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精霊ピエロと迷宮な日々  作者: なお☆プリン
カウントアップ:1
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保健室では静かな子(薫)

……保健室に沈黙が走る。

なんというか、気まずい。水森くんも、えやみんも寝ている。

水森くんはさっき一回目が覚めたけどまた寝てしまった。アレだけ多目的室が荒れてたし、傷もすごかったから休んだ方がいいよね。


……静かな保健室。

そういうテンションじゃないから、騒ぐわけにもいかないけど……。


「……アー、センセイ?ナゼ、コノふたりをヨビダシたのカ、ワタクシタチにもオシエテいただけマス?」


ムースが沈黙を破った。そしてその質問は皆の気持ちを代表したものでもあった。


「…………。」


先生は答えない。もしかしたら、事態はウチが思ってるより重い事なのかもしれない。


「……先生……教えて……露季ちゃん……水森くん……何を……話そうと……してたの……?」


静かに、でもしっかりと、石町さんが先生に質問する。


「………………ふぅ。」


先生は一呼吸おき、


「……ごまかすつもりはない。うん。ここまでやって、何も話さないのはダメだな。うん。話すことは話す。だけど、これは2人が起きてから……話させてくれないか。」


と言った。


「……わかり……ました……。」

「そうですね。」

「先輩たち……」


とりあえずその方向で話がまとまった。


……そのとき、


「あ、あれ?先生……みんな……」


水森くんが目を覚ました。


「ぐっすり眠れました?先輩。」

「ユウくゥゥん……」


涙をたくさん浮かべたタルトが水森くんに抱きつく。

そういえばタルトは水森くんのことが大好きっぽい、と後輩くんたちが言ってた。


「ヨカッタぁぁ……ユウくんイキてタァ……」

「えへへ……なんとか生きてるよ。……っ!そうだ、露季は!?」

「……大丈夫……露季ちゃんは……寝てるだけ……」

「そっかぁ……良かったぁ。」


水森くんは胸を撫で下ろす。安心したのかな。

なんて考えていたら、


「……っく、我はまだ死なんぞぉ…………はっ、ここは……?」

「……良がっだ……露季ぢゃんん……」


えやみんの目覚めに涙を流して喜ぶ石町さん。本当に仲が良いんだね。


「さて、2人とも目が覚めました。先生、話していただけますね?」


鳥越くんが先生の方に向かいながらそう言った。


「じゃあ……」


と先生が口を開いたとき、チャイムが鳴った。校内放送だ。

「……えー、先ほどの爆発のことなどを考えて、緊急ではありますが、本日の授業は終了、明日からも学校をしばらく休みとします。その後の連絡は随時しますので……」


……休みになるみたいだね。まあ、そうなるよね。


「……下校……しなきゃ……怒られ……ちゃう……」


石町さんのいうとおり、こんな緊急事態下でのんびり話なんかしてたら、他の先生に怒られる。

みんな、どうしようかと戸惑っていると、保健室のドアが開いた。先輩……かな?


「あー、安全確保済、先生から許可もとってきた。どういう事か説明して、とう……んん、松原先生。」


「最初からそのつもりだ、進。とりあえず入れ。」


松原先生は話し出す。自分達の過去に何があったのか。

さすがのウチも、他の皆も、まずは静かに聴くことに決めた。

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