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精霊ピエロと迷宮な日々  作者: なお☆プリン
カウントアップ:2
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ユウとタルトの平和な昼下がり(ユウ)

通知音がなる。

昨日タルトに教えてもらった端末から聴こえる。


「オー、ユウくんサッソクれんらくキタヨ。」

「みたいだね。」


僕は早速新着メールを見る。


『ホシノ メイ』


……片仮名かよ。


「ア、ソレかんじニモできるッテいってたヨ。」

「そうなの?……ま、あとからでいっか。」


僕はその名前をタップした。



『こんにちは』

初めてメール送ります。

これからもよろしくお願いします。



……かたいな。なんで普段みたいな口調じゃないんだろうか。

部室で会うときみたいなノリでいいのに。

そんなことを考えながら、返信をタップした。


「えーっと、こちらこそよろしく……っと。」


こんなもんかな……?とりあえず送信した。


「ユウくん、みじかいネ。」

「……そう?こんなもんかと思ったんだけどな……。」


タルトにダメ出しされてしまった。

ま、返事がくるまで様子を見よう……。



平和な昼下がり。

僕とタルトはテレビを見ていた。

なにがやってるかなと、チャンネルを変えていたところ、タルトがこれがいいといったので、刑事ドラマを見ることにした。


「カッコイイネ、ケイジさんっテ!」

「そーだね、あんな風にズバッと事件解決できたらカッコイイよね。」

「イイナァ、イイナァ。」


タルトが「いいな」を連発している。

……これは。


「もしかして刑事やりたいの?」

「ウン!」


間髪いれずに。

いや、でもな……


「ただ、事件なんてそうそう起こらないよ?」

「なら、ミツケにイコウ!」


また、間髪いれずに。

なるほど……その手があったか。


「じゃあ、お散歩がてら事件探しに行こうか。」

「オー!」


僕は散歩の準備を始めた。といってもたいした準備なんてない。

散歩だし。そうそう事件が起こるはずもないんだけど……。


「あれ?どっか行くの?」


あ、コウお姉ちゃんだ。ちなみにお姉ちゃんは社会人だ。

なんだか、夜にお仕事に行ってるっぽい。いつも僕が学校行く頃に帰ってきていた。


「お姉ちゃん、今日休みなの?」

「昨日が休みだったんだよ。ふぁ~。ねみぃ……。」

「あ、はは……。」

「で、どっか行くの?」

「あぁ、そうそう。散歩いってくるね。」

「散歩かぁ……じゃあ、ついでにこれ買ってきてよ。」


お姉ちゃんから手のひらサイズのメモ用紙を渡される。

見るとそこには、ポテチ、チョコ、クッキー……


「お菓子ばっかり……」

「いいじゃん、おいしいんだもん。あ、そうだ。これで買ってくれればいいよ。」


お姉ちゃんはそういって5000円札を渡してくれた。

……いやいや。


「多すぎでしょ!さすがにコレ全部買っても余るんだけど!?」

「そうかなぁ、いつもまとめて買っちゃうからな……。ま、とりあえずそれで買ってきてよ。」

「いいのかよ……5000円って……。」

「落とさないでねー。」

「努力するよ……。」


このお姉ちゃんは金銭感覚がズレてるんだろうか。

そんな事をふと考えた。

昔はこんな感じじゃなかったんだけど。人って変わるな……。

ちなみに散々お姉ちゃんって呼んでたけど、正確には従姉(いとこ)、つまり日野コウって名前。


「そういえばサクラ叔母さんと浩介叔父さんは?」

「あー、2人なら朝早く出掛けたよ。なにかの修復作業?があるっぽいけど。」

「なんだろう……。」

「ま、お母さん達に任せとけば大丈夫だよ。2人とも気をつけていってきなよ。」

「あ、うん……えっ?2人?」

「タルトくんだっけ?そこにいるんでしょ?私には見えないけど、お母さんがいってたよ。」


……のみこみ早い……こっちもか。


「帰ってきたら、ゆっくり話すよ。いってきまーす。」

「いってらっしゃーい。」


僕とタルトは家を出て、鍵を閉めた。

サクラ叔母さんは……ホントにもう……。


「ナニかジケンおきるカナァ……。」

「あはは……。」


(タルトは浮いているが)僕達は歩き出した。

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