3名の偽精霊ー1(進)
まさかこのタイミングで3人揃うとはね。
私と栞がとりあえず学校に行こうとしていたら、その道中。
懐かしい顔が見えた。
「あれ?あいつ、玉じゃね?」
「声かけてみようか。」
私が声を掛けようとしたら、その前に向こうがこちらに気づいた。
「あれ?もしかして、栞と進?」
「お、覚えてるのか。」
「意外だね……。」
私と栞が学校に向かってることを教えると、
「奇遇だね、私も学校に向かってるところなの。」
「じゃあ、3人で行こっか。」
栞の提案を2人とものんだ。
私達3人は学校に向かって歩き出す。
「ところで進。」
「なに?」
すると突然、玉が話しかけてきた。
とっさに答えた。
「水森ユウって子、知ってる?精霊と契約してるっぽいんだけど。」
「知ってるもなにも私の後輩だよ。」
「あ、そうなの。さっき会ったんだ、その子に。」
「会ったの?」
思わず声に出してしまった。
なにしてたんだろう。
「うん。それでさ、その子の精霊のことなんだけどさ。」
栞は続けて言う。
「進はなにか知ってる?」
「あー……、まだあんまり話はしてないけど……。」
私は答えをぼかす。
実際まだ会ったばっかりだからね……。
「いや、そういうんじゃなくて……ほら、外見とか。」
あー、そういうことか。
「お面つけてて、ピエロみたいな格好してた……はずだよ。」
「お面……か、ありがと。」
私の答えに対して、栞はお礼を言ってきた。
お礼言われるようなことじゃないんだけどね。
「あ、そういえば。」
突然、玉が思い出したように声をあげた。
「どしたの?」
「なに?」
「じ・つ・は……おもしろいことがわかったんですよ~。知りたい?」
そんな言い方をされたら……
「もったいぶらないでよー。聞かせて、なぁに?」
私が言うより前に、栞が言ってくれた。
「ふふーん。偽精霊の……能力が無いと言われる……進!」
「な、なによ。」
突然名指しで呼ばれて、身を引いた。
「能力が無いのではなく!能力が発現するのが遅らされている……とのことです!」
……え?それはいったい……。
「どゆこと?」
「えぇ……?」
私と栞の頭の上には「?」が浮かんでいた。




