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精霊ピエロと迷宮な日々  作者: なお☆プリン
カウントアップ:2
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スー先輩は知っている……?(進)

「まず、偽精霊っていうのはなんだか知ってるよね?」

「はい、昨日聞きました。」

「キノウ、しらべてきた。」


栞の質問に対して2人が答える。

その答えに満足したように栞は何度か頷き、話を続けた。


「偽精霊、というか精霊が生まれた順番なんだけど、まず、『キング』『クイーン』『ジャック』と呼ばれる3体が生まれた。その後、第一世代の精霊が生まれて、私達、3体の偽精霊が生まれたの。いや、生み出された、かな。」

「私達?偽精霊は3体いるんですか?」


薫が質問を出す。


「いや、記録上は第一世代の偽精霊は2体。『(しおり)』と『(たま)』。もう1体、そこにいる『(すすむ)』は記録から消されてる。」

「!?」

「ドウイウことだ?」


2人が驚いたような表情を浮かべる。

まあ、それは……


「それは……『進』は失敗作だから、らしい。実際私は玉がバックアップとってなかったら知らないままだった。」

「……」

「……失敗作っていうのは……。」

「うん、無能力……ってこと。」


そうだ。私は能力を持っていない。

作られた精霊である私達は作られていてもあくまで「精霊」だから。

能力がないものは失敗作らしい。

私はなにも言わないでいるのを察したのかどうなのか、

薫が質問をとばす。


「あの……根本的なところを質問してもいい……ですか?」

「何?」

「精霊って……ナニモノなんですか?」


ゼリーも栞も私も、薫の口から発せられたその言葉を聞いて固まった。

といっても、私達ですら、自分達がなんなのか分かっていないのだが。


3人が何も言わない状況が続いたが、とうとうゼリーが口を開く。


「……すまぬ、カオリ。ワレらもジブンがなんなのかワカラヌのだ。」

「そうだったの……。ごめんね、突然こんなこと。」

「いや、薫ちゃん。疑問が生まれるのも仕方ないよ。うん、知ってることは話すよ。」


少し間を開けて栞が口を開く。


「精霊っていうのはね、人々の願いっていうのかな。それから生み出されたの。それ以上のことは私のデータにはない。」

「願い……?」

「アイマイだな……。」

「だから作られた私達には能力無しがいるんだね……。」


私もさらっと呟いた。

私達は願いから作られた訳じゃないからね。

……じゃあなんで偽精霊が能力をもてるんだ?


「そーれーに。今の私は向こう(・・・)の命令残ってたっぽいから、ちっと危険なんだよね。」

「メイレイ……?」

「さっきウチが殴られたやつかな……。」


「だから、しばらく進と一緒にいたいんだけど……。」


栞の突然の発言に私は驚いた。驚いたけど、


「いいよ。」


私は了承した。古くからの知り合いだし。


「それと、薫ちゃん。さっきはごめんなさい。ほんとうに……」

「……生きてたから、いいです。ただ、先輩のこと傷つけたら許しませんよ。」


栞の謝罪を、薫は許した。

全く落ち着いてはいないけど、とりあえず一件落着……かな。

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