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精霊ピエロと迷宮な日々  作者: なお☆プリン
カウントアップ:1
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路野江先生の訂正(灯太)

さて、じゃあ続きを話そうか。そう思っていたんだが、


「ちょっといいかな、さっき灯太が言ってたこといくつか訂正してもいいかな。訂正するね。」


ちょっと強めの口調。

気にさわることを言ってしまった……かも。



「えっと、柄闇家系のことなんだけど、闇を操れるのは別に柄闇の者だけじゃない。どの生物も、闇は(カラダ)に蓄積してしまうの、負の感情を持てばね。」


柄闇の方に視線をやりながら、路野江は話を続ける。


「ただ、柄闇家系はその闇の蓄積可能な量が常人より大量で、より繊細なコントロールが可能なの。訓練をつめば柄闇家系じゃなくたって闇を使うのは可能なのよ、使うだけなら。」


路野江は少し下を向き、さらに続ける。


「私は闇を扱うのが下手だった。ううん、私は闇を扱えなかった。柄闇家の子供なのに。使おうとしたら感情が闇に飲まれちゃって、自我を失っちゃったの。そのことで親からは、闇が扱えないなら柄闇として生きている価値も無い、って言われたわ。だから、」


路野江は少し言葉を詰まらせ、深呼吸。


「私は死のうとしたさ。でも、灯太……松原先生が助けに来てくれたんだよ。まさかあのタイミングで来るとは驚いたけどさ。」


路野江はすこし恥ずかしそうにそう言った。


「ま、そんなことがあって、冬休み中は灯太と私とケーキと3人でいろいろ遊びに行ったんだ。そんなこんなあって。私は灯太の家でお世話になることになったの。灯太の両親はいい人達でね、灯太の中学校生活が終わるまで家に置かせてもらった。」


そこで、水森からの質問がとんできた。


「?じゃあ卒業してからどうしたんですか?」

「そ、それは……」


路野江は言葉を濁した。はぁ、しょうがない。


「そのあとは俺と路野江とケーキとで3人でアパート借りたんだ。」


俺は答えた。瞬間、皆が突然こっちを向いた。


「えっ」

「へぇ……」

「……ぁ……」

「意外ですね。」


反応が様々すぎる。別にいいだろ、なにもしてないぞ。


「ウチ、そんなこと知らなかった。先生も意外とヤることやるんですねぇ……」


何を考えている砂川。


「……砂川さん……それ……どういうこと……?……」

「やだなぁ、石町さん分かるでしょ?男と女がひとつ屋根の下だよ?高校生だよ?これはもう……」


バン。と机を叩く音がした。


「砂川さぁん、ここでそういうのはやめようかぁ?隣の部屋いこう……?ね?」


(すすむ)に連れられて砂川は保健室を出ていった。


「危ないやつだな。」


俺は思わず声を漏らした。


「アナタがイウことデスカ?」


ムースから的確なツッコミが帰ってきてしまった。

それから、しばらく保健室が賑やかになってしまった。



夕焼けが綺麗だ。気づけばもう夕方になっていた。


「柄闇に話したかったことは路野江が話してくれたか。闇のこと言おうとしたけど、そういうのは詳しいどうしで話した方がいいかな?」


俺は2人に訊いた。

2人は顔を見合わせて、


「聞きたいことがある。」

「話したいことがあるわ。」


と答えた。

本当はケーキのこととか校長のことも話したかったが、帰す時間が遅くなってしまうのはマズいので、皆を帰すことにした。この話はまたいつかしよう。


柄闇は……路野江がいれば大丈夫だろう。

砂川は……進を信じるしかない……大丈夫だろうか。

他のメンバーも各々(おのおの)の行動を取り始めた。

俺にみんなを拘束する権利はないので、俺も職員室に向かった。

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