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情報通な2人―1(薫)
ここは保健室からトイレを挟んだ空き教室。
授業につかう教室の半分ほどの広さの小部屋みたいな感じ。
そんな部屋でウチは……
進先輩に押し倒されている。
「ねぇ、かおりぃ、いいじゃんー。ちょっとくらいいいじゃーん。」
先輩がウチの制服を脱がそうとする。ウチは必死で阻止する。
「待ってまってスー先輩、ちょちょちょまだ保健室にみんないるから!」
ウチは小声で先輩を止めようとする。
「うぅ……わかってるよぉ……でもさぁ……。」
先輩は若干泣き顔になる。そんなことされても無駄。……無駄だよ。
「さて。それで、ちょうど抜ける口実を薫が作ってくれてよかった。」
スイッチ切れると真面目になるんだから……。
スー先輩は定期的にあーいうのが出てくる。しかもいつも標的はウチなんだよね。
「別にわざとじゃないよ。」
ウチは返す。
「ま、結果オーライ。それで、さっきの。闇とか精霊とかについてなんだけど。」
ん、なんだろう。ウチは先輩の方を向く。
「これから言うことは別に本当のことだと思わなくていいから。ウソだと思ってもいいから。」
「いや、ウチは信じるよ。スー先輩のこと。」
「……そっか、ありがと。」
先輩は深呼吸する。
突然改まってなにを話すつもりなのかな。
「私さ……精霊なんだよね。」
……えっ?
「ど、どういうこと……。」
ウチは戸惑った。とりあえず、続きを……




