仲良しお風呂タイム?(ユウ)
~お風呂場~
先程、頭をシャンプーし終えた僕は今、背中を洗っている。
……ただ、自分の背中じゃない。
浩介叔父さんとサクラ叔母さんは「明日も早いから」と先にお風呂に入って、寝てしまった。
ちなっ、コウお姉ちゃんではないからね!
「ナニをブツブツいってるノ?」
突然、自分が背中を洗っているその精霊にかけられた声にハッとした。
そう。僕が洗っている背中の持ち主は、タルトだ。
「いや、何でもないよ。それよりさ……」
タルトがお風呂に入ってきた時から気になっていたことを訊くことにした。
「精霊ってお風呂入る必要あるの?」
「ナイヨ。ボクがユウくんとはいりたいダケ。」
「そっか、ならいっか。」
僕は再び手を動かし始める。
タルトは仮面を外していなかったけど、それに関しては訊かないことにした。
もしかしたら触れられたくない事かもしれないし。
……へぇ、タルトの肌ってやわらかくてすべすべしてるんだな……
ってナニ考えてるんだ、僕は。
僕は何度か横に首を振り、考えを振り払う。
「ドウシタノ?」
「いや、あ、な、流すよ!」
「ウン……?」
シャワーからお湯を出し、手に当てる。
少し冷たい水が出てきた後、温かいお湯になった。
それを確認して、タルトの体にかけていく。
「熱くない?冷たくない?」
「ダイジョーブダヨ。きもちいいヨ。」
「そっか……」
「……ユウくん?もうアワのこってナイヨ?」
「すべすべだ……」
「おーい、ユウくん?」
「しかもやわっこい。」
「!?チョッ……」
はっ!危ない危ない。
色々と引き返せなくなるところだった。
タルトから手を離して、シャワーをフックにかけた。
誰かの体をベトベト触るのが久しぶりとはいえ……
僕はまた首を横に振る。とりあえず自分の体も洗わなくてはいけないので、タルトに椅子から離れてもらい今度は自分が座った。
「はぁ……。」
なぜかはわからないけど自然とため息が出た。
「コンドはボクがユウくんのセナカあらう!」
「あ、じゃあお願いするね。はい。」
そう言って僕は、タルトの体を洗うのに使ったタオルを渡した。
それを受け取ったタルトが僕の背中をこする。
「アワアワ~ウハーっ!」
「楽しそうだね。」
「ウン!タノシイ!」
それなら良かった。
僕も自分で届く範囲を洗う。
あらかた汚れも落とせただろうし、体についた泡をシャワーで流す。
「うん。かなり綺麗になったでしょ。」
思わず独り言を呟いた。




