねる。
灯太はいつもより真剣な顔をして、
「精霊のことだ。」
と短く伝えた。
「……それだけ?」
「灯太……なんで今さら?」
霞さんと秀島さんが首をかしげたのに対し
「……新しいコ?」
と氷山さんが訊いた。
「新しい……」
「コ?」
そしてまた2人は首をかしげた。
その様子を見て、灯太はやれやれと首を横に振り、
「要の言うとおり。俺らのが第1期だとしたら、第2期とたぶん第2.5期が来てる……いや、来る、か。」
「それってなんかマズイのか?」
「精霊がくるのは別に悪いことじゃ……あ。」
そこまで言葉にして、霞さんも理解したのか声を上げた。
当の私はなんのことかさっぱり見当もつかないのだけれど。
そこからさらに灯太が口を開こうとした時だった。
職員室の後ろの扉が開いたのだ。
私達5人が一斉にそっちに視線を向けると、入ってきた人影が驚いたのか、身を後ろに引いた。
「なんだ教頭先生か。」
私はほっとして思わず声を上げてしまった。
「なんだとはなんです。この鬼見、せっかく竹を片付けてきたのに。ま、結局ほとんどはあの夫婦2人に任せてしまいましたがね……ンフっ!」
「なんで戻ってきたんだよ。」
灯太が不機嫌そうに尋ねる。
まあ、話を遮るようなタイミングだったから仕方ない。
「ああ、そうです、路野江先生。」
「私?」
突然名前を呼ばれて、思わず声が裏返ってしまった。
「路野江なんて他に誰もいないでしょうが。ちょっと来てください。サクラさんが呼んでます。」
「サクラさんが?分かりました。」
私は鬼見教頭についていくため、急いで職員室を出た。




