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ガールズトークの始まり(進)
私は今、保健室のベッドに腰かけている。
隣には露季がいる。栞と玉はもう少し灯太達と話すんだとか。
気づけば外にはキレイな夕日が浮かんでいた。
「なぁ、進。なんでここにいるんだ?」
「今日は友達3人と、あと路野江……先生と泊まる感じだから。」
「なん……だとっ!我の左目でも感知できなかったっ!」
そう言いながら露季は左目を押さえていた……もとい抑えていた。
あ、そうか。寝てないと2人は会話する事できないんだっけ。
「でも、ぼんやり見た気がするぞ、進の友達。」
「え……?」
「というか、会話もした気がするなぁ……。」
あ、そういえば頭撫でられたとき「我」って言ってたっけ。
そんな事を思い出したりしてたら、ドアが開いた。
「いっぇーい!」
「もう少しで暗くなるねー。」
そう言いながら、栞と玉が入ってきた。
「あ……えっと……栞先輩と玉先輩って呼んでいいですか?」
そう言ったのは露季だった。ツユになったのかな。
「うーん……」
「私のことは『玉』って呼んでいいよ。」
「じゃあ、私のことは『お姉ちゃん』って呼んで!」
「わ、分かりました。」
栞のテンションに戸惑っているようにもみえたけれど、露季の表情は柔らかいものになっていた。
気がつけば日も沈み始めている。
夜になったら4人でおしゃべりとかしようかな。




