七不思議巡りー足止め(進)
「……で、なにしてたんだ?」
「えっと……。」
「あ……。」
「んーと。」
「戻ろうとしてたんですよ!戻ろう、っつぅてぇ……」
私達3人が返答に困っていたら、栞がすかさず戻ろうとした。
が、そこを玉が見逃していなかった。
「うごぅ……。」
「い、今のはどこか入ったんじゃないか……?」
「あれ?やりすぎた?ごめん。」
さすがに灯太にまで心配されて、玉は謝っていた。
……相変わらずの軽さだけどね。
「いや、まあ、私達は進と露季ちゃんに案内してもらってたんですよ。この学校の中をね。」
「こんな時間に?」
「え、えぇ、まぁ、その。」
まずい、すごく困ってる。でも、言い訳が思いつかない。
肝だめしは断念しないとだめかな……
そう思ったんだけど、
「松村先生、ちょっと。」
職員室の中から教頭の声が聞こえてきた。どうも灯太を呼んでいるみたいで、
「わかりました。」
灯太はそう短く返事をすると、私達の方をみて、
「……あー、また今度だな。この話は。」
と言って中に入ってしまった。
そんな灯太と入れ違いで、路野江先生が出てきた。
「ん?どうしたの4人で。」
「あー……肝だめし……なんですけど。」
と私は答えた。正直ダメって言われると思ったんだけど、意外な答えが返ってきた。
「4人でいるんなら、まぁ、いいけど……。はぐれないようにね。」
そう言うと、路野江先生はそのまま部屋を出て、階段を下りていってしまった。
私はみんなに
「……行こうか。」
と声をかけた。
「ここに立ち止まってたらまた捕まっちゃうよ!」
「い、行きましょう!」
「行くのぉ……?」
栞の反応はまぁ、あれだけど。
私達は早足で、職員室を後にした。




