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精霊ピエロと迷宮な日々  作者: なお☆プリン
カウントアップ:3
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母親帰還の芽妹の家(芽妹)

「メイ。」


ムースが俺の名前を呼んだ。


「なに?」


そっけなく返す。

……反応がない。ただひたすらに視線を感じる。

ちらっとムースの方に目をやると、ほっぺを膨らませてこちらをにらんでいた。


「もしかして、怒ってる?」

「あたりまえデスワ!イツになったらレンラクするんデスノ!?」

「遊園地のことか……。」

「ソーデスワ!ハヤくデートにおさそいするんデスノ!」

「でも、いきなり外デートはハードル高いよ……」


と言った後、それはつまり先に家デートをするってことになるわけで、そっちの方がレベルが高いのでは……

そう思って訂正しようとムースの方を見たけれど、ムースは顔を近づけてきて、ニコッと笑ったかと思うと


「じゃあオサソイしまショウ!」


だって。


「いや、さすがに突然すぎるし……」

「じゃあイツあえるんデスノ?」

「うぅ……」


俺が困っていたら買い物に行っていた母さんが帰って来た。


「ただいまー。ん?どしたの?」

「あ、オカアサマ。」

「おかえり、母さん。」

「なに、ムースと芽妹はケンカでもしたの?」


母さんが的外れなことを訊いてきた。

それをムースが即否定する。


「ちがいマスワ。メイがデートの……」

「デート?」

「ハイ。メイと『リノ』サマのデートのプランをカンガエてマシタノ。」


ムースがさらっと明かす。

隠す気とかはないみたいだ。


「ほぅ……おもしろそうね。」


母さん食いついてきたし……


「でもね、ムースちゃん。」

「なんデスノ?」


ムースは首をかしげる。


「そういうのはね、必ずしも急げばいいってもんじゃないんだよ。」


母さんの言葉をムースが理解できたのかは分からない。

ただ、その目はまっすぐ母さんの方を見ていた。


「……ソウなんデスノ?」

「そういうものよ。さて、」


そういうと母さんはキッチンに向かう。


「この話はここまで。お菓子も買ってきたし、お茶しながらその事について話しましょうか。」

「ウレシイデスワ!」

「じゃ、準備するから手伝ってちょうだい。」

「ワカリマシタワ。」


そういうとムースもキッチンへと消えた。

それと入れ替わるようにキッチンから母さんが出てきて、俺に近づくと


「でも、まあ、呼ぶなら協力はするわ。梨乃くんのお父さんも『1人で留守番させるのは不安』って言ってたし。もし呼ぶならご両親にも連絡したげるから。」


そういうと母さんは親指を立て、ウインクをした。

そして、俺の答えを聞く前にキッチンへ消えた。


……うぅ。どうしよう。

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