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精霊ピエロと迷宮な日々  作者: なお☆プリン
カウントアップ:2
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スー先輩と栞と玉(進)

「ところでさっきウチ、栞さんのこと妹だと思ってた気がするんだけど……。」


落ち着いたと思ったら、薫が突然口を開いた。

妹?そういえばさっきの電話のとき「進先輩」って突然呼ばれたっけ。

もしかしてこれは……


「……栞、まさか記憶変えた?」

「あ、あはは……そういえば説明してなかったね……。」


栞はオホン、とわざとらしい咳をした。

そして続けて、


「私の能力は『記憶操作(メモネット)』。人や精霊の記憶を変えたり消したりできるよ。」

「記憶を……?」

「ケス……?」

「ついでに言うと、私と同じ時期に作られた『(たま)』の能力は『感情操作(フィルネット)』。人や精霊の感情を操れる……らしいけど、実際どうなのか。偽精霊には効かないのよね、この2つの能力は。」

「え?」

「ソウナノカ?」


一応私もフォロー……というかしゃべっておこう。

私も偽精霊だしね。


「そうだよ。偽精霊はいわゆる人間界のサイボーグだったりアンドロイドだって言ったでしょ?」

「……アンドロイドとは言われなかったけどね。」

「んん。ともかく、半分機械的な存在だからね。心とかそっちの方の能力は効かないんだよね。」

「進の言うとおり。」


栞があいづちをうってくれた。

そういうことなんだよね。



「薫、私そろそろ帰るね。」


玉がどこにいるのかとか知りたいし。


「あ、私も私も。」


栞が続けて言ってくる。

そりゃあたりまえだよね。


「分かりました。気を付けてくださいね。」

「シオリ……といったな。こんどカオリをキズつけたらユルサナイからな。」


2人の反応はそれぞれだが……。

ゼリーの色がぐねぐねと変化している。


「ああ、絶対にそれはしない。」

「私もちゃんと止めるよ。」


私が念を押した。

それを聞いて、薫がゼリーを落ち着かせる。

ゼリーも、薫が止めたことで色の変化が止まった。

どうやら落ち着いてくれたようだ。


「じゃ、またね。」


私は短く別れの挨拶をして、薫の家を出た。

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